寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

ただ受け入れる優しさ

2012年09月28日 | 2012北アルプスの旅

窓の外から虫の鳴き声が聴こえます。

良い揚期になってきました。

 

先日、松本からの帰りに漫画『岳』を読んでいて、改めて思った事があります。

やっぱり、『島崎三歩は死ぬべきじゃない』って事。

作中でも『俺は救助では死なないよ』って三歩は言ってましたからね。

ほんと残念・・・。

 

以前、『岳』を紹介した友人に『〇〇君(俺の事)が三歩と重なるんだよなぁ』と何度か言われた事がありました。

風貌や体型が似ているのかも・・・(う~ん確かにジャガイモ顔かも?)

嬉しい言葉ではあったんですが、『俺はあんなに優しくないよ』と恥ずかしく思った記憶があります。

 

三歩から感じる優しさは、まんま北アルプスの山々から感じる優しさなんですよね。

その優しさの正体は何なのか?それを言葉で表現するとどんな言葉なのだろうか?

そんな事を考え北アルプスの山を歩いた時がありました。

3・4年前だったと記憶しています。

で、見つけた答え、その一つの優しさの形は・・・

『何をしてくれる訳でもなく、心を開いて来た者を、ただ受け入れてくれる』

そんな優しさの形。

『よく来たね』三歩の言葉は、そのまま山の声に聴こえます。

そんな時、自然と『ありがとう』の言葉が口から出てきます。

北アルプスに限らず、山ではこれを感じ取る事で人々の心に感謝の念が込み上げて来るんだと思います。

『よく来たね!ありがとう!』どちらも三歩がよく口にする言葉なのは、偶然では無いんじゃないかな?

そんな、優しさの一つの形、身に付けたいものです。

 

さて来週、台風が去った頃かな?秋の北アルプスへ行く予定。

槍から北穂・涸沢・奥穂・前穂とテント泊縦走を考えていますが、

如何せんこの時期の当地は、寒さ・日の短さに加え、恐らく今年も雪が降る事が予想できます。

なのでまあ、臨機応変に行こうと思います。(涸沢でのんびりも良し、蝶ヶ岳もOK)

雪が降ったら大キレットは行かないとか・・・今年は紅葉が×なら涸沢はスルーとかね!

 

因みに、この山旅の為、ただ今禁酒&走りこみ中なので山旅後、

松本でのビールと地酒がモチベーションになっとります!