国内の新型コロナウイルス感染症は、
中国・武漢から持ち込まれた第1波の感染拡大はほぼ終息し、
今は欧州で流行しているウイルス株を起源とする第2波が広がっているとする研究結果を、
国立感染症研究所が30日までに発表した。
感染者から採取したウイルスのゲノム配列のわずかな違いを解析した。
中国・武漢で発生したウイルス株は、1~2月に日本に入り込み、
各地でクラスター(感染者の集団)が報告されたが、既に封じ込めたことがわかった。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員から見つかったウイルスは、
武漢のウイルス株と比べ1カ所だけゲノム配列が変異していた。国内には広がっていないという。
一方で、武漢株から変異し欧州で流行しているウイルス株が、3月中旬までに海外からの
帰国者らが持ち込む形で流入。大都市圏から地方に「感染ルート不明例」として拡散したとみられる。
詳しくはこちら
https://www.niid.go.jp/niid/images/research_info/genome-2020_SARS-CoV-MolecularEpidemiology.pdf
新型コロナ=中国・武漢ウイルス と直結して考えがちですが
「現在日本国内で流行しているのはヨーロッパで流行したウイルスが持ち込まれたこと」
が明確になったことはとてもよく理解できました。
水際作戦はいつも後手後手に回っていましたから・・・
中国では、武漢市、湖北省だけでなく中国国内全体で感染はほぼ終息してきており
今では感染者のほとんどが海外からの入国者に限られています。
(日本では到底できない厳しい行動規制をしたから短期間で終息できたのですね)
現在大流行しているアメリカでもぜひウイルスのゲノム配列を調査して欲しいです。
中国で流行したものとは違うゲノムかもしれないし、
ヨーロッパで流行ったものとも少し違った配列になっているのかもしれません。
アメリカの大統領はやたら中国批判を繰り返していますが、
2月頃のニュースを振り返ってみると
「あんなにコロナウイルスを甘く見ていたじゃないか」って、
ある日を境に突然「警戒、警戒・・・」へと変わったんですよね。
責任転嫁もいいところ、11月に向けた選挙運動だから・・・、と
思い起こしながら冷静に静観しています。