長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『マッドマックス』

2018-04-14 | 映画レビュー(ま)

シリーズ第1弾は1979年、映画後進国だったオーストラリアから突然変異のように現れた。
 近未来、核戦争後の世界は暴力で支配され、主人公である警官マックスは凶悪な暴走族と熾烈な戦いを繰り広げる。既にV8インターセプターや当時、死者が出たと都市伝説化したアクションスタント、ケレン味たっぷりの悪役といったシリーズのアイコンは確立されており、今見ても色褪せない面白さがある。しかし、そのスタイルがより顕著になったのは飛躍的スケールアップを遂げた第2作からであり、本作にはニューシネマ以後のアメリカ映画の影響が色濃い。妻子を奪われた主人公が私刑に走るビジランティズムの殺伐さはオーストラリアのみならず、ここ日本でも大ヒットした。


『マッドマックス』79・米
監督 ジョージ・ミラー
出演 メル・ギブソン、ヒュー・キース・バーン
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『マッドマックス2』 | トップ | 『ペンタゴン・ペーパーズ ... »

コメントを投稿

映画レビュー(ま)」カテゴリの最新記事