■多様化するハラスメントの種類
職場で起こりうるハラスメントには以下のようなものがあります。
<よく知られたハラスメント>
セクシャルハラスメント:職場における性差別的な要素を含む一切の言動
パワーハラスメント:職務上の優位性を利用して精神的・身体的苦痛を与える行為
モラルハラスメント:言葉や態度等による精神的な暴力、嫌がらせ
<職場に起こりやすいハラスメント>
マタニティハラスメント:妊娠や出産者に対する精神的・肉体的な嫌がらせ
パタニティハラスメント:育児休暇や時短勤務を希望する男性に対する嫌がらせ
リストラハラスメント:リストラ対象者を自主退職に追い込むための嫌がらせ
セカンドハラスメント:被害を訴えた者に会社がおこなう二次的な攻撃
<職場・職場外でも起こりやすいハラスメント>
アルコールハラスメント:飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為
エアーハラスメント:その場の空気や雰囲気を意図的に悪くする行為、名誉棄損
スメルハラスメント:体臭や口臭、香水などをはじめとする臭いによる迷惑行為
スモークハラスメント:喫煙に関する嫌がらせ行為
<グローバル化が進んだ時に危惧されるハラスメント>
エイジハラスメント:年齢を理由とした差別、嫌がらせ
ジェンダーハラスメント:固定概念による性差別、役割分担の押し付け
パーソナルハラスメント:容姿やクセなど個人的なことに対する嫌がらせ
レイシャルハラスメント:人種的な理由に基づく差別、嫌がらせ
■遅れがちな企業のメンタルヘルスケア
労働者のメンタルヘルス対策は、労働関係法令によって事業者の責任と位置付けられています。しかし、2013年の労働者健康状況調査によると、実際にメンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所は全体の47.2%に過ぎません。健康診断は91.9%と身体的なケアは定着しているものの、社員の心の健康にはやや遅れがあることが分かります。
そのような中でも、職場でのハラスメント対策に成功している企業は数多く存在します。予防策としては、トップメッセージ
・・・・続きはこちら