公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

2021年度国税専門官2

2020-09-23 07:03:00 | 割合
ある学校にはA、B、Cの3組で合計100
人の生徒が在籍しており、これらの生徒に対し、試験を2回実施した。1回目の試験において、100人全員が受験したところ、A組とB組では同じ人数の生徒が合格し、C組では生徒全員が不合格であった。その結果、1回目の試験で不合格であった生徒の人数比は、A組:B組:C組=1:2:4であった。                  2回目の試験において、1回目の試験で不合格であった生徒を対象とし、対象者全員が受験したところ、A組では受験した生徒の80%が、B組では受験した生徒の90%が、C組では生徒全員が合格した。その結果、2回目の試験で不合格であった生徒は、A組とB組合計4人であった。                    このとき、A組で2回目の試験で合格した生徒は、A組の生徒全員の何%を占めているか。①32%②34%③36%④38%⑤40%                       ややこしい話ですが、1回目の試験の結果を線分図で表して見ると、すっきり見えて来ますよ。

1回目の試験では、A組とB組では同じ人数の生徒が合格し、不合格であった生徒の人数比はA組:B組:C組=1:2:4なので、
さて、2回目の試験では、A組の80%、B組の90%、C組全員が合格したので、2回目の試験が終わったにも関わらず、未だ合格できずに、もう学校なんかやめてやろうかと考えている人は、A組に0.2m人、B組にも0.2m人います。

2回目の試験で不合格であった生徒は4人なので、0.2m+0.2m=4 という方程式ができます。これを解くと、m=10。よって、
A、B、Cの3組で合計100人ですから、k+10+k+20+40=100 という方程式ができます。                  これを解くとk=15。よってA組の生徒は25人。                  それでは、正解を求めましょう。                  A組で2回目の試験で合格した生徒は、10×0.8=8人。                  8÷25×100=32。                  正解は32%で、肢①です。ここをポチッとお願いします。→
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2021年度国税専門官1

2020-09-12 07:42:00 | 論理
先日、国税専門官試験が行われました。
とれたてのほやほや問題を解説していきます。                                                                          あるサークルのメンバーに、行ったことがある国について尋ねたところ、次のことが分かった。このとき、論理的に確実に言えるのはどれか。                                    ○米国に行ったことがある者は、英国とロシアに行ったことがある。                  ○英国に行ったことがある者は、中国に行ったことがある。                  ①英国に行ったことがあるが、米国に行ったことがない者は、ロシアに行ったことがある。                  ②ロシアに行ったことがあるが、米国に行ったことがない者は、中国に行ったことがある。                  ③ロシアと中国に行ったことがある者は、英国に行ったことがある。                  ④中国に行ったことがないが、ロシアに行ったことがある者は、英国に行ったことがある。                  ⑤中国に行ったことがあるが、ロシアに行ったことがない者は、米国に行ったことがない。                                                        まず、本問とは関係のない話から。でも、実は関係あります。                    テレビで、将棋の藤井聡太2冠にインタビューしていました。                   「渡辺明3冠の場合、フットサルをしたりして気分転換したり、他にも、ジョギングだったり、麻雀だったり、棋士の方は趣味も豊富ですが、藤井2冠は、どんなことをして気分転換されてますか?」                  「そうですねえ、詰将棋を解いたり、他人の将棋を観戦したりするのが好きですね」                  少し空気がヒンヤリしたのを見事読み取った藤井2冠は、そのあととっさに「あと、鉄道が好きなので、〜系の〜が最近出たので、それに乗るのを楽しみにしています。」                 オイオイ、息抜きでも将棋か?こいつは間違いねえ、変人だあ、という空気を読み取ったのですね!                   さて、将棋のルールを知らない人は、絶対に詰将棋を解くことができません。                  では、囲碁のルールは知っているが、将棋のルールを知らない人は、詰将棋を解くことができるでしょうか?                  さらに、囲碁のルールを知らず、将棋のルールを知らない人は詰将棋を解くことができるでしょうか?                  囲碁のルールを知ってようが、知ってなかろうが、将棋のルールを知らないのだから、詰将棋を解くことができる訳がありません。                  では、本問です。条件を図にすると、
よって、米国→ロシアです。これの対偶は、ロシアに行ったことがない者は、米国に行ったことがない。よって、正解は肢⑤です。                  中国に行ったことがあろうがなかろうが、この人はロシアに行ったことがないのだから、米国に行ったことがないのですね。ここをポチッとお願いします。→
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大阪府、豊能地区、大阪市、堺市教員採用試験7

2020-09-05 07:50:00 | 教員採用試験
A、B、C、Dの5人の年齢について、次のア〜オのことが分かっている。                  ア.5人の現在の年齢の和は116である。                  イ.DとCの現在の年齢を比べると、DはCよりも5歳年下である。                  ウ.Bの現在の年齢を2倍すると、CとDの現在の年齢の和の3倍より3小さい。                  エ.A、B、C、Dの8年前の年齢の和は74である。                  オ.Aの8年前の年齢は、B、C、Dの8年前の年齢の和と等しい。                  このとき、DとEの現在の年齢差はいくらか。①〜⑤から一つ選べ。ただし、現在も8年前も同じ日を基準とする。また、年齢はすべて整数値とする。                  ①0歳差②1歳差③2歳差④3歳差⑤4歳差                                       エより、8年前には、A、B、C、D合わせて74歳でした。オより、8年前には、AはB、C、Dの和と等しかった。ってことは、Aは8年前には37歳だったということです。
そこから8年経って現在です。8年経つと、誰でも8歳年を取ります。嫌だと言っても、お金を払うから許してくれといっても何をしても8歳年を取ります。だから、こうなってます。
現在、Eは、116−45−61=10歳ですね。
現在のB、C、Dの年齢を、それぞれb、c、dとすると、

結局、DもEも10歳でした。正解は、肢①です。ここをポチッとお願いします。→
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