だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

高畑勲監督の描く”可愛らしさ“

2018年04月15日 | 日記
「火垂るの墓」で検索した画像


高畑勲監督が亡くなられてから、いろいろ検索しました。
その中で一番気に入ったのが  ↓ こちら




「火垂るの墓」の節子ちゃん。
子どもって、こういうおかしなカッコウして見せるんですよね。
本人が「真剣」なほどヘンテコで・・・そこが可愛らしく、愛おしいのです。

40年間、「火垂るの墓」を封印していたんです、ワタクシメ。

高校時代、小説を読んで号泣しました。
そんなこと、初めてでした。
初体験の相手は「火垂るの墓」です(笑)

だからアニメなどで評判になっても、「火垂るの墓」だけは見ないと決めていました。
青春の想い出が汚される気がしたんです。

しかし、高畑勲監督の追悼で「火垂るの墓」を放送するというので、録画して観ました。
ヘルパーさんの一人が「タオルを用意してから見て下さい」と言いましたが、見ている最中はそんなに悲しくありませんでした。
むしろ「かぐや姫の物語」の方が泣けたかも・・・でも「かぐや姫」は映画館で観ましたから、感動が違うのでしょうね。

映画館で見たら、タオルとボックスティッシュでも足りなかったかも知れません。
やっぱり、泣けるね😢
エンディングロールで、どっと涙が溢れました。

久しぶりに原作を読んでみようかなーという気持ちになりました。
高畑勲監督の描く「可愛らしさ」を思い浮かべながら読んだら、原作の味わいが変わるような気がします。

あの悲しいドラマを「可愛らしさ」にシフトしてしまうんだから、スゴイ監督です。


今こそ「高畑作品」を見るべき時代!

ワタクシメは「ハイジ」を夢中で見た世代です。
「アルプスの少女ハイジ」は高畑監督の出世作です(スタジオジブリ創設につながる作品だとワタクシメは思っています)

あのチーズがとろーり溶けるシーンで「ハイジの世界観」をすべてです。

ハイジの持つ明るさや優しさ、そして勇気。
ハイジを取り囲む人たちの愛情。

ハイジの可愛らしさも、また観たくなりました。

さまざまな形で「人間らしさ」が失われている昨今、「ハイジ」の再放送を強く願います。

高畑勲監督。
素晴らしい作品をたくさんありがとうございました。
ゆっくりお休みください。
                    合掌




コメント
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