奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

ヤブガラシの花に来ていた虫

2021-07-05 20:00:52 | 虫を調べる
6月14日にヤブガラシの花に来ていたアリを捕まえようと花ごと採集してきたら、いろいろな虫がくっついていました。名前の分からないものも多いのですが、アリを調べるついでに顕微鏡写真を撮ったので、載せておきます。



最初はカメムシの幼虫のようですが、体長は1.1mmしかありません。どうやって調べたらよいのかも分からないので、あちこち撮影しておきました。



これは腹側からです。



そして、横からです。



複眼が変わっているので、拡大して写しておきました。



これはアザミウマです。後で撮影しようと思って置いていたら、ちょっと乾燥してしまいました。大きさは測らなかったのですが、たぶん、1 mm内外だと思います。「農作物のアザミウマ」の図版を見ると、キイロハナアザミウマ Thrips flavus辺りに似ていますが、黄色のアザミウマは多いので、よく分かりません。



これはカラフルなアザミウマです。体長は1.1 mmほど。翅がないので、幼虫のようです。腹端に管のようなものが付いているので、クダアザミウマの仲間です。これはネットで調べてみると、似たような写真が何枚も出ていました。アカメガシワクダアザミウマ Haplothrips brevitubusです。これかもしれません。アザミウマはハダニやアブラムシ類を食するので、生物農薬として用いられているようです。ついでなので、いろいろな写真を撮っておきました。



これは腹側からです。





頭部と腹端を生物顕微鏡に10倍の対物鏡を取り付けて撮りました。





これは透過照明を少し増やして撮ったものです。





さらに、対物鏡20倍で撮ってみました。触角がよく見えるようになりました。



最後は甲虫です。これは体長3.9 mmほど。たぶん、ドウガネサルハムシだと思います。これもいろいろと撮っておきました。



これは背側から。



これは顔面。何だかよく分かりませんが、「原色日本甲虫図鑑IV」のドウガネサルハムシの説明欄にある、「頭部は複眼上部に深く幅広い溝、頭頂中央部に浅い縦溝を有し・・・」という特徴などはよく分かります。



そして、これは触角と脚の跗節の写真です。サルハムシの仲間は跗節第3節が深くえぐれているので、それを撮っておきました。

いつも葉の上にいる虫を探しては写しているのですが、こんな昆虫採集も面白いですね。


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