昨日は、ようやく、大阪・中之島の国立国際美術館で7月27日~10月20日まで開催されている、
「貴婦人と一角獣」展に行ってきました
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フランスのクリュニー中世美術館に収蔵の、1500年頃制作された六面からなるタピスリーの「貴婦人と一角獣」、
国外に出るのは二度目という貴重な機会だそうです。
会期の後半の土曜日ということで、混んでいるかなと思いましたが、
午前中の会場の人の流れはスムーズでした
この日は、午後2時から館職員の方のギャラリートーク(先着90人・無料)があるので、
まず午前中は自由に観て楽しむことに
会場に入ってすぐに、鮮やかな連作タピスリーが展示されていて、
その大きさと華やかさに、驚きます
六枚の大きなモティーフの構成は似ていますが、
貴婦人の顔や衣装はみんな違って、
作品のそばで観ると、その織り地が細かくきれいにそろっていて、
離れてみると、ドレスや一角獣の毛並が立体的で、絵のようです。
たくさんの小さい動物たちも、とっても生き生き、
かわいかったりユーモラスだったりします
私たちは、オルガンを弾いている貴婦人のタピスリーが一番ほしい
、とか、5番目の貴婦人はどうして表情が曇っているのか、などと
いろいろ言いながら楽しく見て回りました
そしてお昼を挟んで、午後2時からは、館員さんの説明を聴きながら、
もう一度先ほどのタペストリーを観ていきます。
(これは先着受付なので、やっぱり行列が
)
せっかく聞いても忘れっぽいので、急いで紙の裏にメモを。まとまっていませんが
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説明を聞いて、ちょっと驚いたのは、
どの作品も、下のほう何十センチが、赤色が薄くなっていて、
この部分は1800年代に修復した部分で、もちろん色合わせされたのが、
染料の違いから、
100数十年前に修復した部分より、500年前に作られた部分のほうが
退色していない、ということです。
この後、図録や絵葉書を買ったり、また館内でお茶を飲んで、ふと見たら五時!
美術館のなかに六時間もいたのは初めてだけど
でも、 素敵なタピスリーに出会え、500年前の色彩が浮かび上がる一日でしたよ。
これをまた次の500年にも残していけるといいですね・・・
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