だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

3月の想い出① 「ユーミン IN 武道館」

2019年03月20日 | 日記
3月は、何かと多忙でした

ずっとココを更新できませんでしたが、生きてます、生きてます!
元気ですよ、ワタクシメ。


「2019年 初ライブ?」は豪華版に「松任谷由実 TIME MACHINE TOUR・武道館」でした!

ユーミンのライブに行くのは久しぶり。
過去に何度も行ってます。
震災の後ボーっとしてて、お金を振り込むのを忘れて見送ったこともあるくらい・・・抽選に当たる確率が高いんです😊
今回当たったのは「武道館 6d」の初日。
何か月も前から楽しみにしていましたのよ。

「28年振りの武道館」だそうです。

「ユーミン」を語る上て、「歌唱力だの、年取って音域が狭くなった」とか・・・そういう評価に値しないアーティストだと、つくづく感じました。
開演前から「別の世界」へと連れ込まれていき、開演すれば何もかも吹き飛ばすステージ展開に、目が離せませんでした。

「45周年の集大成」ということでしたが・・・「次は何をやるの?!」と期待感をくれるなライブでした。

できることならもう一回観に行きたいと思ったし、ユーミンのことをますます好きになりました♡

「究極のエンターテインメント」だわー。


友達が何人も参戦 👍


かなり昔になりますが、ユーミンのコンサートで親しい友達にバッタリ会ったことがあります。
お互いに「車椅子席」を予約していました。
付き添ってくれたヘルパーさんがたまたま「車椅子席予約名簿」を見てしまい、
「○○さんも来ているかも・・・」と。
あちこち探しても見当たらず、帰り際の「誘導」の時に、やっぱり居たのねーと大笑いしたことがあるんです。
その時のことを当日のヘルパーさんに話していたら・・・「あー、○○さんだー!」
あちらも冗談で「武道館に行ったらなおちゃんがいるかもよw」と話していたとのこと。

車椅子席が混んでいて「健常者がスタンディングしたら、観えなくなるねー」と心配しましたが、「ユーミンファンはお行儀がいい」のか、
「座ったまま楽しめる構成だったのか?」・・・たっぷり観ることができました。

Facebookに「行ってきましたー」と書き込んだところ、「ぼくも行ってたんですよー」とか、
「オレは明日行く」「私は来週」などなど、「ユーミン武道館仲間」が何人もいました。

それで「ネタバレ」を書けないと思い、武道館ライブが終わるのを待っていたら、日が経ってしまったんです <(_ _)>


「フリフラ」なる物を初体験。

ワタクシメ、ケチなもんでコンサートで「ペンライト」を買ったことはありません。
しかし今回は「フリフラ」を渡され、開演前にその使用方法や「振る練習」もやらされました(笑)
これはペンライトの「リストバンドタイプ」なんですが、色を運営側が制御して演出効果を高めるんです。
観客全員に配って手に付けさせ、演出サイドが曲に合わせて光の色を変えるんです。
だから否応なく客席も光るわけ。
きれいだったけど、ずっと手を振っていたから、疲れましたわぁぁぁ。
頭は「夢の中」だし、体はボロボロ⤵
正気に戻るのに2日位かかりましたわ(@_@)




下調べはムダだった (笑)


ココには書きませんでしたが、1月にジュリー(沢田研二 武道館」を観たんですよ。

ジュリーといえば昨年10月にさいたまスーパーアリーナで予定していた公演を「空席が目立つ」として開演直前でキャンセルし、大騒動を起こしました。
そのため武道館公演でそうならないよう、スタッフたちが奔走したとのこと。
「席を埋めた割合はファン6割、関係者が4割ほどだったそうです。業界関係者には1枚で複数の人数が入場できる招待状を送るなど、赤字覚悟の集客だったようです・・・」

この「招待状」をもらったんです(苦笑)
ワタクシメも「赤字覚悟」で集客された一人。
ヒット曲はほとんど歌わないし、演奏はエレキギター一本。武道館であんな貧乏たらしいライブ観たのは初めてでした😢
そのころ忙しくて寝不足だから、ジュリー聴きながら昼寝しましたよ(o|o)

それでも我慢したのは「ユーミンに備えての下調べ」と思えばこそ。
しかし・・・全然スケールが違いました。

会場に入るのも出るのも、ものすごい人出で、車いすは移動するだけで苦労しました。
終演しても「物品販売」のテントの周りには長蛇の列。

ーー今まで0は便利な「福祉タクシー」を使っていたんですがー(この話を書くと脱線するから省略(´;ω;`)ウゥゥ

一般の交通機関を使いましたところ、電車の乗り降りはスムーズに進みましたが、難所は「田安門」
武道館に入る所です。
「田安門」周辺が黒山の人!
「有名人がいるのか・・・はたまた誰か倒れているの?」と恐る恐る近づいていくと、
「混雑してますからー、押さないでくださーい」というアナウンス ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

「下調べ」しておいて役に立ったのは「車いすトイレ」の場所だけかなー。

「ジュリーのスタンス」は否定はしないけど、客に対するサービス精神とか感謝とか座長としての責任、「エンターテインメント」としての姿勢に疑問を感じています。

まっ、ジュリーに付き合ってまで臨んだ「ユーミン IN 武道館」は最高でした\(^o^)/





セットリスト

ベルベット・イースター
Happy Birthday to You ~ヴィーナスの誕生
砂の惑星
WANDERERS
ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ
守ってあげたい
Hello, my friend
かんらん車
輪舞曲
夕涼み
春よ、来い
Cowgirl Blues
もう愛は始まらない
CARRY ON
セシルの週末
ハートブレイク
結婚ルーレット
月曜日のロボット
ダイアモンドダストが消えぬ間に
不思議な体験
Nobody Else
ESPER
COBALT HOUR
宇宙図書館

<アンコール①>

カンナ8号線
DESTINY
ひこうき雲

<アンコール②>

やさしさに包まれたなら



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「あかりとマモル」 障がいだけが障害じゃない の巻

2019年03月01日 | クリエーター・モード
障がい児は・・・外に出たいのか? (社会に出たいのか?)


  ↑ 「あかりとマモル」を作るにあたり最初のさいしょーのミーティングで、絵を依頼したサカイノビーさんに質問されたことです。



ワタクシメが子どもの頃、親も周りも「積極的に外に出て、健常児と交流した方が良い」と考え、いろいろ工夫してくれました。
50年以上前のことですから (/ω\) 何もかも暗中模索・試行錯誤だったことでしょう。
今ふりかえれば、周囲(赤の他人)の協力に頭が下がります。
でも「障がい」に対して偏見の強い時代で、身内には「隠したい」気持ちがあるのも感じていたし、
通りすがりの人の心無い態度に傷つくことは日常茶飯事でしたから、
「無理してイヤな思いをしたくない」というのが素直な子ども心でした。


20年前、児童館・学童保育クラブの活動に参加させていただくようになった当初は、
「障がい児のためのプログラムを考えて下さるなんて有難い。素晴らしいことだから、もっと大勢参加すればいい」と思い、
知り合いの障がい児のママに声を掛けたこともあります。
しかし、そこで「障がいによっては『交流』が苦手な子もいる」とか、
「児童館に連れていくことが親の負担になるケースがある」とか・・・個々に事情があることがわかってきました。

この15年位の間に、民間でも「障がい児の支援」をする所が多くになり、障がい当事者が「支援サービスを買える」ようになったのです。
ワタクシメの幼少期は、「施し的」だったかもしれない行為が、「行政の義務」となり、
だんだんに「ある種の産業」として成り立っているわけです。


それからワタクシメ自身の考えにも変化があり、
「障がい児(者)が外に出る自由を保障しなければならない」と思う一方で、「外に出たくない意思も尊重するべきだ」とも、考えるようになりました。

ーー誰にでも「選択の自由」はあっていいじゃん!

それで、ノビーさんの「障がい児は・・・外に出たいの?」の質問にうまく答えられず、
「じゃー、どういう作品にしたいの? 何を伝えたいの?」という自問自答から、作品作りが始まりました。


「障がいだけが障害ない」です

児童館・学童保育クラブとの交流で一番学んだことは「障がいだけが障害」ではないということです。
複雑な家庭の子もいるし、「お兄ちゃん・お姉ちゃん」だから両親に甘えられず頑張るしかない子もいます。
ハーフの子や外国人の子は親よりも日本語が堪能で、「日本での生活を子どもが支えている」感じです。
見た目には「健常」であっても、そんな薄っぺらな言葉で判別できない、いろいろな「障害」を知りました。

だから児童館での活動を土台にするならば「『障がい』にだけスポットを当てるような作品は描きたくない」と強く思い、「あかりとマモル」に取り組みました。
そのスタンスは今後も貫くつもりです。

ワタクシメのコダワリを編集者さんも共感してくださり、伴走してくれたのですが、途中で気持ちが揺らいだことがありました。
ほぼ完成版のダミー本を身近な人たちに見てもらったのです。
普通は完成するまで誰にも見せませんが、今回は「なおこのおともだち」との合作でもあるので、ある程度はまわりの意見も聞いたのです。

この作品は「絵本」としてスタートしましたけれど、絵に文章をあて書きせざるを得ないページがあり、どうしても「決定打」が出ず悩んた時でもありました。

すると、
「まわりの子の事情なんかカットして、ハンデのある子のことだけ書けば、スッキリして絵本らしくなるよ」と。
このダメ出しをしたのはオヤジ様と(笑)、病気の子を持つママでした。

ーー親としたら周囲のことより、ハンデのある子のことをメインに書いてほしいのかなー (?_?)

なにしろ「文字が多い」のが気にかかっていたので、「断腸の想い」でまわりの子にあてたスポットを削ったりもしましたが・・・
編集者さんが、あえて苦言を呈して下さって(笑)、ワタクシメも自信を取り戻し、「障がいだけが障害ではない」というテーマに立ち返れました。


伝わった・・・みたい 😊


たった400部の私家版絵本ですから「実験作」であり、どこまでワタクシメのコダワリが読書に伝わるかわかりませんが、うれしい感想を書いていただいたのでご紹介します。

前回も抜粋した森川成美さんのブログから・・・【森川成美の創作日記】より
体があんまり動かないあかりは、みんなと遊ぶのが苦手です。
でも親は外で遊びなさいと言います。
あかりのともだちは自分は親が忙しくてかまってもらえないのに、あかりがいつも親といっしょなのをうらやましいと思っています。
どちらも、こどもらしい正直な気持ちと思います。


原和正さんは・・・【児童文学 ぞろ目の日タイムス】より抜粋
人と交流すること、特に、苦手な人と関わることは、本当に必要なことなのでしょうか。
自分だけの問題として考えると、よくわからなくなります。
しかし、絵本を通して見ると、やはりいろんな人と関わって世界を広げることは素晴らしいことなんだとわかります。
このお話の主人公あかりは、体が不自由です。あかりは犬のマモルを飼い始めたことをきっかけに、ちょっと苦手な人達と関わっていきます。
あかり自身は、最初は大変なのだと思いますが、その様子は見ていてとても幸せそうです。



こんなふうに感想を書いて下さったので、かなりホッとしています💦💦💦 (笑)

でもワタクシメの自問自答はずっと続くことでしょう。



    ↓  主人公のあかりが描いた絵です。
       初稿ではこの絵はいじめっ子たちにけなされて、あかりが反撃するセリフがありましたが、
       そのくだりは全部カットしました! 
       「絵が描けた」ことだけで、みんなの心が一つになるようなラストです。














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