ナカナカピエロ おきらくごくらく

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決死のハイキング

2011-03-20 00:36:45 | 日記
決死のハイキング

私は親友とよくハイキングに行く。
また暖かくなったら、どこか行きたいと思っている。

これまで鎌倉のハイキングコースや箱根の旧街道や高尾山など、結構行っている。複数の経路があると、ほぼ確実にハードなハイキングコースを私たちは選択する。

20代のころは親友より先に歩いていたが、30代をすぎると、逆になってしまった。親友は身軽でひょいひょいと歩いているが、私は、はあはあ言いながらやっとの思いで歩く。また薬の副作用もあり喉がカラカラになるため、水分補給しながら歩かなければならない。今回はその中でも一番つらかった時のことをお話する。確か晴天で夏になる前の比較的暖かい時期だったような気がする。

多分、箱根方面だったような気がする。10時半ごろ、私たちは、山の中腹にあるお寺を目指して歩いていた。道すがら、売店や食事処、弁当屋があったが、まだ早いなと言って、もうちょっと上に行けば何かあるんじゃねえか、と言って食料も水も買わず、寺の本堂まで来てしまった。

そこで親友が、あれっ、こっちにハイキングコースがあるけど行ってみようか、と言って、食料も水も持たないままハイキングコースに入って行った。これが間違えの始まり。道は、けもの道で険しく、大きく起伏があり、私はフラフラになりながら、歩き続けた。飢渇くとはこのことだ。私は休み休みしながら歩いた。まさに脱水症状寸前。

杉林のけもの道の途中で、私は野イチゴを一つ見つけた。私は、これは神様からの贈り物だと思い、口に入れた。そうすると野イチゴが、食道を通って、胃に落ち、消化され、血液とともに栄養が全身に行き渡るのが手に取るように分かった。それだけ、体がエネルギーを欲していたのである。

ほうほうのていで、ハイキングコースから抜け出し、とある境内にたどり着いた。親友は大分待ったようだった。寺にはわき水があった。親友は、好きなだけ水が飲めるぞ、と言った。私は5,6杯ほど、わき水を飲んだ。また自販機でCCレモンを買って飲んだ。そこで、ようやく落ち着いた。

日帰り温泉があるから行こうということになり、そこで体重を測ったら、4キロほど体重が減っていた。温泉に浸かって血液の循環が良くなると、急にお腹がすき始めた。

その後、親友と居酒屋へ入り、お互いの労をねぎらった。

自宅に戻り、体重計で測ったら、体重は元に戻っていた。それを見て、私はなんとも複雑な心境になるのであった。
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