公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

3連勤を拒否する人々

2018-02-25 14:45:00 | 対応




引き続き、大阪府教員チャレンジテストからです。                    毎日営業しているレストランがある。このレストランには4人の従業員A~Dがおり、それぞれが週4日決まった曜日に出勤している。                    この4人の出勤について次のア~オのことが分かっている。                    ア 土曜日と日曜日は3人ずつ、ほかの曜日は2人ずつ出勤する。                    イ Aは日曜日と金曜日に出勤する。                    ウ BとCは1日だけ一緒に出勤する。                    エ Cは日曜日に出勤する。                    オ 4人とも3日間連続の出勤はしない。                    このとき、4人の出勤について確実にいえるものはどれか。①~⑤から一つ選べ。                    ①Aは木曜日に出勤する。                    ②Dは火曜日に出勤する。                    ③AとCの2人が水曜日に出勤しているときは、BとDの2人は木曜日に出勤している。                    ④AとCの2人が木曜日に出勤しているときは、BとDの2人は水曜日に出勤している。                    ⑤AとDは2日だけ一緒に出勤する。                    まずは勤務表を作ります。条件を記入します。Aさんは土曜日に出勤すると、3連勤になっちゃうので、お休み。よって、土曜日はBとCとDの3人が出勤ですね。BとCは、1日だけ一緒ということですが、それは土曜日です。よって、その他の曜日は、決して一緒に出勤しません。ゆえに、日曜日にBは出勤しません。日曜日はAとCとDが出勤です。CとDは、土曜日、日曜日連勤ですから、当然、金曜日と月曜日の出勤を拒否してくるはずです。ということで、金曜日はAとB、月曜日はAとBが出勤。すると、Bは、金曜日と土曜日の連勤になっちゃうので、木曜日の出勤を拒否、Aは日曜日と月曜日の連勤なので、火曜日は休ませて下さいと言ってくるに決まってます。もしも、Dさんが、火曜日にはヨガ教室があるから来れませんなどと言い出すと、BとCが2日一緒になってしまうので、Dさんにはヨガ教室は諦めてもらいます。ここで、正解は、肢②と分かります。                    でも、もう少し進めてみましょう。                    実は、Cさんが、「木曜日に英会話教室に行くので……」などと言い出した場合、Cさんにも諦めてもらわなければいけないのです。なぜなら、木曜日にCさんがお休みすると、AとDが出勤となり、もうAとDは4日働いたので、水曜日は来れません。またもやBとCが一緒になってしまいます。でも、これは少々気が付きにくいですね。なので、はじめの段階で、次のようにしておきます。確定するのは、ここまでです。選択肢③がありますので、仮に、AとCが水曜日に出勤したとすると、肢①と肢③と肢⑤の反例が出来上がりました。AとCが木曜日なら、このとき、確かにBとDが水曜日になることは、あり得ますが、確実だとはいえません。(火曜日になるかもしれない)普通、教員採用の一般知能は、公務員試験初級(高卒)程度のレベルなのですが、大阪府教員の場合は、上級程度の問題が出ます。大阪府教員を目指す皆さん、頑張って下さい!ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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E教諭のせいで………

2018-02-19 09:36:00 | 教員採用試験




2018年1月実施の、大阪府教員チャレンジテストからです。                    次の表1はある中学校のある日の2年1~4組の午前中の授業の時間割であり、表2はこの日の2年1~4組の授業担当教諭の午前中の時間割である。                    この日の午後には、行事が行われる予定となっており、表1、表2の時間割について次のⅠ~Ⅳのことが分かっている。    
 
  Ⅰ 数学及び英語の授業は習熟度別授業のため、また、体育の授業は競技別授業のため、2つの組の生徒を2つに分けて授業が行われる。                     Ⅱ Ⅰの授業については、必ず1組と2組または3組と4組の組み合わせで行われる。                     Ⅲ A教諭、F教諭、G教諭、H教諭は、担任会議のため2時間目に授業を行うことはできない。また、担任会議の時間は変更することができない。                     Ⅳ H教諭とI教諭は、午後の行事の準備のため4時間目に授業を行うことはできない。                     ここで、E教諭も午後の行事の準備に加わることになり、この日の2年3組の4時間目の理科の授業を、3時間目に変更することにしたい。他の授業をどのように変更すればよいか。                     変更後の2年1~4組の授業について次のア~オのうち、確実にいえるもののみをすべて挙げているものはどれか。1~5から一つ選べ。                     ただし、一人の教諭が同時に二つの授業を行うことはできないものとし、各組の授業はすべてこの日の午前中に行われるものとする。E教諭のわがままで、3組の3時間目は理科です。体育は、3組と4組がそろわないとできません。そこで体育教諭の時間割をみると、1時間目に移動するしかありません。すると、どうでしょう。1時間目は1~4組すべて体育です。仕方がないので、1、2組の体育をどこかに移動します。体育教諭の時間割より、3時間目に移動するしかありません。ところで、3、4組の数学は何処へ?数学は習熟度別だから、3、4組そろっていなければ。2時間目は1、2組が数学だから、4時間目にしましょう。先生の時間割をみてもOKです。3組の2時間目は社会のままでいいですね。4組は、2時間目が理科で、3時間目が国語になるけど、先生は……おっ、1組の3時間目の国語が変更になったので、A先生空いてますね。とりあえず、3、4組はうまくいきました。後は、1組の国語が1時間目、2組の社会が1時間目に移動できればいいのですが、先生は大丈夫か?ダメだったら、もうE教諭には行事の準備には来ないで下さいとキッパリとお断りを……おっ、だ、大丈夫ですう~。確実にいえるのは、ア、イ、エ。正解は、肢1です。ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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立体構成②

2018-02-15 13:16:00 | 立体構成




平成29年度大阪府教員チャレンジテストより。                    正八面体を、各頂点に集まる辺の中点を通る平面で切断し、頂点を含む六つの合同な正四角すいを正八面体から切り離した。このとき、残った立体の辺と頂点の数の組み合わせとして正しいものはどれか。1~5から一つ選べ。前回の記事のとおりで、正解は、肢5です。この種の問題は、とても多いのです。                   それでは、発展問題です。平成9年度の国税専門官より。  かなり難解です。           


図のように、1つの頂点に集まる各辺の中点を通る平面で立体を切り取る。今、正八面体のすべての頂点について同様の作業を行い、できた立体にもう1度その作業を行ったとき、その立体の表面にできる図形のうちで、形とその数が正しく組み合わされているのはどれか。①三角形 12個 ②三角形 18個 ③四角形 14個 ④四角形 18個 ⑤四角形 26個                    数的推理では、「この操作を2回繰り返すと、~。」とか、「この操作を何回繰り返すと~になるか」は、よくありますし、空間把握でもたまにあります。                    1回目の作業の後にできる立体は、正方形が6面と、正三角形が8面でできています。この立体に、もう一度同じ作業をします。この立体(2回目の作業を行う前の立体)は、準正14面体といい、頂点が12個(①で考えたように、4×6÷2)、面が14面(6+8)あります。ゆえに、1回目の作業でできた準正14面体には、正三角形の面と正方形の面があり、正三角形の面では三角形が残り、正方形の面では四角形が残るので、かなり難しく感じる人が多いと思います。結局、四角形が18面と三角形が8面なので、正解は、肢④です。ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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立体構成①(しょっちゅう出る)

2018-02-11 11:51:00 | 立体構成




「またこれ!」というほどよく出題される問題です。                                         正八面体の各辺の中点をとり、次の図のように頂点に近い4つの点を結んだ線に沿って四角すいを切り落とす作業を、正八面体のすべての頂点について行った。このとき、後に残った立体の辺の本数として、正しいものはどれか。①8本②12本③16本④20本⑤24本                                           辺の本数だけ求めればよいのですが、せっかくだから、面、辺、頂点すべての数を求めてみます。「後に残った立体の面、辺、頂点の数をすべて足すといくらになるか」などという問題もありそうです。                         こういうときは、新旧方式で考えるのがお勧めです。まず辺から。今、頂点アで四角すいを切り落としたところですが、①~④の4つの辺は、切り落とすことによってできた新しい辺ですね。そして、頂点イで切り落とすと、また⑤~⑧の新しい辺ができます。そして、①~④と、⑤~⑧で、ダブっている辺はありません。                    つまり、「一つの頂点で切り落とすごとに、新しい辺が4つずつできる」ことが分かります。正八面体には6つの頂点があるので、新しくできる辺の数は、4×6=24です。では、もともとあった辺は、いくつ残るのでしょうか?図の、A、Bは、四角すいを切り落としたときに消失します。よって、もともとあった辺は、すべて消失します。元の正八面体を構成していた辺は、一つも残らないのです。                      以上より、後に残った立体の辺の数は、24+0=24。正解は、肢⑤です。頂点も、面も、同じように考えます。新しくできる頂点の数は、4×6÷2=12。(2つずつダブるので2で割りました)もともとあった頂点は、すべて消失。よって、12+0=12。新しくできる面の数は、1×6=6。もともとあった8面は、すべて残ります。よって、6+8=14。                            ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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どのように転がったかは関係ない!

2018-02-04 19:49:00 | 展開図




平成23年の旧国家Ⅱ種より。                    図Ⅰは、相対する面の数の和が7となるサイコロであり、これを前後、左右に何回か回転させた後に見ると、図Ⅱのようになった。これと同じサイコロ8個を使って図Ⅲのような大きな立方体をつくり、これを図Ⅰ→図Ⅱとしたのと同じ要領で回転させた後に見ると、図Ⅳのようになった。                   この場合、図Ⅲに矢印で示した2個のサイコロが、大きな立方体内で他のサイコロと接する面(それぞれ3面)の数を合計するといくらになるか。①26②27③28④29⑤30                                                     問題文中の、「同じ要領で回転させた」が気になりますねえ。                    図Ⅰを、どのように転がせば、図Ⅱになるのか?まずは、これを解明しなくては……。というのが自然なのですが、実は全く関係ありません。(それでも気になる人は、最後に一例を挙げておきます。)                   図Ⅰと図Ⅱを観察すると、図Ⅰでは、頂点アに、1と4と5の目が集まっています。では、図Ⅱにおいて、頂点アは、どこでしょうか?図Ⅰでは、頂点イに、2と4と6の目が集まっています。では、図Ⅱにおいて、頂点イは、どこでしょうか?これと同じことを、図Ⅲ、図Ⅳですれば答えが分かります。どちらのサイコロも、1と2と3の目が表面に出ているので、4と5と6の目は、大きな立方体内で、他のサイコロと接しています。よって、それらの目の合計は、(4+5+6)×2=30。正解は、肢⑤です。ちなみに、図Ⅰから図Ⅱになるには、例えば、なので、図Ⅲから図Ⅳは、ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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