だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

ブックカバーチャレンジ@ほしになったりゅうのきば

2020年05月03日 | 四方山話
7days ブックカバーチャレンジ】Day 2
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昨日も書きましたが、これはFacebook内の企画の一つです。
読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ。好きな本を1日1冊、7日間投稿。
本についての説明は無しで、表紙画像のみを投稿。7日後に誰かにバトンタッチするゲームですが、
ワタクシメは「脳内ライブラリー」にある作品、子どもの頃好きだった絵本をココでご紹介していきます。

で、先に謝っておきますが(笑)、50年位前に読んでいた本ばかりで、ワタクシメの手元にないのです。
コロナの影響で図書館は使えず、断捨離中で古本を買うこともできず...
実際に本を読まないで「本の紹介」をするという、我ながら無責任極まりない内容になっています。
ネットを駆使して情報を集め、おぼろげな記憶をつなぎ合わせているため、間違いもあるでしょう。
そこは皆さんの寛容なお心で読んで、暇つぶしにして下さい_(_^_)_


「中国の昔話」「桃」「龍」

本日ご紹介する作品はタイトルが思い出せず、「中国の昔話」「桃」「龍」、この三つのワードで検索して、みつけましたぁ \(^o^)/
「ほしになったりゅうのきば」
探し出したらけっこうメジャーな作品で、こけましたよ、ワタクシメ。 .。o○
こんなロングセラーのタイトルを忘れて、「児童文学作家」と言えるんか (/ω\)
でも、この作品をご存知ない方に読んでいただきたいと思い、恥を忍んでココで取り上げます。

【ザックリあらすじ】
こどものいないじいさま、ばあさまのところに石が落ちてきて、なかから男の子が出てきた。二人は男の子を「サン(英雄)」と名付けた。
サンが大きくなった頃・・・、
二匹の兄弟龍が9個の桃の実をどちらが多く食べるかで大けんかをし、天にぶつかって穴をあけてしまった。
その天の裂け目はちょうどサンの村の上で、そこから雨など降り続いて、サンの村の植物は根こそぎやられ、生き物は死に、村人は寒さと飢えに震える暮らし。
意を決したサンは、ライロン山の鳥の巣に住む物知りの老人に、どうしたらいいか尋ねにいく。
老人はサンの話を聞くと、ウリュー山のクマ王の三人むすめに天のつくろいをしてもらうといい、と言って、わらじをくれた。
そのわらじを履いて足をどんどん踏みならすと、クマ王の上の娘があらわれた。
三人姉妹のうちの末娘がサンの妻になるのだが、彼女もユニークなキャラで、サンと共に活躍する。
天に穴をあけた罰とはいえ、龍は歯を全部抜かれ、角を折られ、「ほしになったりゅうのきば」になるわけで、りゅうがかわいそうなきさえする。
最終的に、サンと末娘で天の裂け目を縫い合わせ、めでたし・めでたし (⋈◍>◡<◍)。✧♡

ストーリー的には「東西を問わずよくある話」なんだけど、中国の昔話ってダイナミック!
再話・君島 久子/絵・ 赤羽 末吉/福音館書店刊
大御所ぞろいの力作ですから、「ロングセラー」にならないはずがありませんよね。


「9個の桃」にこだわるワタクシメ 🍑

この物語は、読み聞かせすると20分位掛かるそうてす。
でも幼児や低学年の子どもも夢中で聞き入ると、レビューに書いてありました。
君島さんの文章の読みやすさと、赤羽さんの迫力ある絵が、子どもの心を引き付けるのでしょう。

「ほしになったりゅうのきば」の初版は1963年。縦長サイズでした。
ワタクシメが読んだのは「初版」で、9個の桃が表紙になっています。
ネットの「本の紹介」の中には「兄弟の龍が桃の数で争った」ことを省いているものもりますが、
幼いワタクシメの脳裏には「9個の桃」が鮮明に焼き付いています。
これには絶対「理由」があると思うんですよー('ω')
「昔話」を発掘し再話して編集する過程で、桃でもバナナでもパッションフルーツでもよくなっちゃったかもしれませんが(笑)、
天が裂けるほどのケンカですから、「兄弟龍と9個の桃」には深ーい訳があるに違いありません。

※ご存知の方は、ぜひご一報ください。

1976年に横長の大型絵本になり中も少々リニューアルし、現在に至っています。
初版と改訂版の読み比べもしたいなー👀

 ↓  写真㊤はワタクシメの脳内ライブラリーにある初版本。㊦は改訂版です。





コメント
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