奈良散策 第255弾
10月10日の朝は佐保川土手を歩いてみました。朝早いと肌寒く、虫もいないし、花も咲いていないので、もっぱら歩くことを中心にしています。

写真はまったく撮らずに歩いていたのですが、ふと、アレチウリの葉を見るとカメムシ幼虫がいるのが目につきました。




こうなると撮るしかありません。探すと結構いっぱいいます。NIKON P950という超望遠のデジカメしか持っていなかったので、クローズアップレンズを取り付けて撮りました。でも、あまりはっきりとは写りません。後でもう一度撮りにいくことにします。家に戻ってから、小林尚ほか、「図説カメムシの卵と幼虫」(養賢堂、2004)を見ると、ミナミアオカメムシの幼虫とよく似ています。

成虫も1匹だけ撮影できました。この本によると、酷似しているアオクサカメムシとは、「触角第3~5節の先半部が褐色で、半翅鞘革質部の下の胸背部が帯緑色であることなどで識別できる」ということです。この個体は触角第3~5節の先半部が褐色なので、たぶん、ミナミアオカメムシで間違いないでしょう。「日本原色カメムシ図鑑」によると、広食性で32科145種の植物を吸収するとのことです。「日本原色カメムシ図鑑第3巻」によると、分布域が徐々に広がっていて、関東地方南部まで達しているそうです。イネやアズキなどの害虫として知られています。

それで、帰りは撮影しながら歩きました。これはツチイナゴ。

それからヒメジャノメ。

ショウリョウバッタ。


お墓の横にあったこの奇妙な葉はクワの葉ではないかと思いました。

最後はヤマトシジミでした。