児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。
遅ればせながら「メリークリスマス🎄」
「入院報告」を書く前に、またしても救急車のお世話になりました🚑
それでも何とかクリスマス前に退院し、一週間経ちました。
「シャバ暮らし」はいいですね!
ハプニングがあり、怒ったり💢、笑ったリ😀、悩んだり⁉・・・こういうことを「生きている」って言うんでしょう!
ネットショッピングに明け暮れた一週間🎁
再入院の前は元気で、恒例のプチギフト(身近な人へのご挨拶)や、友人知人への年末の贈り物、子どもには絵本などをネットでで選び、「買い物かご」に入れておいたんです🛒
その時点では買うのも送るのも早いから、「適当な時期」になったら、確認して「ポチっ」と買うつもりでした。
ところが「適当な時期」にワタクシメは病床の上。
ーークソ―、何があっても、クリスマス前に退院するぞ👊
これは、ある意味、回復への意欲になりました(笑)
しかし復活したのが12/20で、「年内の配送は❌」になっている物もありーの、「品切れ✖」もありーの💦
慌ててやり直したら、メッセージカードを間違えたり、数が合わなかったり😢 ハチャメチャでした。
その上、郵便代があがったでしょっ〠
買い置きのレターパックやはがきの不足分の切手をヘルパーさんに買いに行ってもら、30分以上並んだってさー●~*
オヤジ様に、
「こんな時期に、そんなこと頼むな」と叱られる始末。
ワタクシメだってヘルパーさんに申し訳ないと思いましたよ。
でも年明けも混むのは同じしゃん🎍
もう年賀ハガキなんか買うもんか😜
とにかく何事もなく「お正月」は自宅で家族と過ごしたいです🏠
↓ 退院時 病棟で「ナースの皆さん、ありがとうございました💞」
11/3から27まで入院していました。
大腸全摘から2年。
コンディションはよかったのに、突然お腹の具合がおかしくなり、念の為緊急入院して調べたら、腸閉塞でした。
最初は1週間位で退院出来ると思ったのですがなかなかしぶとく、11月はずっとベッド上で過ごしていました。
やっと退院でき、ホッとしたのもつかの間、まだまだお腹が不安定で、訪問医とナースに点滴をしてもらっています、。
なんとか「再入院」せずに持ちこたえたいです!
オヤジ様《92才》に心労を掛けて、それかが一番つらいです💧💧💧
元気になったら、苦しみながらも笑っちゃう入院生活をご報告します。
お楽しみに🤣
「ありがとう そして さようなら 児童文学」 丘修三・作 国土社刊
丘修三さんとは同人会で一緒に「児童文学」を学びました。
前にご紹介した最上一平さんや高橋秀雄さんも、その時のお仲間です。
その同人会には有名な方もおられましたが「〇〇先生」と敬称を付けるのはNG。新人もベテランもみんな「○○さん」と呼び合うルールがありました。
しかし丘修三さんは人生の大先輩でもあり、しょうがい児教育に携わっておられたので、ワタクシメは「丘先生」とお呼びしています。
「丘修三」はペンネームで、「世の中 おかしいぞー」をもじったそうです🖊
ということで・・・
丘先生は25年間しょうがい児との教師生活を送っていましたが、50才で病に倒れ、教職を退き、「作家」の道を進みます。
闘病生活の中で意欲的に数々の名作・受賞作品を世に送り出してきました。
そんな丘先生が「終活」とのことで、読売新聞をはじめ同人誌等に掲載した短編や掌編 11作を「作品集」として上梓されました。
単行本にならなかった作品に日の目を見せてあげたい
「あとがき」に上記のようなことが書かれています。
この気持ちはワタクシメも痛いほどわかります!
「出版界」、特に児童書の世界は厳しくて、ちょっとやそっとでは「単行本」で出してもらえません😢
「丘修三 児童文学作品集」の中の「幼年向き掌編」に関しては、このまま一冊の絵本になりそうな作品ばかりなので。ワタクシメには丘先生の悔し涙も感じ取れました💧💧💧
装画の油彩画、本文のカット画も丘先生が手掛けられています。
ワタクシメのおすすめは・・・
「タカシは知らない」
子犬を拾った少年とホームレスのおじさんとの暖かく切ない物語。
「捨て犬(猫)、ホームレスの人には関わってはいけない」と子どもは教えられています。
もしかしたらワタクシメのようなしょうが者も「関わってはいけない」部類に入るのかも知れません。
捨て犬は飼い主がいれば「ペット」になり、愛される存在になりますが、
ホームレスの人は、どんなに優しく静かに暮らしていても、世間から警戒されてしまいます。
ワタクシメはこの作品を読み、つくづく「世の中 おかしいぞー」と思い、涙が出ました。
「一輪の白いバラ」
少年たちは同じ団地に住む風変わりなおばあさんをめぐって、「あーだこーだ」といろいろ妄想を膨らませます。
おばあさんが亡くなり、どんな人物であったかがわかるのですが、その「あーだこーだ」が丘修三の人間観察の鋭さと温かさとユーモアに満ち溢れていて、大笑しながらもジーンとしてくる傑作です!
「さわやかな五月の日曜日」-留守番中の子どもを狙う詐欺師が登場。昨今ありそうですね。
サザエさん一家のような笑えるストーリーですが、「オチ」がどちらに転がるか、ハラハラドキドキ💦
「終活」にひと段落つけて下さい✨
丘先生は確か83才。
人生経験が豊富で多才な方です。
「さよなら✋ 児童文学」なので、児童文学以外のジャンルで活躍されると信じて期待しています。
この作品集は、元気いっぱいの子どもより、黄昏ているおとなの心に沁みると思います。
短編集なので気楽に、旅先や小春日和の公園のベンチやティータイムにページをめくりたくなる、そんな一冊です📖
1987年『ぼくのお姉さん』で日本児童文学者協会新人賞、坪田譲治文学賞、新美南吉文学賞、
1993年『少年の日々』で小学館文学賞、
2001年『口で歩く』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。
「小金井駅空襲から79年」を振り返る絵本
「飛行機雲へのいのり」 高橋秀雄・文 ひこさかちほ・絵
作者の高橋秀雄さんは下記の団体の共同代表をされていて、この絵本(冊子)を制作し手渡しでの無料配布もし(郵送の場合のみ送料は各自負担)、この夏は大忙しでした。
ちょっとした申し込みのミスで💦、ワタクシメはほとんどない残部の中から2冊だけいただき、どさくさ紛れ「郵送料」を払っていません😅
でも「好評につき来年もやろうかな」とつぶやかれた気がするので、第二弾への期待を込めて、ご紹介いたします。
🔶発行者 栃木県9条連憲法9条-世界へ未来へ連絡会(9条連=憲法9条世界へ未来へ連絡会)
宇都宮市川向町1-48 tel 028-621-9808
栃木県にある小金井駅(旧国鉄)は、1945年7月28日。米軍の空襲にさらされました。
新潟への疎開する人を乗せた汽車が、宇都宮=駅を出て小金井駅へ入ったときです。死者31名。
しかし、この事実は軍が敷いた箝口令で 、歴史の闇にほうむられてしまいます。
空襲を体験し生き延びた人たちは、その恐怖と悲しみから逃れるために、記憶に封印したのかも知れません。
戦後数十年が経ち、ようやく人々の口を開き史実が明らかになって、平成十年秋。駅に慰霊碑が建立されました。
高橋秀雄さんはこの「空襲」の体験者に聞き取りをし、地元の当時の様子を詳しく調べ、「絵本」に仕上げたそうです。
この物語はシルバーカーを押して空を見上げているおばあさんと子どもたちとの交流から、「戦争の恐ろしさ、苦しみや悲しみ。命の重さ」へと展開します。
そして最後はみんなで飛行機雲を見上げ、希望を抱いて平和を祈る、優しい場面で終わります✈
↓ 写真は高橋秀雄さんのFacebookから
すてきな先輩👌
ワタクシメは高橋秀雄さんのことを「ひでじぃ様」とか「親方様」と呼んでいます。
「ひでりん」「ひでちゃん」・・・かわいい愛称をいくつもお持ちです。
実年齢は「じいさま」ではありませんが👴
周りへの思いやりや、頼りになる人柄や、お茶目なキャラから、そんなニックネームがついたのだと思います。
高橋秀雄さんは「うつのみや童話の会」の代表としても大活躍❗❗❗
ご著書に、
『地をはう風のように』(福音館書店)で第58回青少年読書感想文全国コンクール課題図書、
『やぶ坂に吹く風』(小峰書店)で第49回日本児童文学者協会賞受賞
『さんぼんぼうってなんだろな 』などがあります。
「読書 あのねのね 📚」の番外編です
このコーナーでお馴染みの”最上一平さん“の新刊紹介です。
ワタクシメは最上さんと親しいからココに載せているわけではなく、「ファン」だからご紹介しているのであります!
母上も元気な頃は、
「最上先生のご本をはいいわねー」と愛読していました。
母上はワタクシメと同世代の方(当時3-40代)は、どんなに著名でも「先生」とは呼ばないのに、最上一平さんだけは例外でした。
その横でワタクシメは「一平さんでいいんじゃない?」と言ったものです。
あれから歳月が流れ、最上一平さんは児童文学界のトップを走る、まさに「先生」です。
近年のグレードは様々ですが、どの作品もぶれのない「最上一平節」で、それが人気につながっているのだと思います。
母上には先見の明があったでしょう👀
ようかいばあちゃんと子ようかいすみれちゃん 最上一平・作 種村有希子・絵 新日本出版社
「ようかいばあちゃんシリーズ」の6 作目。
この物語はあどろおどろした妖怪が出てくるわけでもなく、ホラーやオカルトでもありません。
すみれちゃんとひいおばあちゃんとの、ゆったりとした1‐2日のドラマです。
山また山のその先に住んでいるひいおばあちゃんのこくとを、すみれちゃん「ようかいばあちゃん」と呼び、連休などあると「お泊り」に行きます。
町に住むすみれちゃんには、山での暮らしはファンタジック。
しわだらけのひいおばあちゃんが「ようかい」に感じられるのです。
「ようかいばあちゃんシリーズ」の感想や紹介は大勢の方が書いておられるので、省略します(笑)
ドラマ「新宿野戦病院」との共通点」⚔
「ようかいばあちゃん」を何冊か読んだ後で、ドラマ「新宿野戦病院」を観ました、ワタクシメ。
このドラマは脚本-宮藤官九郎@クドカン。(荒唐無稽なエンターテインメントの奇才!)
舞台は、新宿区歌舞伎町の路地にひっそりと建つ『聖まごころ病院』。
その土地柄、救急外来を訪れる患者の多くは、貧しい路上生活者や在留外国人、ホストや風俗嬢など、一般の病院と違い、その特殊な“ワケあり”背景を持った患者たちが集ってきます。
そこに、突如としてアメリカ国籍の元軍医である謎の女性が歌舞伎町に降臨します。(小池栄子)。
時代とともに大きな変貌を遂げていく歌舞伎町の中で生きる人たちは、アヤシイ小さな病院の光が、ひとつの心のよりどころとしています。
病院にいる個性豊かな医師たちはヘッポコだけど、ハートフル。
ドタバタ劇ではありますが、ヒューマニズムな面も描かれていて、ワタクシメは好きでした🤣
このドラマに登場する魑魅魍魎的な人たちを見ていたら、
「山奥でなくても、都会にも、歌舞伎町にもw、ようかいはいるようなー」と思いました。
特に藤田弓子演じる「ボケばあさん」と、その息子である看護師・塚地武雅(心は女性・体は男性)、
この親子のエピソードは笑えて泣けました。
そして、名脇役である「藤田弓子」が「ようかいばあちゃん」に似ていて引き付けられました、ワタクシメ。
時々Eテレの子ども番組で絵本をドラマアレンジにしていますが、クドカン的な発想で「ようかいばあちゃん」をドラマ化したら、老いも若きも一緒に楽しめる作品ができるのではないでしょうかー💨
「ファンタジー」は日常生活の中にもあります。
楽しく暮らせるかどうかは、気の持ちよう💓
まったく異なる児童文学とドラマですが、両者とも「不思議と共存しよよ」と作者が笑っている感じがしました。
ワタクシメの思いつきこそ「荒唐無稽」ですかね.。o○
ギクシャクした世の中
理不尽なこともたくさんあり、悔しかったり悲しくて涙が出ることもありますよ、ワタクシメ。
そんな時は「みんな、ようかいだー」と大声を出したり、
「ようかいになってやるぞ!」と自分自身も魑魅魍魎の仲間になるのもいいかも知れません👻
もちろん、読書やドラマなどで、ほっこり秋を過ごしたいですね🍄🌾🍂
写真はネットからいただきました。