一か月ほど前のある朝、母はタンスの中に私のハイヒールが入っているのを見つけて愕然としていた
タンスというのは、私の娘のパジャマや下着などを入れておく、洗面所に置いてある小さな引き出しで、たたんだ洗濯物をしまおうと引き出しを開けたら、いきなりハイヒールが目に飛び込んできたので、いろんな思いが頭の中を駆け巡った。
今年に入ってからの私は、仕事のことで悩んでいて、ノイローゼ寸前まで追い込まれていました。
全く先が見えず、身動きがとれず、毎日息苦しくて、しかし事態は悪いほうにしか転がらず逃げてしまいたくて仕方がなかった。
仕事を終えて家に帰ってくると、たいして重労働をしてきたわけでもないのに
ひどい疲れようで、1時間でも2時間でも一点を見つめてぼーっとしていることも少なくなかったし、泣きながら帰ってきたこともあったので
ついに私の頭がおかしくなってしまったのだと、母はおろおろしていた
「外で足にはくものを、孫のタンスに入れてしまうなんて、もう手遅れかもしれない(-"-)」
顔面蒼白で、一応孫に聞いてみる
「あのさぁ、お母さんのハイヒールがあんたのタンスの中に入ってたんだけど、知らないよね?」
すると孫は、「私が自分で入れたの」エヘヘっと恥ずかしそうに笑いながらあっさり認めた
「・・・何で?(・。・;)」
「何かね、かかとが気になって」「はあ?」
仕事から帰った私に、一通り事情を話し、「孫の言ってる事が理解できない(+o+)ちょっと話を聞いてやって。」と言われました。
よくよく話してみると、どうやら娘はヒールフェチの傾向があるのかも知れない。
ハイヒールのヒール部分を心ゆくまで眺めたかったらしいのだ。
「お風呂に入ってくる」と言えば誰にも邪魔されないから、洗面所にヒールを持ち込み
眺めたり、履いたり。そのままタンスに隠してしまったようです。
「コレを履くと足が綺麗に見えるね(*^。^*)」って、女の子だから別に心配することは
なにもないんですけど、気の毒に、11歳の娘はすでに、外反母趾の症状が出始めているのです。
私は外反母趾ではないから、おばあちゃんの足に似てしまったんでしょう。
ヒールを履き続けるには、ツライ足だなぁ^_^;
今回持って行かれたのは、かかとの低いパンプスでしたが、10㎝のピンヒールなんて
玄関に置いておいたら、大喜びで自分の部屋に持ち込むのかなぁ(;一_一)
母に「ヒールフェチ」と言っても理解できないだろうし、「もうすぐ思春期だから、もっとワケ分かんない事言いだすから、いちいち気にしないで」と言っておきました。
娘の事も、孫の事も、心すりきれるまで心配させてしまって申し訳なく思います<(_ _)>
ちなみに仕事は、我慢していることがバカバカしくなって辞めました。
コレがたんすに入ってたらびっくりするだろうね