だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

“プチ・ダンシャリ”の成果物?!

2013年06月14日 | クリエーター・モード
試験前の大掃除にみたい

高校生の頃、定期試験が近づくと「予定表」を作りました(笑)
一応、計画的に勉強をして「テスト」に挑む気持ちはありましたが・・・

「予定表」を作るのに1日費やし、次は「大掃除」です。

なぜ大掃除するかと言うと、普段勉強机は使っていないので(宿題等はリビングでテレビを見ながら片付けるのが常でしたw)、机は物置なんです。
机の周辺を整理すると忘れていたプリントが出てきたりして、だんだんモチベーションが上がってきます。

次に、学校に置きっ放しの教科書を運んできます。
国・数・英の主要3教科以外の教科書はロッカーに入れっぱ~で・し・たー。
ロッカーで寝ている教科書を家に持ち帰るのに二日位掛かり、その教科書を整理するのに一日掛かり、部屋が落ち着く頃に疲れが出て「一回休み」みたいになります。

同時進行で、友達からノートを借りました。
筆記がうまくできないワタクシメのために皆でノートを写すのを手伝ってくれましたが、当時はコピー機もあまりなかったから、コピーさせてもらうだけで一日かかりました。
協力してくれた友達には申し訳なかったと思います。

結局「予定表」から一週間遅れのスタートとなり、
ーーもうダメだぁ(T_T)/~~~と・・・(苦笑)

でも、やるだけのことはやったかな~?
試験前の大掃除は覚えているのに、勉強したことや内容を憶えていないのが、なんとも情けないぞ、ワタクシメ。

最近のワタクシメ、久しぶりに「新作」を書いてみようと思いまして、その前に引き出しの整理とか(笑)、撮りだめした番組を観たり、部屋の隅につんである本を読みふけったりしておりました。

ワタクシメの病気ともいえる“ダンシャリ”は、「せーのー!」で家中一気にやらないといけません。
というか、「やらざるを得ない」のです、ワタクシメの場合(笑)

この半月ほど試験前の高校生に戻り“プチ・ダンシャリ”をしておりますぅぅぅ。

昨年の“ダンシャリ”では「パソコン玉手箱」という出土品がありましたが、今回は取り立てて発表するほどのこともなさそうので省略(o|o)

本日は大掃除中に出遭った本について書くことにします。


またしても「直木賞受賞作」

前々回、苦手分野である「直木賞受賞作・対岸の彼女」を読み、
ーー苦手を少し克服した、とか、
ーー「対岸の彼女」はおもしろかった、といったことを書きましたが・・・“プチ・ダンシャリ”で出てきた「肩越しの恋人 唯川恵」はダメでした(涙)

「対岸の彼女」を読んだ時、最初はわけがわからなかったけれど途中から引き込まれたので、「肩越しの恋人」も辛抱して読み進みました。

「肩越しの恋人」もすらすら読めるので作者の筆力は感じたし、後半はぷふふっと笑ってしまったか「おもしろかった」と思います。
しかし・・・
「これが『直木賞』かー? 『直木賞』って何ぞえ?」というのが率直な感想です。



直木三十五賞とは・・・

通称「直木賞」。
無名・新人及び中堅作家による大衆小説作品に与えられる文学賞である。

「大衆小説」とは・・・「芸術性」よりも「娯楽性」に重きを置いている小説の総称(このことは高校の現国でならったなり(^^)v )

「肩越しの恋人」は大衆小説として大成功を成しえています(ドラマ化もされたし)
ただ・・・「直木賞受賞作」という点が・・・理解できませーん。

世の中に「文学賞」は数々あれど、「直木賞」に関しての基準がワタクシメにはどうもわからないのです。
それで昔から「苦手」なのでしょう。

  ーー直木賞が苦手な理由ーー

この案件に決着がついたことが(決着が付いたことにします)、“プチ・ダンシャリ”の成果物かも知れません(?_?)

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牧野邦夫ー写実の精髄ー展

2013年06月08日 | クリエーター・モード
牧野邦夫ー写実の精髄ー展に行ってきました

「牧野邦夫ー写実の精髄ー展」は練馬美術館で、先週まで開催されていました。
こういう記事は開催期間中に掲載するべきですが・・・ワタクシメもぎりぎりセーフで観て来たので、まったくインフォメーションの役に立たないことを、まずお詫びします<(_ _)>

この展覧会はテレビ等でも紹介されていたので、ご存知の方も多いでしょう。

“牧野邦夫氏”はワタクシメの親友(おねえさま)であります児童文学作家の牧野節子さんの叔父様です。

牧野節子さんに「画家の叔父様」がいらしたことは前からお聞きしていましたが、それが“牧野邦夫氏”であることをこのたび知りました。

※ ちなみに牧野節子さんには“作家”のおじ様もおいでで・・・いろいろ脱線するから「マキセツ話」はこの辺にします(^_-)


ワタクシメは美術鑑賞は好きですが、マキセツさんと友達であったから牧野邦夫に触れることができました。
感謝です。

「牧野邦夫ー写実の精髄ー展」を観て、ワタクシメは心をえぐられた感覚を覚えました。
芸術に触れ、鳥肌が立ったり心揺さぶられることはよくありますが「えぐられる」という感覚は珍しいです。

ーーちゃんと勉強して感想を書こう、と思い図録も買ってきましたが、まとまらないまま時間が経っていき(恥)、考えがまとまった頃には感動が薄れそうなので(笑)、「写実の精髄を観たぞ!」とだけ記しておきます。

ー写実の精髄ーかぁ?!

 ↓ こちらの写真は個展のポスターに使われた「ビー玉の自画像」




駅から美術館まで、この絵がペナントとなって飾られていました。
この作品を宣材にしたのは大正解だと思いました!
駅を降りた瞬間から「牧野邦夫ワールド」に吸い込まれていったのはワタクシメだけではないでしょう。

ビー玉のブルーがほんと~に美しく、一度見たら忘れられないインパクトがあります。

牧野氏は自画像・肖像画を多く描いています。
ワタクシメの素人批評ですが、
「自画像というのは自分自身とどこまで向き合えるかニラメッコ」の我慢比べのようです。
そして、それを鑑賞する者は「ニラメッコの行司役」ではないかと。
行司は、勝負の渦に巻き込まれ自分の意思では身動きが取れなくなります。
つまり、牧野邦夫氏は作品を観る者の意思を奪い、その上で自分の世界に引きずり込んでいく気がします。


  ↓ こちらは会場で最初に目にした作品。「未完の塔」



写真ではわからないかも知れませんが、「未完の塔」はキャンバスから油絵の具がはみ出ています。
「絵をキャンバス=用紙の中に収めなければならない」という決まりはないのに、たいていの人間はそこにある「制限」を守ってしまいます。

ーー守っているつもりはないのに・・・気がつくと、そこに止まっている。

牧野邦夫氏が「当たり前」を崩した作品、そのタイトルが「未完の塔」というのがスゴイ(@_@。
  ニクイ!
  カッコイイ~☆彡

ワタクシメがマキセツさんと出会う前に牧野邦夫氏は他界されていますが、できることなら時間軸をずらしてお会いしてお話してみたいと思いました。

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ちょっぴり苦手@直木賞受賞作

2013年06月02日 | クリエーター・モード
ちょっぴり苦手分野

苦手なモノは数々ありますワタクシメ。
「芥川賞VS直木賞」ですと、直木賞受賞作は・・・昔から苦手。
理由はわかりませぬがwww直木賞受賞作を読み切ったことがありませぬ。

《直木賞受賞!》と書いてあるだけで、
「あっ、ダメだ」とひいてしまうのです。(拒否反応)

そんな自分に打ち勝つために(またしても大袈裟・笑)、話題作となった一冊を読んでみました。


「対岸の彼女」 角田光代

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが……。
結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。
多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。
第132回直木賞受賞作。解説・森絵都
                              (文藝春秋ホームページより)




最初の5章位まで読んで、
「こりゃ、きついぞよ」と思いました。
主人公が“小夜子”になったり“葵”になったり、場面が現在だったり過去だったり・・・。
何の説明もなく、変わっていくのです。
読者に、
「ついて来い!」と言っているような書きっぷり。

ーーむかつくー。

しかし、ワタクシメは最後まで、傲慢ともいえる作者についていけてしまいました。
文字を追っているうちに、文字が目に飛び込んでくるようになったからです。

「文字が目に飛び込んでくる」というのは心地よいものです! 
作家の筆力、魔力がなせる業です。

主人公や時世や舞台がコロコロ変わっていく「めまぐるしさ」「不安定感」が、いつしかパズルのピースを探す面白さになっていきました。
そして「ピースをみつけるコツ」がわかってくると、この作品は、あっという間に読めてしまいました。

ーーさすが、直木賞受賞作(^_^)v


相性だな~

何にでも(相性」があり、ワタクシメはこの作品と相性があったから「おもしろかった!」のでしょう。
ても、とりあえず「苦手分野」を克服でき、メデタシ・メデタシ。

これで終わるとあまりにもアホなので、少し真面目に書きます。
ーー文章で自己表現する場合、一番大切なのは「文体」であると、ワタクシメは思っております。
編集者に「文体」を直されるほど苦痛なことはありません。
内容について「荒唐無稽」と評されても「アカンベー」と開き直れますが(汗)、
文体をいじられると「怒りのスイッチ」が入っちゃいます、ワタクシメ(笑)!

「文体」というのは書き手の息遣いであったり、体の動きなのです。
小説を読んでいて「文字が目に飛び込む」感じがしたら、書き手と呼吸が合ったということ。
次に中身に入り込めたら、対話が成立したということではないでしょうか。

どれだけ力強く、多くの人と対話ができるか・・・作家の力量に掛かっています。

「対岸の彼女」はおもしろかったぁ!
ワタクシメも読者と対話できる作品を描けるようになりたいです(-"-)

            (=^・・^=)

なぜ「直木賞受賞作は苦手」かということについては、そのうちじっくりメスを入れていきまする(?)

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