数学カフェ”ζ関数回”三日目
第22回数学カフェ”ζ関数回”(三日目)が始まりました。
さて三日目の今日のテーマはたけのこ赤軍さんによる”多重三角関数”です。
”多重三角関数”と言ってまず最初に想起されるのが、黒川信重先生の「現代三角関数論」や「絶対ゼータ関数論」の書籍にて解説されている位数rの多重三角関数論ですが、今回講演される多重三角関数はたけのこ赤軍さんが独自に発見し拡張したn次元(1のn乗根ζnとしたときの円分体Q(ζn)の整数環から0を除いた集合から構成されるn次元自然数に基づく)ゼータ関数の理論であり、黒川信重先生の位数rと意味合いが異なることをまず最初にお断りしておきます。(n=2の時、一般のゼータ関数となります)
つまり今回講演される”多重三角関数論”(n=4の場合)は、たけのこ赤軍さんのオリジナルであり、まさにたけのこ赤軍理論といっても過言ではない全く新しい”多重三角関数論”なのです。本講演は、如何にして4次元ゼータ関数が構成されていくかの定式化とその応用に関する内容でした。まだ全世界の何処にも知られていない全く新しい理論になります。
講演は事前に配布された42ページに及ぶpdf資料に沿って、内容は進み、そのおかげで聴講者はその資料を参照してノートを取ることなく議論に集中できました。たけのこ赤軍さんは複雑な計算をホワイトボード上で難なくこなし、途中の質疑応答にも的確に答え、その講演は完璧なものでした。聴講者はただ驚き、そして感動し、その素晴らしさに圧倒され通しでした。残念ながら資料のpdfは内部資料であり、ご本人の著作権物でもあるので、ここでは公開できません。以上が簡単ではありますが講演内容となります。まさに驚愕の講演内容でした。たけのこ赤軍さん、お疲れ様でした。
実は、たけのこ赤軍さんとは音楽の趣味がほぼ完全に一致し、今回お会いして、とても気が合い仲良くさせていただきました。今日の服装は金色のワイシャツに金色のネクタイ、白いスーツでした。後で知りましたが、Nona Reevesのファッションだったそうです。お互い好きなアーティストは、Michael JacksonとPrince。どちらもスーパースターでストイックな完璧主義者。たけのこ赤軍さんもその影響を多大に受けていて、今日の講演も完璧でした。
さて三日間の数学カフェ”ζ関数回”でしたが、ゼータ兄貴さんとたけのこ赤軍さん、天才数学者の卵である中学生二人組の今後の成長と活躍が楽しみです。日本で”ラマヌジャン革命”が起きる日も、そう遠くはないかもしれません。
閉会後、懇親会があり、ノンアルコールということもあり、今回初めて出席させていただきました。参加者の多くの方と歓談し懇意になることができ、最後まで非常に楽しい三日間を過ごさせていただきました。この場を借りて数学カフェさんに感謝したいと思います。
次回の数学カフェは2月後半に予定されている微分幾何の回です。是非また参加させて頂きたいと思っています。頑張らなくちゃ。
寝る。