奈良散策 第248弾
10月5日の午前中は接写用のレンズを付けた一眼レフを持って虫の撮影に行きました。

最初はセイタカアワダチソウに来ていたシママメヒラタアブです。

イシミカワらしき植物が丸坊主になっていました。

毛虫を探してみると、こんな毛虫がくっついていました。




接写で各部の写真を撮ってきました。家に戻ってから、イシミカワにつく幼虫を探したのですが、どうしても見つかりません。

食草を間違えたのかなと思って、10日にもう一度撮影に行きました。実は、もとの木にイシミカワが絡みついていたのでした。もとの木はこんな葉っぱです。ひょっとしてナンキンハゼかもと思って、ナンキンハゼにつく幼虫でもう一度探し直してみました。そしてやっと見つかりました。ナンキンキノカワガの幼虫でした。


ヒレタゴボウの花に入り込むクロスジチャイロテントウです。やはり花粉を食べているのかな。

クズの葉裏を探すとこのメダカナガカメムシがたくさん見つかります。

これはクサギカメムシの5齢幼虫。

これはクズノチビタマムシでしょう。

このユスリカは以前にも見たことがあるのですが、名前が分かりません。(追記2021/10/27:そらさんから、「クズノチビタマムシの次ですが、何となくケヨソイカ科の仲間に似ているような気がしますが、違ったかな?。ヨソイカ科の仲間は、昔はたくさんいたのですが、環境が変わってから姿を見なくなってしまいました。」というコメントをいただきました。ケヨソイカ科というのを私は聞いたことがありませんでした。翅脈をカ科とユスリカ科の翅脈と比較してみると、確かに、カ科の翅脈と非常によく似ています。「絵解きで調べる昆虫」によると、カ科とケヨソイカ科は口吻が長いか短いかで区別ができます。これは短いことから、ケヨソイカ科でよさそうです。「日本昆虫目録第8巻」によると、日本産ケヨソイカ科にはChaoborus2種とMochlonyx1種が載っています。学名で検索すると、どうやらChaoborus flavicans(キイロケヨソイカ)が似ている感じです。これかもしれません(詳細はこちら)。そらさん、どうも有難うございました)

これはホソヘリカメムシ。

これはチャバネヒメクロバエ。クロバエという名前が付いていますが、実はイエバエ科で、これについては以前検索をしたことがありました。詳細はこちらとこちらを見てください。

キンバエは採集しないとよく分からないのですが、これは以前調べたことのあるトウキョウキンバエに似ている感じです。


アカメガシワの葉にいたアミメアリとたぶん、ルリアリです。まだ、続きがあるのですが、とりあえずここまで。
雑談)今日は秋晴れで気持ち良い日だったので、家族と一緒に、中宮寺跡史跡公園に行きました。斑鳩町のコスモス開花情報によると、コスモスの見ごろだと思われたので。中宮寺跡は初めて行ったのですが、広々としたところに金堂と三重塔の礎石跡があり、西側と北側にはコスモスがいっぱいに植えられていました。遠くに法輪寺の三重塔も見られ、なかなか良い所でした。この後、法隆寺の駐車場に車を止め、今度は藤ノ木古墳に行きました。立派な円墳でガラス越しではあるのですが、石室内も見ることができ、さらに、ちょっと離れたところには斑鳩文化財センターがあり、映画の上映や埋蔵品の複製の展示がされていました。古墳は見に行っても、何をみたらよいか分からないのですが、この藤ノ木古墳はおすすめですね。斑鳩町はいつ行ってものどかな感じで、気持ちのよいところです。