なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

府道を行く・府道73号線から405号線 (3) ~ 懐かしの春の田んぼの花たち

2022-02-23 06:06:21 | 府道を行く

すでにお気づきでしょうが、今回も後付け府道を行くシリーズ(笑)
その最終回はこのタイミングにしてはちょっと驚きの光景でした。
それではどうぞ!

上池沿いの道から車を停めた中池までは車道を通らず、田んぼ沿いの道があるようでした。
時刻はもうすぐ16時。迷わずそちらから行くことに・・・
左手がそれほど広くない田んぼ、右手に小さい水路がありました。
この位の規模の田畑であれば地元にもあるのですが、そのあぜ道や水路沿いで見たのは、

コハコベの花


セイヨウタンポポの花
寒いので花は地面にへばりつくように咲いていますが、花の後グイーンと花茎が伸びます。
少しでも遠くまで種を飛ばす工夫のようですが、よくできていますね。
左奥にその綿毛が少し見えています。


ヒメオドリコソウの花


ナズナの花
これだけなら地元にもあるのですが・・・


こちらでは水路沿いに群生!


ホトケノザの花の群生も。
地元にもありましたが、今は寒さですっかりいじけています。
それがここではこんなに元気。


そして一番感激したのがこちらです。
オオイヌノフグリ、別名ルリカラクサ、ホシノヒトミ。
旧みん花族には、ホシノヒトミが馴染みがありますね。
この深い青をみると、瑠璃唐草も頷けます。


そしてその群生!
こちらまさに地上に散りばめられた星のようです!!
瑠璃星草なんて名前も良さげ~




ということで距離にしたらほんのわずかな田んぼ沿いの散策は大満足。
ここだけ神様が魔法をかけて春にしたのでしょうか。
・・・でもこの時間になったら結構寒い。
車道出口にあった野菜即売所に立ち寄り。地元とれとれ野菜を購入。
あったかい缶コーヒーで体を温めて、また元の池に戻りました。
あれ、まだいたんだ~ジョビ太くん!


「待っててくれてありがとう!」
「うん、来てくれてありがとう。もうすぐ夕方。そろそろ帰るね~」


中池にもカモがちらほら・・・ってこの写真じゃ見えませんね。


下池と中池の間の土手には・・・
あれ~あんたもまだいたの?カワウ君。
カモたちはいなくなったよ。はよ帰りや~


コガモたちは中池の端にあるヨシ原がねぐらのようです。
光が当たってよく分かりませんが、結構沢山いました。


パラグライダースクールも終了したようです。
さて、私もそろそろ帰りましょうか。
ということで、また府道405号線、73号線と通って京都縦貫道に入り宇治までビューンと帰りました。
どちらの写真も逆光でみにくいですね・・・
 


何はともあれ、とっても充実した一日で、しっかりストレス解消できましたよ!
ブログ作りは大変でしたが(笑)

【撮影:2022/2/12  亀岡市平の沢池】



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府道を行く・府道73号線から405号線 (2) ~上池は枯れ池

2022-02-22 05:33:23 | 府道を行く

中池の端から上池に向けて里山の道を歩き始めてほどなく、いつものココココという鳴き声。
あ、シロハラ! 珍しく木にとまっていました。
奥に見えている水が中池です。


こんな道を歩いていきます。


一杯鳥がいるかと思ったら、最初にシロハラが出てきただけでなにもいません。
なぜかミカンの仲間。大きさ的にユズかな?


まだフワフワの綿毛が残っていたススキ。
案外風が当たらないのでしょうか。


キヅタの実。


お、なにか標識があります。
読んでみると・・・この木は亀岡の名木のヤマグワなんですね!
例によって見上げてみましたが、今の時期はいまひとつかも・・・

(説明です。クリックすると大きくなります)


さらに進みます。


あれ、出口についてしまいました。突き当りには左右に伸びる狭い道路。
こちらを行くしかなさそうです。
するとほどなく、上池が見えてきました!


・・・なんと、水がない!
なるほど、農業用のため池は、通常、冬場は水が抜かれるのでした。
大昔実家の横にあった池でも、冬は水がなくて狭い小川が流れているだけでしたね~

水がなくなって湿地のようになった地面には何やら動物があるいたような跡が・・・


いったい誰の足跡なんでしょう。
もっと望遠で見てみましたが・・・


誰の足跡かわからん・・・鳥にしては深すぎです。
近寄れないのが痛いですね~
とそのとき、何者かがこの地面を横切ってきました。


巨大ネズミみたいなヌートリアです!
そしてもう一つ、超ミニサイズでしか見えませんでしたがツグミです。
・・・小さすぎです・・・


あ~あ、他に何もいないやん。
あれ、でもこんな看板がありました。
コウノトリ飛来地ですって!!


その時、ばさっという羽音とともに、大きな鳥が上池に舞い降りました。
まさかおあつらえ向きのコウノトリ!?
あわてて降り立ったところにカメラを向けると・・・


アオサギでした・・・ちょっとがっかり。
「コウノトリとちごて悪かったね!」とぶぜんとした表情のアオサギ君でした~

明日は最終回、田んぼで見かけた小さな花たちです。
お楽しみに!

【撮影:2022/2/12  亀岡市平が沢池】

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府道を行く・府道73号線から405号線 (1) ~平の沢池・下池&中池

2022-02-21 05:39:33 | 府道を行く

昨日の続きです。
わち山野草の森を回り終わってもまだ時間は午後1時前。
このまま帰るのはもったいないというわけで、前から気になっていた亀岡市にある平の沢池に行ってみることにしました。
平の沢池は水鳥や里山の鳥などが色々みられる探鳥地とのこと。
ナビで調べてみると、和知からは40分ちょっとで行けそうです。
帰る途中でもあるので、早速レッツ・ゴー!

京都縦貫道の千代川インターを降りると現れたのが府道73号線のヘキサ!
後続車がいたので写真は撮れませんでしたが、なんと初めて通る府道でした。
73号線をどんどこ進み、馬路というところの交差点を左折すると、そこは府道405号線。
もちろん、こちらも初めての府道です。
そこをまっすぐ進むとほどなくナビが「まもなく目的地です」。
意外と近い!
左手に池を見ながら少し進むと、右手に駐車場が現れます。
トイレも完備しており、探鳥地としては、かなり充実していますね。

道中の説明が長くなりました。
車を降りて、いよいよ平の沢池の散策です!
平の沢池は、亀岡市馬路町にある農業用ため池で、上池、中池、下池・蓮池からなります。
すこし来た道を戻り、一番入り口の方にある下池から歩いてみることにしました。
池より気になったのがこちらの光景。


頭上をふわりふわりとパラグライダーが飛び交っています。
池の横にパラグライダースクールがあり、そこからいくつものパラグライダーが飛び立っていました。
入り口の看板を見ると、観光用のタンデムという二人乗りのフライトなら予約なしでもいけるとか。
こわいけど、いつかチャレンジしたいと思わせるような光景でした。

下池の端にあった標識です。府道405号線の証拠にとりあえず・・・


池の畔は綺麗に整備された歩道になっており、「水際プロムナード 水鳥の道」と名付けられていました。
・・・同じ探鳥地でも地元の池の超狭い歩道と大違い・・・


池には沢山のカモたちが!
でも広すぎて何がいるのかさっぱりわからん・・・


望遠で覗くと・・・マガモのようですね。


おや、池の端っこに沢山のカモが休んでいるようです。
あっちの方が面白そう!


マガモ、マガモ、マガモ、カルガモ、カルガモ、マガモ、マガモ、マガモ、マガモ、カルガモ・・・
う~ん、マガモとカルガモばかりお昼寝中でしょうか。
ちょっとズームで。
一羽だけ、胸張った婚姻羽のカワウがいました。


池のすぐ際の道も歩けるようでしたが、近づくとカモが驚きそうだったので、遠くから眺めるだけにしました。
次に信号わたってハス池を少し見学。
う~ん、やっぱり池よりパラグライダーに目が行っちゃいます。


当たり前ですが枯れたハスの葉しかないので、また下池の方に戻りました。
中池の方に向かって歩いていきます。
あ、コガモがいました!やっぱり寝ています・・・



ほどなく、下池と中池の中間地点の休憩場所に着きました。


両池を隔てる土手のような場所、てっきり通れると思ったら通行止め。
なので水鳥たちはやはりずらりと並んでお昼寝中です。
こちらはオールカルガモ。


土手はこんな感じで・・・左が下池、右が中池です。


遠くに鳥が見えます。ズームで見ると・・・
お~、また一羽婚姻羽のカワウが胸を張っていますね!
なかなかいい感じの光景です。


さて、下池、中池と来ましたが、中池にはな~んも水鳥がいません。
こちら、少し歩いてから池の境の土手方向を見たところです。
でも後から調べたらこの中池に夏になったらオオオニバスが咲くそうです。
是非見てみたいです!


池には何もいませんでしたが、池のほとりで人々の注目を集めていたのは・・・


サクラの木にとまるジョビ太くんでした~
逃げる気配もなく、愛想を振りまいていました。
さらに近寄ってきて・・・


きゃ~可愛い♡
出会えてラッキーです!
中池を通り抜けると、左手に山道が見えてきました。
地図で見ると、そこを抜けたら上池に行けそうです。
早速行ってみることにしました。


しつこくパラグライダーでした。
つづく・・・

【撮影:2022/2/12  亀岡市平の沢池】

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鳥さんは空振りでした~わち山野草の森2022/2(2)

2022-02-20 06:21:50 | 植物

見たかったオウレン2種がみられてほくほくのなつみかん。
もう一つの目的は冬の鳥さんたち。
園路を歩いていると、あちこちから元気な小鳥たちの声が聞こえます。
でも、声はすれども姿は見えず・・・
そこで、いつも鳥をよく見かける池の方に行ってみました。
・・・日陰にはまだ雪が残っています。


生産ハウスの横の花壇にはまだロウヤガキの艶々した実が残っていました。


湿地のあるゾーン、向こうの方にメタセコイアが見えています。
その向こうにはもう園外の畑地が広がっています。


あ、イカルが鳴いています!
でも近づいたら逃げて園外の林の方に行ってしまいました(泣)
うまく枝の上にとまった!
でも遠すぎる上、一部に光が当たって撮れない~
見事な枝かぶりですが、一応証拠に・・・


余談ですが、イカルは高い所が好きなのか、いつ見かけても高木のてっぺん。
枝かぶりばかりです。
とりあえずトリミングしたけど、イマ千がイマ億になっただけでした。


ソシンロウバイがまだ綺麗に咲いていました。
やはり宇治よりは寒いから、遅いのでしょうか。


そうそう、ロウバイを見たら観察しようと思っていたのでした。
開き始めの花と・・・


ぱかっと開いた花。


何が違うかというと、上の方は雄蕊が外の花弁にもたれかかっている雌性期。
下の方は、雄蕊が立ち上がって花粉をぱふぱふ出している雄性期。
だと思いますが、よろしいでしょうか、先生!
念のためトリミング。左が雌性期、右が雄性期・・・花粉が零れ落ちています。
 

そんな写真を撮っているとどこからかホオジロが沢山近づいてきました。
え~と思って写そうとしているうちに、あっという間に去ってしまいました。
なぜか取り残された一羽を撮ったのがこちらです。小さっ


ちょっと雰囲気が違う・・・おまけに遠すぎてよく分かりません。
トリミングしてみると・・・
よく分かりませんが、ホオジロの若でしょうか。


まあ、一羽だけ取り残されたことといい、まだ経験が浅い若鳥のような気もします。
ご存じの方、教えてください!

ということで、まともに鳥さんが撮れずガッカリしながら池ゾーンを離れました。
雪の残る道の向こうに見える赤い鳥居がいい雰囲気だったのに、写真はまたもやイマ億・・・
お天気のいい日はコントラストがきつすぎて難し~


頼みのヤブツバキはみな蕾。やはり寒いのでしょうね。
でももう少し!


仕方がないので、もう一か所のツバキが沢山ある場所に向かうことにしました。
ふと下を見たときに偶然見つけたツチグリ。
今頃なんでやねん!
ちなみに、中身は空っぽ。


ということでツバキのあるエリアにやってきました。
ワビスケ系のピンクの可愛いツバキ発見!
それにしても、一応山野草の森なんだから、樹名板付けておいてほしいです~


・・・でもそのほかのツバキはどれもまだ早すぎて、カチカチの蕾すらまばらでした。
仕方なく、ツワブキの綿毛をパチリ。


その時、向こうの方の線路に何か列車が通っているのが見えました。
な、なんとあの超高級列車、瑞風(MIZUKAZE)ではないですか!!
慌ててシャッターを切りましたが、証拠写真しか撮れず残念・・・
ちなみにこの瑞風、行先は山陰地方で、料金は一泊二日2名で約35万、ロイヤルスイートは何と約85万円です。
おそらく乗る機会はないので、せいぜい写真を撮るくらいでしょうかね~
そうそう、以前京都駅で出発シーンに出くわしたことがあったのですが、みな小旗を振ってお見送りでしたよ!


晴れた日とはいえ、気温はとても低く、体が冷え切りました。
センターハウスの薪ストーブで体を温めてから帰りましたとさ。
あとひと月くらいしてもう少し花が咲いたら再訪したいです。


【撮影:2022/2/12  わち山野草の森】

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春の妖精を探しに、遥々と~わち山野草の森2022/2(1)

2022-02-19 06:45:22 | 植物

久~しぶりにやってきました、わち山野草の森。


ここは京都府南丹地方の山間部、京丹波町にある自然公園です。
「自然活用型の公園」というだけあって、この時期ほぼ何にもないのですが、何のために来たかというと・・・

春一番に萌えだす妖精、バイカオウレンを見るため。
さて、どうだったでしょうか。


たった一輪でしたが咲いていました!!
他にも蕾が一杯。
これからがシーズンですね。

確かもう一か所咲く場所があったはず・・・
ちゃんと咲いていてくれました~
図鑑には「花期は4~6月」とありますが、ここでは早い時は1月から咲き始めるようです。
今年は寒いので少し遅めに行って正解でした。


バイカオウレンはキンポウゲ科オウレン属の多年草。
キンポウゲ科に多いのですが、白い部分は花弁ではなく萼です。
では花弁はというと、黄色い部分がそうで蜜を分泌します。
他のオウレンとは違い、梅の花のような形なのでこの名前が付きました。

とっても小さい花です。周りの落ち葉の大きさと比べたら分かりますよね~


ところで、最初の場所、行ったらこんな風になっていました(左の写真)。
この伏せられた籠の下には沢山のバイカオウレンが生えています。
(写真を撮るときだけ、取らせていただきました)
想像するに、シカの食害から守るためではと・・・
近くにこんな落とし物が沢山ありました(右の写真)。
 

自然のままの山野草園、結構大変みたいです・・・

さて、もう一つ、期待していた妖精があります。
園路からすこし山側の小道に入ったところに、咲いていました!


こちらはセリバオウレンです。
早春に咲く、オウレンの仲間です。
雌雄異株で、両性花と雄花があり、上の花は雌蕊がはっきりと中央に見えるので両性花だと思います。

でこちらは雄蕊が可愛い雄花です。


山の斜面の林床に、点々と咲いていました。
でも両性花は最初の1枚の花だけで、後はなぜか咲いていたのは雄花ばかり。


セリバオウレンの名前は、葉が2回3出葉で、セリの葉に似ているから。
ほかに、3回3出葉のコセリバオウレンというのがあり、京都府立植物園で見られます。
(2週間前に行った時は全然咲く気配もありませんでしたが・・・)


ということで、とりあえず見たかった花が2種類とも見られたので大満足でした。
こちらは自然公園ということで鳥も期待していたのですが、そちらについてはまた明日。



【撮影:2022/2/12  京丹波町】




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