東京2020オリンピックへ開催へ、日本だけが「予定通りに開催する」、「緊急事態宣言もオリンピック開催に影響ない」
と言い張ってきましたが、流れが変わろうとしています。
アメリカ国務省は24日、国民向けに出している各国への渡航の安全度を示した情報を更新し、
日本に関してこれまでより1段階引き上げ4段階で最も厳しい「渡航中止の勧告」としたと公表しました。
その理由について国務省は、CDCが24日に日本に関する情報を更新し新型コロナウイルスの感染状況を
4段階で最も厳しい「非常に高い」と判断したことを反映した結果だとしています。
➡これに対して日本国内では「アメリカ国務省の措置は日本への渡航回避の勧告はされているものの、
必要な渡航まで禁止されているものではないと承知している」とコメントしていますが、・・・
これ以上高いレベルは無い「最も厳しいレベル」だということが理解できていないようです。
もっと全世界の状況をよく見て、本当に今開催すべきなのか、開催できるのかを再検討すべきかと思います。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長が新型コロナ禍を「戦時中」との見解を表明し、
東京五輪の開催中止につながる可能性が出てきた。
感染拡大の第4波に直面している日本は東京五輪があと2か月足らずで開幕するが、
ワクチン接種の遅さが批判を浴びている。2回接種した人が米国では40%、フランスでは15%であるのに対して、
日本はわずか2%だ」と日本の危機的状況を強調する。
➡感染防止、予防という観点からも「ワクチン接種率」の高さが重要で、
ワクチン接種が進んでいるヨーロッパ諸国やアメリカなどでも摂取率の高まりとともに経済活動も再開してきています。
日本国内では「これまでの感染者の少なさ」に注目していて観点が全く食い違っているのです。
オリンピック開催までに日本国内の高齢者すべてにワクチン接種が終わったとしても
摂取率は30パーセントそこそこしか満たさない場合には感染拡大防止の効果はまだ出ないことは周知の事実です。
世界はここを見ているのですね。
今のタイミングで日本だけが「オリンピックやります、安心です」と言い続けて強行開催しても、
世界からの多くの地域から参加しない、参加できないという状況になる事が見えてきたように思います。
今年の開催はやっぱり無理、「安心、安全なオリンピック」のために、
もう1年延期しましょう・・・。
国内では依然としてコロナ感染が収束に向かう見通しはたっていません。