ある男の行方
男は力尽きて
大地に手を付き
その手を伝って
赤い血が大地に
染みていく
止めどなく
流れていく血は
大地をくまなく流れ
やがてそれは根となり
男の身体は幹となり
足や腕は枝となり
それは不自然に分岐し
さらに枝となって
先端から次々と
新緑の葉が芽生えていく
男は力尽きて
大地に手を付き
その手を伝って
赤い血が大地に
染みていく
止めどなく
流れていく血は
大地をくまなく流れ
やがてそれは根となり
男の身体は幹となり
足や腕は枝となり
それは不自然に分岐し
さらに枝となって
先端から次々と
新緑の葉が芽生えていく