ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

久しぶりに昭和記念公園へ。

2024-11-28 16:30:04 | 散歩

あんまり天気がいいので、昼前から出かけていきました。

昭和記念公園。

春にお花見をして以来です。

かたらいの銀杏並木がすっかり金色で、半分はもう落葉してる。

噓でしょ、そんなに時間が過ぎたのか?

今年はとにかく忙しくて、ひと月がアッと言う間に過ぎていきます。

人生の残り時間を考えたら、ひと月って大事よね。

なので、これからは忙しいのもほどほどにしようと思いました。

一日一日を大事に大切に生きていかないと。

仕事も大事、本も映画も大事、人と会うのも大事。

でも、目の前の青空や金色に輝く銀杏並木や色とりどりの紅葉や青空と対をなす池の水面の青さや、

時折空を横切っていく飛行機や、夕暮れ時の金星や月や星々や・・

今この時にしか見ることのできないもの、

かけがえのないこの今をしっかりと見て、感じて、心にとめて、

そうやって生きていかないと、きっと後悔することになる・・

(みんなのはらっぱから見た富士山)

まだ歩ける、まだ見える、まだ聞こえる、そのうちに、

しっかりと歩いて、見て、聞いて、感じておきたい。

(帰りはパークトレインで)

こんなに見事な晴天の日は決して無駄にはしたくない。

改めてそう思っています。

今日もいい「狩り」だったなあ。

次回はもっと遠くに行こう。

 

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「侍タイムスリッパー」を観てきた。

2024-11-26 19:55:23 | 映画

先日の「八犬伝」に続き、邦画第二弾。

「カメラを止めるな」以来の、低予算の自主製作でヒットした映画と評判の

「侍タイムスリッパー」(安田淳一監督 2024年)

を観てきました。

面白かった!

映画好きが作ったチャンバラ映画のための映画、というところがいいです。しっかりと練り込まれたストーリーで見ごたえがある。

コメディでけっこう笑えるし。劇場内のあちこちで笑い声があがっていたし、私もずいぶん笑いました。

何しろ主役の高坂新左衛門(山口馬木也)がいいのよ。

ちょっと見、高倉健の再来か、と思われるような風貌で、口数少ないけど口を開けば吶々とした会津弁で(この会津弁がまたいい!)実直そのもののお侍、といった佇まいなのです。

この山口馬木也という役者さん、これまでもいろんな映画に登場していたようですが、知らなかった。

いい役者だなあ。

この映画、この人のためにつくったんじゃないの、といってもいいくらい、

高坂新左衛門(山口馬木也)がいい。

ともあれ、

ストーリーはタイトルにある通り、江戸時代末期の会津藩士高坂新左衛門が、突然現代の京都の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまうというお話。

彼は時代劇の撮影とは知らずに「助太刀いたす!」と劇中に飛び込んでしまうのです。

140年も前の時代からやってきた高坂新左衛門にとって、何もかもが知らないことばかり。

たまたま撮影所にタイムスリップしたので、彼は時代劇の切られ役という職を得ます。

やがて、彼の迫真の演技に魅せられた監督が彼を抜擢し、ついに切られ役ではなく台詞のある役柄を演じることになり・・

最後の真剣勝負の場面は、すごーく迫力があって、このシーンだけでも観る価値があります。殺陣(たて)の見事さがよくわかります。

時代劇って、最近は見なくなったけど、子どもの頃は「水戸黄門」「遠山の金さん」「鬼平犯科帳」「子連れ狼」・・・と散々見てました。

最近また観て感心したのは「必殺仕事人」のシリーズかな。これも実に面白い。

というわけで、我ら庶民のDNAに時代劇は刻み込まれているのかもしれません。

日本のエンターテイメントもなかなかよねえ。

山口馬木也(高坂新左衛門)これからブレイクするだろうなあ~

時代劇がイマイチの人にもお勧めです。なんたって面白いんだからッ!

 

 

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国立天文台三鷹・定例観望会(アンドロメダ銀河)

2024-11-24 10:28:36 | 宇宙

昨日は恒例の国立天文台三鷹キャンパスの定例観望会に参加してきました。

友人と一緒に応募して、私は落選だったのですが、友人が当選したので参加できました。

今回のテーマは「アンドロメダ銀河(M31 )」です。

アンドロメダ銀河は、太陽系がある天の川銀河のすぐ隣の銀河で、天の川銀河から一番近くて250万光年先にあります。

一番近くが250万光年て、宇宙はどれだけ広いんだって思いますよね。

観望会では、まず最初にレクチャーがあります。

今回もアンドロメダ銀河についてのレクチャー。

ハッブル宇宙望遠鏡で有名なエドウィン・ハッブルが、宇宙に存在する銀河を形状により分類した表があって、音叉の形をしているので、「ハッブルの音叉図」と呼ばれているそうです。

その中で、我らが天の川銀河は棒渦巻き銀河、アンドロメダ銀河は渦巻き銀河と呼ばれています。

そして、数十億年後に天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突する、ということもわかってきたそうです。

まあ、その頃には人類はもちろん地球自体も存続していないでしょうけれど、

それでも、銀河の衝突という一大イベントは見てみたい気がします。

銀河の衝突のシミュレーション動画を見せてくれましたが、なかなか衝撃的な映像で、宇宙ってこういうイベントが度々起きているのだなあと思いました。

それから、いつもの50センチ望遠鏡のところに移動して、アンドロメダ銀河を肉眼で探そうということになったのですが、残念ながら雲がかかっていて、アンドロメダ銀河を見つける指標になるペガススの四辺形すら見えません。

でも、望遠鏡で捉えた銀河の様子はモニターに映し出され、よく見ると銀河の腕もうっすらと見えました。

(アンドロメダ銀河・右の方にうっすらと腕が見える)

肉眼でよく見えたのは木星、土星といった惑星たちで、その映像もモニターで見せてくれました。

木星の縞模様やガリレオ衛星とよばれる4つの衛星(ガニメデ、エウロパ、イオ、カリスト)、そして土星の環もくっきりみえました。

(土星)

土星の環は時期によっては、斜めに見えたり全然見えなかったりするそうです。

土星は小さなUFOみたいでとてもかわいかったです。

というわけで、

アンドロメダ銀河は肉眼では見えなかったけれど、モニターで見たのもリアルタイムのアンドロメダ銀河なので、大満足の観望会でした。

12月も当選するといいなあ~

 

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アニメ「ルックバック」

2024-11-13 10:28:53 | 映画

評判のアニメ「ルックバック」がアマプラで配信されたので観てみました。

「ルックバック」(原作:藤本タツキ ルックバック制作委員会 2024年) 

これ、特に漫画家たちから絶賛されているアニメだそうです。

1時間弱の短いアニメなのですが、実によく計算されていて、最後まで観ると「ルックバック」の意味がわかる仕掛けになっています。

青春ストーリーとしても秀逸です。

ストーリーは割と単純。

マンガが大好きで、明けても暮れても漫画を描き続けている二人の少女の出会いと別れ、それに尽きるのですが、そこに一つの仕掛けが施されていて・・

これ以上書くとネタバレになるのでやめますが、

このストーリーは実は先日書いた「八犬伝」にも通じるものがあります。

偶然選んだ作品が二つとも同じテーマを扱っていることにちょっと驚いていますが、

「汝の為すべきことを為せ」と宇宙から言われているような気もしました。

脇道にそれないで今歩いている道をしっかり歩め、ということなのでしょう。

はいはい、わかりました。

というわけで、また書きかけの物語に戻ることにします。かなり道草食ったけど、これは完成させないと、と思っています。完成できるかどうかわからないけど、完成させると「決める」ことが大事みたいです。

「意識すれば太らない」と言った井の頭五郎こと松重豊みたいにね(11月4日の記事)。

というわけで、「ルックバック」とてもいいアニメなのでお勧めです。

青春てやっぱりいいなあ・・

 

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「八犬伝」を観てきた。

2024-11-10 10:39:06 | 映画

久しぶりに劇場で映画「八犬伝」を観てきました。

「八犬伝」(山田風太郎原作 曽利文彦監督 キノフィルムズ 2024年)

面白かった!

事前の情報なしで観たので「南総里見八犬伝」を映画化したものとばかり思っていたのですが、実はかなり違って、あれを書いた滝沢馬琴と彼の友人である葛飾北斎の話が「八犬伝」の物語と交互に語られるストーリーでした。

帰りに本屋さんで、山田風太郎の「八犬伝」を購入し、さっそく読み始めたところです。

昔NHKで人形劇の「新八犬伝」やってましたよね。辻村ジュサブローの人形がすごくよかった。

「たまずさがおんりょー!」とか「天網恢恢疎にして漏らさず」とかね。あれは面白かった。

でも、今回の映画はどちらかというと滝沢馬琴と彼の家族の話、そして葛飾北斎との交流がメインです。

鶴屋南北も登場して、江戸時代というのは豊かな文芸作品が量産された時代なのだなあと思いました。

庶民がただ楽しみのために読む「戯作」だからと馬琴は自分を卑下しますが、いやいや彼の「八犬伝」は今も語り継がれているし、現代のファンタジーやライトノベルの源流ともなった作品なのですよと言いたい。

これから観る人のためにはネタバレしない方がいいのですが、最小限の情報として、以下のようなことが語られます。

「八犬伝」の物語世界は「虚」、馬琴と北斎の世界は「実」。

この虚と実の二つの世界を行きつ戻りつしながら話は進みます。

「八犬伝」がどんなお話なのかは大体わかります。かなりあらすじっぽく描かれていますが(「八犬伝」は超長編なので2時間の映画では語りきれない)

一方「実」の世界では、馬琴の周辺、家族や北斎、当時流行した鶴屋南北の怪談なども登場し、

馬琴は勧善懲悪の世界を語ることにより、現実世界は厳しいけれど、必ずや悪は滅びる、という希望を庶民に与えることが大事だと言います。

一方で鶴屋南北は馬琴に、そんな絵空事はいらない、庶民が求めているのは現実だ、と突きつけます。

この辺り、面白かった。

そして、家族内の揉め事も数々ある中で、馬琴はただ一筋に「八犬伝」の執筆をつづけ、

何と28年という歳月をかけて完成させるのです。

ここは感動的でした。

北斎が幼少時から絵を描くことが大好きで止められなかったと話すように、馬琴も決して執筆をあきらめなかった。

この二人の生きざまは、現代人にも強く訴えるものがあります。

人生って、様々なもの事に翻弄されながらも、結局のところ目の前の道をたどっていくしかなく、その先に光明があるかないかは、その人次第ということなのでしょう。

馬琴役を役所広司、北斎役を内野聖陽が演じています。内野聖陽の北斎がすごくよかった。

内野聖陽は「きのう何食べた?」のケンジ役でゲイの美容師を演じていますが、今回は全く違うキャラで、彼はすごい役者なのだと改めて思いました。

もう一回観に行ってもいいかなと思うほど面白かった。

超お勧めです。

 

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