ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲,Op.43/演奏:今井顕
学生の頃、日曜になると、父の車に乗って 遠くのピアノの先生の所に通っていました。
先生の家に近づいた頃に、いつも聴くNHKのラジオで「希望音楽会」という番組が始まり、
そのオープニングで流れる曲がとても素敵で、
何という曲だろう、と憧れていました
いろいろ勉強不足でタイトルがわかったのは10年以上も後のこと。
同じパガニーニのテーマからなる変奏曲、リストやブラームスも作っていますが、
ラフマニノフの作品が一番自由な感じで、この第18変奏は、単独でも演奏されます。
パッと聴いた時は、あれっ、主題はどこに?と不思議なのですが、
もう一度聴いてみると、
パガニーニの「ラ、ド、シ、ラ、ミ、」という音と、
ラフマニノフの変奏の「♭ラ、ファ、♭ソ、♭ラ、♭レ、」の、
それぞれ音程が、短3度、短2度、長2度、完全5度、と
左右対称というか、鏡文字のように裏返っています。
(ああ、わかりにくい言葉ですみません)
それからまた10年以上も経って、今回たまたま娘が「連弾の曲これにしようよ。」と持ってきたのがこの曲。
連弾の練習では、二人それぞれのこだわりがあるから、
「そういう音と違う!」とか、「指踏んだな」とか、
ケンカばっかりしていますが
いろいろ思い出しながら、仲良く、楽しい音になったらいいなあ、と思っています