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エドガー・ライト監督の『ショーン・オブ・ザ・デッド』よろしく、ゾンビ映画の定型を使った新しいゾンビコメディかな?と思いきや、ゾンビはただの借景に過ぎず、これは青春ロードムービーと言っていいだろう。ゾンビウィルスの蔓延により人類が滅びた世界、ジェシー・アイゼンバーグが生き残れたのは臆病さと“ルール”を守る慎重さがあったからだ。ゾンビから生き残るためのルールを解説する前半は快調な語り口。相変わらず豪放でデタラメなウディ・ハレルソンも楽しい。エマ・ストーンはいわゆるセクシーヒロイン系では魅力を発揮せず(同年、純正コメディ『小悪魔はなぜモテる?!』で大ブレイク)、期待したほどのアンサンブルには至っていない。
映画が終る頃にははぐれ者達が疑似家族を形成する伝統的なロードムービーのスタイルに、わざわざゾンビをマッシュアップする意味があったのかと消化不良感も湧き起こる。もはやカメオの域を超えているビル・マーレイの友情出演には腹を抱えるほど笑ったし、ルーベン・フライシャー監督のマーレイへのリスペクトも小気味いいが、後半に向かうにつれてヌルさが目立つ。
映画が終る頃にははぐれ者達が疑似家族を形成する伝統的なロードムービーのスタイルに、わざわざゾンビをマッシュアップする意味があったのかと消化不良感も湧き起こる。もはやカメオの域を超えているビル・マーレイの友情出演には腹を抱えるほど笑ったし、ルーベン・フライシャー監督のマーレイへのリスペクトも小気味いいが、後半に向かうにつれてヌルさが目立つ。
『ゾンビランド』10・米
監督 ルーベン・フライシャー
出演 ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・プレスリン、ビル・マーレイ
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