このユーモア、このサービス精神こそアードマンだ。ストップモーション・クレイアニメの老舗が最新作で見せるのは、トム・クルーズ級の映画娯楽の追求である。代表傑作『ペンギンに気をつけろ!』のヴィラン、フェザー・マッグロウが厳重警戒の刑務所(=動物園)から脱獄。再びウォレスとグルミットの前の立ちはだかる。普段はドクター中松レベルの発明しかできないウォレスがAppleよろしくなAI庭師ロボ開発、大騒動に発展するのは今日的なウィットが効いているし、クライマックスはほとんど『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』級の一大アクションが展開(念のため言っておくが、これ粘土だからね!)。大人も子供も楽しめる一級の娯楽作品だ。
『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!』24・英
監督 ニック・パーク、マーリン・クロシンガム
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