久~しぶりにやってきました、わち山野草の森。
ここは京都府南丹地方の山間部、京丹波町にある自然公園です。
「自然活用型の公園」というだけあって、この時期ほぼ何にもないのですが、何のために来たかというと・・・
春一番に萌えだす妖精、バイカオウレンを見るため。
さて、どうだったでしょうか。
たった一輪でしたが咲いていました!!
他にも蕾が一杯。
これからがシーズンですね。
確かもう一か所咲く場所があったはず・・・
ちゃんと咲いていてくれました~
図鑑には「花期は4~6月」とありますが、ここでは早い時は1月から咲き始めるようです。
今年は寒いので少し遅めに行って正解でした。
バイカオウレンはキンポウゲ科オウレン属の多年草。
キンポウゲ科に多いのですが、白い部分は花弁ではなく萼です。
では花弁はというと、黄色い部分がそうで蜜を分泌します。
他のオウレンとは違い、梅の花のような形なのでこの名前が付きました。
とっても小さい花です。周りの落ち葉の大きさと比べたら分かりますよね~
ところで、最初の場所、行ったらこんな風になっていました(左の写真)。
この伏せられた籠の下には沢山のバイカオウレンが生えています。
(写真を撮るときだけ、取らせていただきました)
想像するに、シカの食害から守るためではと・・・
近くにこんな落とし物が沢山ありました(右の写真)。
自然のままの山野草園、結構大変みたいです・・・
さて、もう一つ、期待していた妖精があります。
園路からすこし山側の小道に入ったところに、咲いていました!
こちらはセリバオウレンです。
早春に咲く、オウレンの仲間です。
雌雄異株で、両性花と雄花があり、上の花は雌蕊がはっきりと中央に見えるので両性花だと思います。
でこちらは雄蕊が可愛い雄花です。
山の斜面の林床に、点々と咲いていました。
でも両性花は最初の1枚の花だけで、後はなぜか咲いていたのは雄花ばかり。
セリバオウレンの名前は、葉が2回3出葉で、セリの葉に似ているから。
ほかに、3回3出葉のコセリバオウレンというのがあり、京都府立植物園で見られます。
(2週間前に行った時は全然咲く気配もありませんでしたが・・・)
ということで、とりあえず見たかった花が2種類とも見られたので大満足でした。
こちらは自然公園ということで鳥も期待していたのですが、そちらについてはまた明日。
【撮影:2022/2/12 京丹波町】