奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散歩 ため池めぐりと大納言塚

2021-10-20 20:50:04 | 奈良散策
奈良散策 第254弾


10月9日の朝の散歩はため池巡りをしました。帰り道に大納言塚があったので、ちょっと寄ってみました。





散歩に出かける前にマンションの廊下の縁の溝でケラが這い回っていました。これは珍しいなと思って撮りました。





最初のため池にオオバンがいました。ここはいつもカイツブリしかいないのにと思って撮りました。



養魚池の縁にネコがいました。この猫は覚えています。以前、大きな金魚をくわえて歩いていたのを見ました。また、子猫2匹と一緒にいるところも見ました。今回もきっと金魚を狙っているのでしょう。



養魚池の表面がポコポコしています。水草かなっと思ってカメラを向けてみると・・・



ウシガエルでした。



これはカリンかな。



新木山古墳の向こう側のため池に行きました。イソシギがいました。



それにカイツブリ。この日はこのくらいにして帰ることにしました。



帰り道に大納言塚と書いた立て札が建っていたので、ちょっと寄ってみました。







ここは豊臣秀吉の弟秀長のお墓でした。もともと大光院というお寺が管理していたのですが、豊臣家が滅びた後、お寺は京都に移され、位牌は近くの東光寺(春岳院)に移されて、墓所は荒廃していったそうです。それを1777年に春岳院の僧が地元の人と一緒に整備したのがこの大納言塚です。



その塚の前に「お願いの砂」というのがあったので、写真だけ撮りました。実はこの中に穴の開いた石があって、その中に砂を通すと願い事がかなえられるということだったようです。



また、ネコです。これは初めてのネコかな。耳の先が切られた猫は「さくら猫」と呼ばれていて、不妊手術を受けた野良猫のようです。



養魚池に藻がいっぱい生えているのですが、それを狙ってか、たくさんのカモが集まっています。集まっているのはカルガモコガモのようです。

午後の散歩 ノビタキ、ナツアカネほか

2021-10-19 21:04:34 | 奈良散策
奈良散策 第253弾


10月8日午後3時過ぎから5時前頃まで撮影を兼ねての散歩に行きました。この日は接写用の一眼レフとCanon SX70HSの組み合わせです。以前、一眼レフとNIKON P950、それに双眼鏡を持って撮影に行っていました。どれも重いので、肩に斜に掛けていたら胸の筋肉を傷めてしまいました。やっと直ってきたのですが、それでも無理をするとまだ痛みが出ます。それで、最近は一眼レフと比較的軽いCanonの組み合わせ、あるいはNIKON P950とクローズアップレンズの組み合わせで出かけています。



最初は私の好きな湿地の周りに咲いているセイタカアワダチソウで虫探しです。これはツマグロキンバエ



それに外来のハゴロモで、Pochazia shantungensis。最近、よく見かけます。







これはウスモンミドリカスミカメ



それから、ウラナミシジミ







そして、ネコハエトリです。



ここからはコンデジです。最初はチョウセンカマキリ









ため池を見ていると、一羽の鳥が池を横切り、池の縁の草に止まりました。スズメだろうなと思ったのですが、一応、カメラを向けてみると、どうやらノビタキのようです。4月中頃に何度か見かけたのですが、それ以来です。渡りの途中なのでしょうね。山階鳥類研究所のHPによると、越冬地は中国南部からインドシナ半島だそうです。



これはため池の縁の柵にぶら下がっていた毛虫です。何でしょうね。



これはショウジョウトンボ



それから、ヒシの花。



これはたぶん、ショウリョウバッタ







それに電線に止まっていたナツアカネです。



これはヨメナかなぁ。



田んぼは稲刈りが終わってこんな状態になっています。



そして、モズです。

雑談1)所用で東京に行くことになったので、今日は近鉄特急と新幹線のチケットレス予約に挑戦してみました。登録や予約のやり方がよく分からず、あれやこれやとやっているうちになんとか予約をすることができました。切符を買わずに、交通系のICカード1枚で東京まで行けるというのは大変便利ですね。そういえば、1月に奈良に引っ越してきてから、まだ、一度も電車やバスに乗ったことがありませんでした。車が便利なので、買い物に行くのも観光を兼ねた撮影に行くのもすべて歩きか車です。

雑談2)まだコロナのシミュレーションをやっています。今日はSIRモデルでワクチン接種の効果を入れたシミュレーションをしてみました。第5波の感染者数(新規感染者数ではなく、その日に二次感染の可能性を持つ人の数)のピークを再現させようとすると、ワクチン接種率60%の時は、感染に関係する人数は180万人ほどになり、この中でワクチン接種者、感染者、回復ないし隔離者の合計が集団免疫の閾値を越えると感染者は急激に減少を始めるという結果が得られました。ワクチン接種を考慮に入れないと関係する人数は35万人だったのですが、ずいぶん、数が膨れました。何が本当なのかよく分かりませんが。

朝の散歩 鳥、カメ、ネコなど

2021-10-18 20:34:02 | 奈良散策
奈良散策 第252弾


10月8日朝の散歩のときに撮った写真です。この日はいろいろと撮りました。



散歩に出かけるとすぐにウラナミシジミがたくさん飛んでいるところを通るので、ついつい撮ってしまいます。



これは前脚の基部が橙色なので、チョウセンカマキリだと思います。ただ、「新訂原色昆虫大図鑑」を見ると、和名が単なるカマキリになっていました。







養魚池の縁を歩いているのはバンです。これも金魚を狙っているのかもしれません。



この辺り、ネコがたくさんいます。それで、撮り始めました。





養魚池はときどき水を抜いて消毒しているみたいです。そんな水を抜いた後、カメが這い回っていました。(追記2021/10/27:uni2さんから、「カメはクサガメです。眼でわかります。オスは大人になると眼が真っ黒になるので、大人ならメスです。」というコメントをいただきました。すごいですね。こんな写真から種が分かるなんて。確かに眼が横一線ですね。気が付きませんでした。これから注意してみることにします。どうも有難うございました



これはハクセキレイ





それから、サクラタデ



ついでにイナゴも撮ったのですが、名前はよく分かりません。



道にこんな羽が落ちていました。おそらく猫にでもやられたのでしょう。羽の模様から、トラツグミではないかと思ったのですが。







これはナツアカネ。赤とんぼは胸の模様を見ないといけないので、前側のちょっと低目から撮ることにしています。

午後の散歩 アカボシゴマダラ、カワセミほか

2021-10-17 21:02:55 | 奈良散策
奈良散策 第251弾


10月7日の午後3時前から散歩に出かけました。帰ってきたのは4時過ぎだったのですが、何となく薄暗くなっていました。もう虫探しも終わりかなぁ。





ウラナミシジミがとにかく多いので、ついつい撮ってしまうのですが、翅がだいぶ傷んできていました。





ミゾソバにはいろいろな虫がやってきます。これはツマグロヒョウモン



コフキトンボが一斉にいなくなったと思っていたら、ぽつっぽつっと見かけます。



こちらはショウジョウトンボ





養魚池にはヒシがいっぱい生えていたのですが、ほとんど取り除かれてしまいました。でも、残ったヒシが花を咲かせていました。二枚目の写真にいるハムシはジュンサイハムシです。後日、接写を持っていって撮り直しました。



これはキタテハ





カナムグラの雌花です。





そして、また、キタテハ



それから、ヒメジャノメ





ため池の周りに生えているクズにチョウが飛んできました。初め、アサギマダラかなと思ったのですが、どうも違います。たぶん、アカボシゴマダラだろうと思って、追いかけていったのですが、結局、逃げられてしまいました。途中、一度も止まってくれず、こんな写真しか撮れませんでした。でも、アカボシゴマダラであることは分かります。国立環境研究所の「侵入生物データベース」によると、アカボシゴマダラはベトナム北部~大陸中国に分布している種が基亜種で、日本では奄美大島に別亜種が分布しています。現在、関東から静岡県,山梨県に広がっている種は中国から移入されたと推定されています。ネットを見ると、さらに分布が広がり、福島、愛知、京都、奈良でも見つかっているようです。もう一度、撮りたいなと思って、その後もこの辺りに何度か行ったのですが、見つかりませんでした。



これはシオカラトンボ





それにマイコアカネ♀。





コノシメトンボ♂。



マイコアカネ♂。養魚池の間に畑というか荒れ地があるのですが、その中を歩くとこんな赤とんぼがいました。









最後はカワセミです。ちょっと遠かったのですが、83倍ズーム最大で撮ってみました。何とか撮れました。

雑談1)昨日、そらさんから、コメントのあった件です。



10月5日に撮ったこの写真の虫をユスリカの仲間だと思って出したのですが、そらさんから、ケヨソイカ科の仲間に似ているというコメントをいただきました。手持ちの資料を見たのですが、ケヨソイカ科についてはほとんど載っていなくて、詳しいことはよく分かりません。ただ、ユスリカ科よりはカ科に近いらしいので、翅脈をみてもある程度判定できそうです。



MND(Manual of Nearctic Diptera)にケヨソイカ科(Chaoboridae)のChaoborus属の翅脈が載っていました。それと、「日本産水生昆虫第二版」に載っているカ科の翅脈の名称を参考にして翅脈に名を入れてみました。





以前、調べたカ科とユスリカ科の翅脈と比較してみると、確かに、カ科の翅脈と非常によく似ています。「絵解きで調べる昆虫」によると、カ科とケヨソイカ科は口吻が長いか短いかで区別ができます。これは短いことから、ケヨソイカ科でよさそうです。「日本昆虫目録第8巻」によると、日本産ケヨソイカ科にはChaoborus2種とMochlonyx1種が載っています。学名で検索すると、どうやらChaoborus flavicans(キイロケヨソイカ)が似ている感じです。これかもしれません。そらさん、どうも有難うございました。

雑談2)今日は9月13日のブログ分までデータベースに入力しました。一応、これまでのデータを集計してみると、「奈良のむし探検」に出した動物は全部で401種、植物は411種になっていました。動物には鳥やら虫やらが含まれていますし、植物には野草、栽培種、作物などいろいろなものが入っています。

雑談3)コロナの第5波の感染者数が急速に減少している理由が報道でもよく分からないというので、ちょっと調べ始めました。新規感染者数の減少が指数関数的なので、おそらく単一の原因であると考えられます。そこで、SIRモデルで解析を行ってみることにしました。まず、SIRモデルに合うように、報道されている新規感染者数から畳み込み積分により二次感染を起こしうる感染者数(以前に感染した人を含み、隔離などで二次感染を起こさない人を除く)に変換しました。さらに、デルタ株について報告されている基本再生産数を用いてSIRモデルでシミュレーションをすると、第5波の感染者数の減少の振る舞いをうまく再現できることが分かりました。要は、第5波に関しては感染に関与した人数は全国で35万人程度で、その範囲内で一時的な集団免疫が達成されたという解釈になります。ただ、このモデルでは感染が増大していく過程についてはまったく再現できません。さらに、欧州株、アルファ株について報告されている基本再生産数を用いて第5波と同じパラメータで計算すると、第3波、第4波とは感染者数の定量的な一致は得られませんでした。まだまだ考察が必要です。

朝の散歩 マイコアカネほか

2021-10-16 20:54:00 | 奈良散策
奈良散策 第250弾


10月6日朝の散歩のときに撮った写真です。この日はいつもの養魚池周辺コースを歩きました。





最初はマンションのすぐ近くにある湿地で撮ったウラナミシジミです。今頃、とにかくいっぱい飛んでいます







これはショウジョウトンボ



サクラタデが咲いていたので、撮りました。後日、花の接写も撮りましたので、そのうち載せます。





これはイヌタデ



今頃、ナヨクサフジも所々でみます。









以前、キジの鳴き声が聞こえた草むらの脇を歩いていたら、思わぬ収穫がありました。マイコアカネです。一見、マユタテアカネに似ているのですが、♂は顔面が青いのが特徴です。



これは別の場所で撮った写真です。この場所、なかなか面白そうです。





これはイチモンジセセリ



最後はシオカラトンボ