ピアノはっぴょうかい | |
みやこし あきこ | |
ブロンズ新社 |
今日はももちゃんのピアノの発表会の日です。
お父さんお母さんといっしょで、赤いドレスを着ておしゃれして、
先生が「いつもどおりにひけばいいからね。」とにっこりおっしゃっても、
ももちゃんの気持ちは晴れません。
どきどきしながら出番を待っていると、
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
…足元から聞こえてきた、小さな声の主はなんとネズミさん
案内された小さなドアをぬけると、そこではネズミさんたちの発表会が・・♪
教室の発表会の日も近づいてきたので、
どきどきする子供の心に寄り添うような絵本があれば、みんなと一緒に読もう、と思って買いました
作者のみやこしさんは、パリのオペラ座に行った時に、舞台裏の写真をたくさん撮って、
お話を作りたいと思ったそう。
無彩色中心のリアルな絵に、舞台裏の不思議な雰囲気が表れています。
穴の奥はネズミの国なのは「おむすびころりん」みたい♪
リアルなネズミさんのたくさんいる場面は、「くるみ割り人形」のワンシーンを思い起こすようでした
ちょっぴりピアノはニガテだったという作者の顔がのぞくところもほほえましく、
みんな楽しい気持ちで発表会を過ごしてほしい、という思いが伝わってくる絵本です
きっと発表会の日の子ども達も、このネズミさんみたいに、
家族やお友達、先生、舞台裏の人達みんなが、あたたかく応援してくれていますね