奈良散策 第1379弾
12月1日、大和郡山市にある源九郎稲荷神社と薬園八幡神社に行きました。両神社とも境内にたくさんの花が植えられているので、それが楽しみで行きました。
行く前に最近気になっている植物を見にいきました。もともと金魚池だったところにいっぱい生えているこの植物です。ススキは株になりますが、オギは地下茎で増えるので一面に広がるとのことなので、たぶん、これはオギだろうなと思って確かめに行きました。
穂を拡大してみました。ススキには芒があるのですが、オギにはありません。この写真を見ると、芒はなさそうなので、やはりオギでよさそうです。(追記2024/12/23:オギとススキの違いは以前写真を載せました。(こちら))
そして、源九郎稲荷神社に着きました。
鳥居をくぐるとすぐ左手に背の高い皇帝ダリアが咲いているのが見えました。
これはダイヤモンドリリー。属名がNerineなので、ネリネとも呼ばれています。
これは葉に筋があるので、
(追記2024/12/24:アマリリスについて調べてみました。現在、日本でアマリリスという名前で呼んでいるのは、Hippeastrum属(大場秀章著の「植物分類表」ではアマリリス属、米倉浩司著の「新維管束植物分類表」ではヒッペアストルム属)で中南米産の植物のようです。これに対して、Amaryllis属(両方の本ともホンアマリリス属)というのがあって、これは南アフリカ産です。日本にはHippeastrum属が導入されたのですが、当初、Amaryllis属に分類されていたため、アマリリスという名称がつきました。その後、中南米種はHippeastrum属に移されたですが、日本だけでなく外国でもアマリリスという名称がそのまま残ってしまったようです。Wikipedia[アマリリス]によると、Amaryllis属もHippeastrum属も共にヒガンバナ科に属するのですが、前者はヒガンバナのように開花時に葉がなくなるが、後者は花と葉が共に見られるとのことでした。Wikipedia[Hippeastrum]によると、Hippeastrum属には90種の原種のほか、600種の交雑種や栽培品種が登録されているようです。一方、Wikipedia[Amaryllis]によると、Amaryllis属には原種2種のみであるそうです。「植物分類表」では、H. reticulatum var. striatifoliumに対して、シロスジアマリリスという和名がつけられていました。Wikipedia[Hippeastrum reticulatum]によると、H. reticulatumにはreticulatumとstriatifoliumの2変種があると書かれています。ただし、"Catalogue of Life"によると、H. reticulatum var. striatifoliumはH. reticulatumのシノニムということになっていて、認められていない名称のようです。シロスジアマリリスという和名がもともとどの種についてつけられた和名か判然としませんが、おそらく、現在では葉に白い筋のある種(交雑種、園芸品種を含めて)を総称して呼んでいるのではないかと思いました。従って、ここではシロスジアマリリスということにしておきます)
これはアフリカホウセンカ。学名がImpatiens wallerianaなので、属名でインパチェンスとも呼ばれています。
最後はタチバナでした。小さな実がなっています。
次に薬園八幡神社に行きました。
入ってすぐのところにオーストラリアン・ローズマリーが咲いていました。蝶が止まっていたので何の気なしに撮ったら、これはおそらくクロマダラソテツシジミ。南方系のチョウで、一時期、あちこちで見られたのですが、最近は見ていませんでした。奈良に来て初めてです。
これは拝殿なのですが、真ん中に通路があるので、割拝殿と呼ばれているようです。
その向こうにイチョウの黄葉が綺麗でした。
そして、これは幣殿になります。
イチョウの横にカリンの木があるのですが、こんな実がなっていました。