話題の映画「グリーンブック」を観ました。
「アカデミー賞を取った作品は絶対に観る!」という人がいて、ときどきご相伴(笑)させていただいてます 🎥
ワタクシメが出掛けられる時間は限られているので、上映時間から選択して、今回は「グリーンブック」にしました。
『グリーンブック』は、ジャマイカ系アメリカ人の天才肌のピアニスト(黒人)と、その運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人(白人)が、
アメリカ最南部を回るコンサートツアーに出るという「コメディ映画」=実話。
ーー人種差別がテーマなのに・・・コメディーですか!
ーー確かに「笑えるシーン」はありましたが、「コメディー」じゃないべそ(?_?)
ワタクシメは「グリーンブック」にすごく感情移入できました。
「コメディー映画」として創った監督の意図もわかる気がします。
ワタクシメは全身マヒの障がい者なので、昔風に言う「阿呆」に見られがちです。
それは「普通校」に進学しても、文学を学び認められても、「それはそれ・これはこれ」。どんなに頑張っても「阿呆」は阿呆のままでした・涙
ーーワタクシメが「健常者」だったら、こんなことしないでしょー。
こんな言い方しないよね・怒
散々そういう体験をしてきましたワタクシメ。
だから差別される側の黒人ピアニストの状況や気持ちが痛烈にわかるし、差別的であったボディーガードの白人が変わっていく様子に「希望」を見いだせたのだと思います。
あらすじ・・・などなど
舞台は1962年のアメリカ。
ワタクシメが生まれた頃の実話です。
ニューヨーク市のナイトクラブで用心棒をしているトニー。彼が働いているナイトクラブが改装工事のため閉鎖されてしまうところから話は始まります。
トニーが新しい仕事を探している矢先に、アメリカ中西部、ディープサウスを回る8週間のコンサートツアーの運転手を探しているアフリカ系アメリカ人のクラシック系ピアニスト、ドン・シャーリーとの面接を紹介されます。
しかしトニーは「黒人」ぎらい。
ーー黒人に雇われるなんて、冗談じゃない・・・と断わりますが、
ドンは、トニーの肉体的な強さや、物怖じしない性格を見込むじゃうし、トニーは妻子や親戚を養わなければならないので、
やむなくクリスマス・イブまでに自宅に帰る」という約束のもと、その仕事を引き受けます。
コンサートツアーに出る前にレコード会社の担当はトニーに、「アフリカ系アメリカ人の旅行者がモーテル、レストラン、給油所を見つけるためのガイドブック」をもらいます。
(黒人の生活範囲を制限しているので、「グリーンブック」に記された場所以外では締め出されるのです)
それが「グリーンブック」
ドンは黒人゛はありますが、才能に恵まれた知識人であります。
一方トニーは白人と言うだけで品位のない男。
ーー黒人が白人の「言動を直すよう口を酸っぱくして注意する」のが「コメディー」なんですかねー?
トニーはドンの言う「洗練された行動」をとるよう求められることに不快感を覚え、「金のため」と割り切るのですが、ツアーが進んでいくにつれて、ドンの類稀なるピアノ演奏の才能に感銘を受け、リスペクトしていきます。
しかし、ステージから下りたドン@黒人に対する「差別」に動揺し、「警察さえも助けてくれない」ことへの怒りや悲しみを共有し、救ったり、かばったりし、深い絆が結ばれて行きます。
旅の間中、ドンはトニーが妻に手紙を書くのを手助けします。ここは愉快な場面。
でも、「黒人が白人よりも教養がある」ことが、コメディーなのかしら?
物語の終盤で、二人が「クリスマスイブまでに家に帰ろう」と家路を北に急ぎます。
途中で彼らは警察官に止められ、「またヨカラヌことがこるのか」と観客はハラハラしますが、警官は「タイヤがパンクしているよ」と教えてくれたのでした。
そういう対応の差で、アメリカの地域格差を表現しているのでしょう。
ーーこういう皮肉も「コメディー」の一種かもね(^_-)
その後、トニーは睡魔に襲われます。約束の「クリスマスイブ」まで「もう少し」なのにー、運転士役のトニーは疲れ果てダウン(笑)
NYに帰って来た車を運転しているのはドンでした。
ドンはトニーを自宅前でおろし「今日はもう家族のところへ帰りなさい」と。
一人ぼっちのドンは執事に迎えられます。
NYでは「執事」を雇るほど富と名声を持つ”ドン@黒人“が、アメリカ南部では「人間扱い」されないなんて・・・
ワタクシメが生まれた頃も・・・もしかしたら「今」でも・・・理解しがたいけれど、「アメリカ」は広いから・・・「実話」ですよね。。
トニー家では身内の一人が「あのに『黒ぼう』はどうだった?」とちゃかします。
黒人ぎらいだったトニーですが「その言い方(黒ぼう)はやめろ」と諭します。8週間の旅でトニーは(観客は)黒人に対する偏見は減ったのです。
クリスマスイブなので何人も来客者が。最後に、シャンパンボトルを持ったドンがやって来ます。
「ようこそ!」と喜んで抱きあうトニーとドン。
トニーはダイニングにいる親戚一同に「ドン」を紹介します。
親戚一同は一瞬固まるも・・・歓迎の意を表します。少しずつ、差別や偏見、一人一人の心のバリアがなくなっていく暖かい場面です。
ラストはドンとトニーの妻がハグします。そしてドンの耳元で「手紙を書いてくれてありがとう」とお礼を言います。
旅先から夫がくれる手紙はドンが考えてくれていたことを妻はお見通しでした。
「ばれてたか!」とドンも、観客も苦笑して、チャンチャン。
ーーこういうラストは「コメディー」だわね(*^^*)
「オチ」がよかったぁー。
「コメディー」として描きたい!
ワタクシメが「障がい」を描く時、おもしろく書こうとしておりますが、それがどこまで伝わるか。
目指すは「ふうてんの寅さん」
「グリーンブック」を観て、違う視点の「コメディー」に挑戦したいと思いました。
「アカデミー賞を取った作品は絶対に観る!」という人がいて、ときどきご相伴(笑)させていただいてます 🎥
ワタクシメが出掛けられる時間は限られているので、上映時間から選択して、今回は「グリーンブック」にしました。
『グリーンブック』は、ジャマイカ系アメリカ人の天才肌のピアニスト(黒人)と、その運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人(白人)が、
アメリカ最南部を回るコンサートツアーに出るという「コメディ映画」=実話。
ーー人種差別がテーマなのに・・・コメディーですか!
ーー確かに「笑えるシーン」はありましたが、「コメディー」じゃないべそ(?_?)
ワタクシメは「グリーンブック」にすごく感情移入できました。
「コメディー映画」として創った監督の意図もわかる気がします。
ワタクシメは全身マヒの障がい者なので、昔風に言う「阿呆」に見られがちです。
それは「普通校」に進学しても、文学を学び認められても、「それはそれ・これはこれ」。どんなに頑張っても「阿呆」は阿呆のままでした・涙
ーーワタクシメが「健常者」だったら、こんなことしないでしょー。
こんな言い方しないよね・怒
散々そういう体験をしてきましたワタクシメ。
だから差別される側の黒人ピアニストの状況や気持ちが痛烈にわかるし、差別的であったボディーガードの白人が変わっていく様子に「希望」を見いだせたのだと思います。
あらすじ・・・などなど
舞台は1962年のアメリカ。
ワタクシメが生まれた頃の実話です。
ニューヨーク市のナイトクラブで用心棒をしているトニー。彼が働いているナイトクラブが改装工事のため閉鎖されてしまうところから話は始まります。
トニーが新しい仕事を探している矢先に、アメリカ中西部、ディープサウスを回る8週間のコンサートツアーの運転手を探しているアフリカ系アメリカ人のクラシック系ピアニスト、ドン・シャーリーとの面接を紹介されます。
しかしトニーは「黒人」ぎらい。
ーー黒人に雇われるなんて、冗談じゃない・・・と断わりますが、
ドンは、トニーの肉体的な強さや、物怖じしない性格を見込むじゃうし、トニーは妻子や親戚を養わなければならないので、
やむなくクリスマス・イブまでに自宅に帰る」という約束のもと、その仕事を引き受けます。
コンサートツアーに出る前にレコード会社の担当はトニーに、「アフリカ系アメリカ人の旅行者がモーテル、レストラン、給油所を見つけるためのガイドブック」をもらいます。
(黒人の生活範囲を制限しているので、「グリーンブック」に記された場所以外では締め出されるのです)
それが「グリーンブック」
ドンは黒人゛はありますが、才能に恵まれた知識人であります。
一方トニーは白人と言うだけで品位のない男。
ーー黒人が白人の「言動を直すよう口を酸っぱくして注意する」のが「コメディー」なんですかねー?
トニーはドンの言う「洗練された行動」をとるよう求められることに不快感を覚え、「金のため」と割り切るのですが、ツアーが進んでいくにつれて、ドンの類稀なるピアノ演奏の才能に感銘を受け、リスペクトしていきます。
しかし、ステージから下りたドン@黒人に対する「差別」に動揺し、「警察さえも助けてくれない」ことへの怒りや悲しみを共有し、救ったり、かばったりし、深い絆が結ばれて行きます。
旅の間中、ドンはトニーが妻に手紙を書くのを手助けします。ここは愉快な場面。
でも、「黒人が白人よりも教養がある」ことが、コメディーなのかしら?
物語の終盤で、二人が「クリスマスイブまでに家に帰ろう」と家路を北に急ぎます。
途中で彼らは警察官に止められ、「またヨカラヌことがこるのか」と観客はハラハラしますが、警官は「タイヤがパンクしているよ」と教えてくれたのでした。
そういう対応の差で、アメリカの地域格差を表現しているのでしょう。
ーーこういう皮肉も「コメディー」の一種かもね(^_-)
その後、トニーは睡魔に襲われます。約束の「クリスマスイブ」まで「もう少し」なのにー、運転士役のトニーは疲れ果てダウン(笑)
NYに帰って来た車を運転しているのはドンでした。
ドンはトニーを自宅前でおろし「今日はもう家族のところへ帰りなさい」と。
一人ぼっちのドンは執事に迎えられます。
NYでは「執事」を雇るほど富と名声を持つ”ドン@黒人“が、アメリカ南部では「人間扱い」されないなんて・・・
ワタクシメが生まれた頃も・・・もしかしたら「今」でも・・・理解しがたいけれど、「アメリカ」は広いから・・・「実話」ですよね。。
トニー家では身内の一人が「あのに『黒ぼう』はどうだった?」とちゃかします。
黒人ぎらいだったトニーですが「その言い方(黒ぼう)はやめろ」と諭します。8週間の旅でトニーは(観客は)黒人に対する偏見は減ったのです。
クリスマスイブなので何人も来客者が。最後に、シャンパンボトルを持ったドンがやって来ます。
「ようこそ!」と喜んで抱きあうトニーとドン。
トニーはダイニングにいる親戚一同に「ドン」を紹介します。
親戚一同は一瞬固まるも・・・歓迎の意を表します。少しずつ、差別や偏見、一人一人の心のバリアがなくなっていく暖かい場面です。
ラストはドンとトニーの妻がハグします。そしてドンの耳元で「手紙を書いてくれてありがとう」とお礼を言います。
旅先から夫がくれる手紙はドンが考えてくれていたことを妻はお見通しでした。
「ばれてたか!」とドンも、観客も苦笑して、チャンチャン。
ーーこういうラストは「コメディー」だわね(*^^*)
「オチ」がよかったぁー。
「コメディー」として描きたい!
ワタクシメが「障がい」を描く時、おもしろく書こうとしておりますが、それがどこまで伝わるか。
目指すは「ふうてんの寅さん」
「グリーンブック」を観て、違う視点の「コメディー」に挑戦したいと思いました。