昨日は生徒さんのピアノコンクールで、大阪のザ・シンフォニーホールに行ってきました。
パイプオルガンの設置された、残響音の長いこのホールは、憧れの舞台ですね
去年の9月の予選、12月の本選、今回が近畿地区大会、
今日聴いた部は小学3,4年生のAコースでしたが、
16小節の小曲が、一人一人の子供によって、
いろんなふうに表現されていく楽しさ
みんなそれぞれの顔が違うように、違う音色を持っています。
大きい舞台、楽しかったかな?
緊張したけど精一杯弾けたかな?
どの参加者もお家の方も、お疲れ様でした!
いつも課題曲はシンプルなのに奥が深いです。
今回のこのコースにしても、「ワルツ」と曲名にありますが、
一般にイメージするボンチャッチャ(・・すみません)の伴奏でなく、
3声で歌われているのです。
テンポの設定やアーティキュレーションに、いろんな解釈が生まれますね。
ちょっと気になるのは、演奏の前、中、後ともオーバーアクション気味なことでしょうか。
しっかり自分の音を聴けている子もいましたが、
まだ多くの子は、身振りのまねであって、
演奏での必然性あってのその動きではない・・そう弾きたい気持ちに、
まだ音やテンポはついて来なかったりです。
真似ることはスタートだけど、そこから自分の音を聴いていかれますように
あと、今や子供のコンクール特有の現象になったあのお辞儀は、
課題曲公開セミナーの時、先生がはっきり注意されていました。
お辞儀の手は基本的には身体の横です。胸やお腹を押さえるのではありませんね。
教室の生徒さんMくんは、準優秀賞をいただきました。が、本人はまたも、
「くやしいよ4小節をちゃんと大きく感じたのに、
講評に4小節のまとまりを感じましょうって書いてある。」
「そうやったね、うん。じゃあ、それを次回は、聴く人にもっと伝わるようにしてみようよ。
どうしたらいいと思う?」
と返事したら、一生懸命考え始め、
またお母様も、にこにことその様子を温かく見守っていておられます。私もまだまだ勉強です。
参考までに、
この日の3,4年Aコースは金賞270点、銀賞268点、銅賞266点、
優秀賞通過ライン258点、準優秀賞通過ライン253点でした。
「コンクールのピアノ、前は重たかったけど、今日はすごいひびいた!
それから、他の(出場する)子と、仲良くなれたよ」
去年と違うことを一歩一歩。そんなところも大事だと思っています