lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

かやぶき音楽堂のコンサート 2019年秋

2019年10月07日 | 音楽

先週末、日吉町の胡麻へ「2019年秋のかやぶきコンサート」に行ってきました。


2年ぶりの音楽堂です♩

 


エルンスト・ザイラー氏が2017年急逝された後も、

カズコ・ザイラー夫人がご家族や知人と音楽会を続けられ、この日が第401回。



高速道路の時間に余裕を見て、開演一時間前に着くと、もう長い列になっていてびっくり。

開場後チケット清算を済ませて、めいめい好きな席に着きますが、

お堂全体を見渡せる、2階の桟敷席(あってる?)が私は一番好きなので、

はしごを上った席へ。下を向くとちょっとこわいですよ ^^; 

 



敷き詰められた250枚もの座布団もみんなうまって、開演時間に。


今秋のプログラムは、全てシューベルトの連弾曲です。

・フーガ  D952
・幻想曲へ短調 D940
・ロンド D951

   休憩

・軍隊行進曲 D733
・グランドソナタ D617
・セレナーデ(アンコール)

共演は、フランコ・インモ・ツィヒナー氏

 

演奏は決して派手ではなく、

一音ずつ、一フレーズずつを大切にされ

心の内に響くような音。


胡麻の自然と音楽堂と演奏者と、

お手伝いする人に聴きに来る人・・

それらがみんな合わさって、ここでしか作られない音楽があるのだなあと思います。




休憩時間には手作りケーキとハーブティー、日本酒、

演奏会後に新米のおにぎりがふるまわれるのも変わらないスタイルで、

今年はザイラーさんのお隣の田んぼからのおにぎり。

しみじみおいしくいただきました!


 

さわやかな秋晴れの空になった帰り道です🌸

 


葉加瀬さんのコンサートへ

2018年11月20日 | 音楽

ひと月以上も前のことです

ちょっとおくれた誕生日と敬老の日のプレゼントをかねて、

母が前からファンだという葉加瀬太郎さんのコンサートに行きました。

 

「 ALL TIME BEST 」

葉加瀬さんが50歳になるのを記念して、全国50ヶ所で公演という企画だそうです

 普段から音楽好きな母だけど、特に葉加瀬さんが好きなわけは

自分の息子(私の弟ね^ ^)と、顔や姿が似ているからだ、とか。

言われると似てるのかな? 年齢も一緒だし。

でも、嵐のような性格の弟とはむしろ対照的とも思えて

ほんわか優しそうな葉加瀬さんは母の願望が入った息子なのかも知れない^^;

 

中之島は、母が大昔に勤めていたあたり。

早めに着いて、なつかしいわあとぶらぶら歩き、

赤い二階建てバスが通ると、

「あっ、あれに乗りたいなーと思ってるんよ!」

母の元気の素のひとつは、その好奇心だと思う

レッドカーペット前でもパチリ、もちろん母の入ってるのもありますよ

開演前に、フェスティバルタワー内の梅蘭で、あんかけ焼きそばのセット。

ボリュームがあるランチを、母は私より早くぺろりと食べる

なんでもおいしいと感謝する、これも母の元気の素だなあ。

そうしてコンサートの時間に。

 座席は2階の前列。ラッキーです!

実は私の方は葉加瀬さんの曲を、特に有名な4,5曲しか知らないのでした

ノリについていけずに浮いてしまうかな、とちょっと心配でしたが、

子供からシニアまで幅広い年代のお客さんがいて、

和やかで明るい葉加瀬さんのトーク、全然大丈夫でした

わずかな知っている曲もみんな登場したし(よかった~)

知らない曲もみんないい曲だなと思いました!


演奏されたのは、

アナザースカイ(オープニング)

ひまわり

エトピリカ

陽のあたる家

冷静と情熱の間

クラシックアレンジ曲メドレー(クライスラー&カンパニー時代のレパートリーから)

情熱大陸

万賛歌

瑞風(アンコール)

 すみません、あと2、3曲ありましたが、タイトルを忘れてしまいましたm(_ _)m

 

葉加瀬さんのレッスンコーナーもありました^ ^

バイオリン未経験の会場の一人に、急きょ開放弦のレとラの特訓!?をして

葉加瀬さんやバンドの人と合わせるのですが、とてもいい感じでした。

あと、なごやかなトークもいっぱいで

応援グッズの「はかせんす」(^^;;)や「くつ下はかせたろう」などのネーミングにも笑いました。

一音一音に緊張感のあるコンサートも大好きですが、

こうやって、会場の皆が笑顔になるコンサートも素敵です^ ^

五十歳は1日でいうと正午くらいかなという葉加瀬さんの、これからの活躍も楽しみで、

そして母がとても喜んでくれたコンサートの一日でした。


ルイサダのコンサート

2018年11月18日 | 音楽

9月に京都コンサートホールで行われた、ジャン・マルク・ルイサダのコンサート。

「第22回京都の秋 音楽祭」が始まった頃にさかのぼった日記です(^^;;


前回ルイサダの演奏会に行ったのは6、7年前だったかで、

今回すっかり白くなられた髪にちょっと驚きながら、

(1958年生まれだから、まだ60になられたばかりだ

もう巨匠の仲間入りだね~!と話す娘に同感です

 

「ルイサダを聴かずして、ショパン、ドビュッシーを語ることなかれ」

このセンテンスがまたいいですね^^

 

第一部

ショパン4つのマズルカOp.24

シューマン ダヴィッド同盟舞曲集


第二部

ショパン 幻想曲へ短調Op.49

ドビュッシー「映像」第一巻、第二巻より


アンコール

 エルガー 愛のあいさつ

ショパン 華麗なる大円舞曲


ショパンは、マズルカに今回は大好きな幻想曲も入っていて、

昔のNHKスーパーピアノレッスンでの言葉や演奏も思い出しました。

シューマンの難しいダヴィッド同盟も緻密で素晴らしかった。

休憩をはさんで、私も娘もルイサダのドビュッシーは初めてで楽しみにしていて

聴きなじんだ曲もまた新鮮。

やわらかに重なる響きは今日のこのホールにぴったりです。

 

ここ数年は楽譜を置かれて演奏されているということで、

この日も、数冊の楽譜と眼鏡を2つ持ってみえ、

「シニアグラスはどちらかな?」とでも話しておられたのでしょうか、

曲の合間も譜めくりの方にほほえむ表情もチャーミングで(失礼かな(;^_^)

すべての方向の観客への丁寧なお辞儀など、

舞台のいろんなシーンに、誠実で温かいお人柄が垣間見えました。

 

いっそう円熟味を増した演奏に、客席の人たちの熱い拍手とCDサイン会の長い列、

変わらぬこの人の魅力を感じ、コンサートを楽しんだ秋の一日でした^^


 

 

 


ピアノの調律

2018年04月13日 | 音楽

今日は半年に一度のピアノの調律の日でした。

子供の時、父母が買ってくれた最初のピアノ、

結婚して自分で買った2台目のピアノ、

そして3台目が、12年前からの現在のピアノです

 

 調律師さんには、音の高さを正しく調整してもらうほかにも、

「整音」といって、弦を打つ<ハンマー>という部品を削ったり、フェルトに針をさして、

多彩な音色を表現できるように調節する作業や、

「整調」といって、タッチに関わるアクション機能を整える作業もしてくださったり、

そのピアノの持つ力が充分に出せるよう、いろんな手入れをして下さいます!

 

もっとも・・・それをちゃんと引き出せるかどうかは、弾く者次第ですが

(がんばろう!

 

作業が終わって、少しお話する時間も楽しい

調律師さんは、都心のホールで著名なアーティストの調律をされた時のエピソードや、

前日に調律に行かれた、大学の教室コンサートのお話、

私の方は、調律師が主人公のコミック「ピアノのムシ」の事や、

最近NHKでアニメの「ピアノの森」の放送が始まった話など・・あららマンガばっかりだ

 

さて、ピアノもリフレッシュしたところで、私もちゃんと練習しましょう

調律師さん、今回もお世話になりました!

 


コンサートへ♪

2018年02月19日 | 音楽

少しずつ日差しに明るさを感じるようになってきたこの頃です

先日、娘の出演するコンサートがあって、大阪・河内長野市のホールを訪れました。

大阪でも南のほうは行く機会が少なくて、

河内長野は、学生の頃のクラブの合宿以来、何十年ぶりか

昔の記憶では、けっこう山の中という印象でしたが

今はとっても立派なホールが

 

 この日のコンサートのタイトルは「デリシャス・トランペット」

音楽会とカフェ券がセットの「カフェ・コンチェルト」という企画は

チケットの価格も求めやすく、毎回とっても人気だそうです



ずらりと並んだ、いろんな時代の貴重なトランペットは、

演奏される先生のお手持ちの楽器の、ごく一部だそう

これらすべての楽器を実際に演奏しながら、

トランペットのルーツや移り変わりを丁寧にレクチュアしてくださる第1部。

知らないことばかりだったので、アンケート用紙の白い紙の裏に()メモ

 

総じて古楽器はコントロールがとっても難しいと思いますが、

それを少しも感じないような演奏

(・・・私などは、ピアノのお師匠に「聴き手に難しく聞こえるようではだめだ」

と言われ、当時よく口答えした

第2部は、カジュアルな雰囲気で、トークも交えて楽しい名曲を。

せっかく大きなホールなので、今度は自分の好きな、2階席後方から聴いてみる

ホール全体に広がるトランペットとピアノの音がまた違って楽しいです

さて、楽しみのカフェタイム

ケーキと飲み物はコンサートの休憩時間のいずれかに、

ロビーでいただくことができます(種類もたくさんありました!)


こうしたコンサートの形は、大きなホールやクラシック音楽に気軽にふれられ、

それがまた、聴く人や演奏する人を育てていきますね

ぜひ続けていってほしいです


 忘れてはいけない娘も、お疲れさま!

 

 


初夏のかやぶきコンサート2017へ 

2017年06月17日 | 音楽

今年も初夏のかやぶきコンサートに行ってきました。

 

駅から歩いていくと、いつものなつかしい胡麻の景色ですが、

 

この3月末に82歳で急性白血病で急逝されたザイラーさんでした。

去年の秋の音楽会での笑顔が、まだ記憶にも新しく、

今回の音楽会の練習もされていたそうです。

亡くなられてから、私は初めて、

胡麻という地に来られ「晴耕雨奏」の日々を綴った御著書を読みました。

まだまだ知らなかった事がたくさんあり、今まで読んでいなかった後悔と共に、

この人が亡くなられたことが、多くの方にとって、どんなに残念なことかと

あらためて心痛みました。

どうか安らかに眠られますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

今回は、このコンサートを継続させてほしいと願うザイラーさんの志を受け継いで、

和子夫人と、代理をつとめに来日された

ヴァディム・サラブヤーニによるデュオコンサートです。

 

いつも好きな二階の席から。

色とりどりの座布団は、ここでコンサートを始めた時の

チケット代として、お客さん達がおのおの持って見えたものだそう。

 

廃屋にする予定だったという築200年を越える古い禅寺を、

福井県から胡麻の地までヘリコプターで運び、苦労して再建され、

夫妻が再び命を吹き込んだ音楽堂。

 

 

今回のプログラム。

ヨハン・セバスチャン・バッハ・・・「フーガの技法」より1,2,3,4番

フランツ・シューベルト・・・グランド・ソナタ Op.30 D617

エドヴァルド・グリーグ ・・・ワルツ カプリース

ハインリヒ・ホフマン・・・イタリアの愛のお話 Op.19

 

手描きの、自家製おにぎりやお酒のイラスト。

そして、「休憩時間」の意味なのだけど、

ふとザイラーさんの声を思い出す

「おやすみ」の文字。

 

 


ジョン フィールド - ノクターン No.5

2017年05月25日 | 音楽

高校生の生徒さんMちゃんの今練習している曲、

ジョン・フィールド(1782-1837)の「ノクターン」より第5番です。

ノクターン、というと、ショパンのOp9-2が真っ先に思い浮かぶ人も多いのではと思いますが、

この形を最初に作ったのが、イギリスの作曲家ジョン・フィールドで、

彼の音楽が、のちにショパンやロマン派の作曲家たちに大きな影響を与えたのでした。

5番は18のノクターンの中でも最も有名で、単独で演奏される機会も多いです。

左手の分散和音にやわらかな右手のメロディー、

主張しすぎず、夜の静けさの中に自然にあるように感じられるのが心地いい。

 

 

John Field - Nocturne No.5 in B flat Major played by John O'Conor

 

 


ピアノリレーコンサートに出る

2016年10月17日 | 音楽

 少し前、駅前のスーパーに置いてあった、

「スタインウェイ ピアノリレーコンサート」というチラシを見つけました

おとなりの市で、こんな素敵な企画が

市民ではないので、参加条件を問い合わせてから、

よーし、チャンレンジしよう!と、割と気軽に娘との連弾で申し込みました。

曲は・・この時点でまだ練習していなかったのですが、相談して、

ドビュッシーの小組曲より「バレエ」を一緒に弾きたいと思いました。

 

今回で4回目、ということでしたが、開催を今回初めて知ったので、

どんな雰囲気か、皆さんの演奏される曲なども知らないままでしたが、

会場に行くと、こんなにきれいなポスターとプログラムができあがり、

リハーサル室や楽屋もちゃんと用意してくださっていて、

のんきに構えたいた私は、はっとしました。

ここでやっと気合を入れ直し、

準備してくださる方にも聴いてくださる方にも

感謝して演奏しなければと思いました

着いた時はお昼休み中。(演奏会中は写真禁止です)

何度も観客として訪れているホールですが、

今日はずいぶんピアノがずいぶん遠く見えます

リハーサル室に行って、控室に行って、

舞台の裏側へ。たくさんの裏方さんがおられ、打ち合わせして、

ここに座って出番を待ち深呼吸します

 

本番はあっという間で、緊張に弱い私なのに、

そんな事は忘れて、とっても楽しい気持ちで演奏できました。 

実は、この楽器スタインウェイピアノでは、

・・・詳しくはまたの機会かあれば、ですが、

学生時代、「ピアノ血だらけ事件」?になったことがあって

すばらしい響きのピアノなのに・・長い間、トラウマになっていたけれど、

いつか、楽器と仲良く話せたら、と思っていたので、

参加できたことにとっても感謝しています。

聴いてくださった人にも、もし、楽しんでもらえてたらうれしいのですが、

まだまだ私も勉強していきたいと思ったことと、

次回からは生徒さんにもすすめてみて、一緒に出られるとうれしいです

 

大人の生徒さんから、メッセージとかわいいプレゼントをもらいました

 

秋晴れの一日、深くて澄んだ空の色のような気持ちになった日です

 

 


秋のかやぶき音楽堂コンサートへ

2016年10月09日 | 音楽

先週の事になりましたが、今回もザイラー夫妻のピアノ連弾を聴きに、

南丹市の胡麻にある、<かやぶき音楽堂>を訪れました。

 

秋にうかがうのは初めてでした。

アットホームな音楽会はもちろんのこと、

古いかやぶきのお堂や、里山の風景に季節を感じるのも楽しみです

 

音楽会の開演前。下の母屋の庭にザイラーさんがいらっしゃいました。

 

 

この銅鑼をザイラーさんが鳴らして、音楽会が始まります。

会場は、色とりどりの手作り座布団と

椅子席の必要な人は、申し込み時にその旨知らせておくと、

後方に用意してくださるようになっていますよ。

 

ちょっとピアノから遠いですが、この2階の席が好きで

ホールの音響とはまた違う、かやぶき屋根に広がるやわらかい音を楽しんでいます。

大きな梁が入り組んだ屋根裏も、目の前で見ることができるのもうれしい。

 この日のプログラムは、前半がすべてドビュッシーの小品で、

先日友人と連弾した「小組曲」も入っており、

いっそうわくわくしていました。

後半は、キルヒナーの12のワルツ。

短いけれど、エッセンスのつまった美しい曲ばかりです。

感情を前面には出されないけれど、

どのフレーズも大切にされている深い演奏に、

しみじみ感動しました。

 

 そして!演奏後には新米で作ったおにぎりをいただいて、

このおにぎりはほんとにおいしいです!

高齢ながらも今年も5反の田んぼのうち、1反にお米を作られたそうです。

「雑草抜きなど年々きつくなってきたけれど、おにぎりないと、お客さんが来ないヨ」と

時々冗談もおっしゃるザイラーさん、

日々お忙しく、今週には皇太子殿下の前で演奏されるそうでした。

お元気でいらしてほしいと願い、またこの楽しいコンサートに行きたいと思います。

 

 

 


同級生と連弾(その2)

2016年08月22日 | 音楽

お盆休みが終わり、息子も主人も戻っていきました!

しかし、ほっとしたのか、こんな時に、

またうっかり風邪をひいてしまったようです

 

手足や背中が痛むので、

古い肩たたきを押し入れの奥に見つけてトントンしていたら、

次の日見ると、強すぎたらしく、背中が紫や黄色のブチ模様に

さらに咳が強くてわき腹も痛いし、頭痛まで・・

こんな中、2回目の連弾の合わせの日。(というか本番の前日ではありませんか

 

前に合わせた時、いろいろ気が付いたところがあり、それぞれ練習して、

手がぶつかるなど物理的な面をクリアしたとして、

(その部分は、鍵盤の奥側を弾く人と手前を弾く人に分け、

「上・下」や「手前・奥」など、楽譜に書きこんでみたところ、

かなりぶつかりにくくなりました!)

今回は仕上げに向け、次の事を考えてみました。

 

・二人の音の強さのバランス、音色をよく聴いてそろえられているか。

・自分がペダルを踏まないパートの場合、ペダルが必要な箇所を相手に伝えてあるか。

・楽譜をめくる時は、身体のバランスをとりにくく、リズムが崩れやすいので、

その動作も全体のリズムに合わせて。

・相手の音楽を聴きつつ、自分の演奏も伝え、音楽の曲想を二人で作る。

でも、一番大事なのは楽しんで弾く、楽しんで聴いてもらう!

 1時に来てくれて、途中休憩入れて、5時まで練習して、

あとは二人で弾いているイメージを持っておのおの練習。

さあ、明日は楽しく弾けますように・・・

 

ところが、Kちゃんが帰った後、家族に声をかけようとしたら、

あれれ、声が出ない?全然・・・?

そういえばいつもの風邪じゃない感じだった?

一生懸命に弾いて、今は考えないようにしよう。明日へ続きます。