今週末は名古屋で愛知学院大学病理学講座の同門会でした。
今回、北里研究所病院の病理診断科部長の森永正次郎先生を迎えての講演でした
。北里研究所と言えば明治時代に北里柴三郎氏が創立した北里大学の研究所で世界的な業績があることで有名です。
そんな北里研究所病院の病理部長の講演なのでとても難解な内容を予想していたのですが「原発不明癌の病理診断」という難しい内容にも関わらずわかりやすくとても興味深い講演でした。
それと森長先生はシャーロックホームズを愛読されているそうで「原発不明の癌の正体をわずかな手がかりから暴きだすのは探偵の仕事とおなじようにスリリングな仕事です」と語られていたのがとても印象的でした。
自分の仕事を本当に楽しんでいる人を見ているとこちらも触発され元気になります。
なんとか暑い夏も乗り切れそうです。
先日ネットで興味深い記事を見つけました。
トラフグ養殖に取り組んでいる京都府立海洋高校で稚魚の歯を取り除く「歯切り」が行なわれたとのこと。
トラフグはストレスがかかると体やヒレを噛み合う習性があるため稚魚の時に歯を何度も切るのだそうです。
動物はもちろん人間もストレスがかかって噛みしめや歯ぎしりをしてストレスを発散させることは知られていますが魚でも噛むことでストレス発散をするとは興味深いことです。
そういえば最近噛みしめや歯ぎしりで歯を痛めて来院される患者さんが増えてきたような気がしますが今の日本人はかなりストレスを溜め込んでいるのかも知れません。
ちなみに二つ目の写真は噛みしめや歯ぎしりで歯を痛めないようにする歯ぎしり防止装置、通称 マウスピース です。
これを使っていただいてから歯や顎の痛みがひいた方がかなりおられます。
それに歯が必要以上に削れてしまうことも防ぐことができるいわば自分の歯の代わりに痛んでくれる身代わり装置ですね。
今回のカールミッシュ教授から学ぼうは インプラントで高齢化に備えよう! です。
500年前織田信長は「人生50年」といいましたが、現在平均寿命も85歳にとどき高齢化はまだまだ進みます。
カールミッシュ教授は次の様に述べています。高齢者の生活や考え方も昔とはずいぶん変わり、人生を最後まで楽しもうという人が増えてきています。
他の人と食事や会話を楽しみ、旅行や運動に対しても積極的な高齢の方が増えてきました。
そんな中インプラントを学ぶ先生はそういった患者さんの生活の質を高める役割を担う者となり、なおいっそう世の中に求められるようになるでしょう、、、
多くの患者さんは自分が統計学的には入れ歯になってしまうことも、入れ歯が違和感が大きく、食事や生活の質を大きく落としてしまうことに未だ気づいていません。
もし、ご自分のご両親や祖父母の方が入れ歯で苦労されている方は、今までと同じ治療方法であれば、同じ状態になる可能性が高いと思われます。
あなたはあと何年間生きることになるのでしょう?そして何歳から入れ歯するのでしょう?(ちなみに日本人は80歳で平均9本しか歯がありません)
そして何でも食べることができ、親しい人と多くの楽しい時間を過ごすことができる Happy 85! を迎えることができるでしょうか?
その為には何をすべきか? 次回へと続きます。
新型インフルエンザの感染者が関西で報告されている頃、ちょうど僕は知り合いのM教授からゆずり受けたオゾン水発生装置を新幹線で運んでいました。
開業当初から肝炎ウイルスやエイズウイルス対策としてマスク、手袋、紙エプロンは患者ごとに使い捨てにしていますし、
お口の中に使用する器具はすべて消毒殺菌しているので、慌てることもあまりないのですが、どうしてもアルコールや消毒薬を使いたくない器具や手洗いなどの為にオゾン水を利用するといいとの情報を得、その装置を名古屋から運んでいる最中での新型インフルエンザ騒ぎでした。
オゾンはウイルスには特に効果が高いとのことですのでこれでより安全な治療体制を整えることができます。
M教授ありがとうございます。
先週の話ですが5月31日は「World No Tabacco Day」でした。
最近、日本でも未成年は認識カードがないとタバコが購入できなくなり、なにかと記事になっていますが、その背景にあるのはWHOのタバコ規制条約による世界的禁煙戦略です。
喫煙による健康被害を世界規模で防ごうとWHOは各国に呼びかけています。
そして日本もその条約に調印し、重い腰をあげたという訳です。
この話題を取り上げたのは、歯科医院においてもタバコは非常に関係があります。
タバコの健康被害といえば癌や高血圧などが良く知られていますが、実は歯周病や虫歯も喫煙により非常に悪化進行します。
また、抜歯などの外科処置やインプラントの成功率も喫煙によって著しく悪化します。当院でも歯周病治療やインプラント治療の際は禁煙をお薦めしていますがなかなか禁煙される方が少ないのが現状です。
タバコの本数が増えれば歯の本数は減ります。
ぜひ、毎日おいしく自分の歯やインプラントで食事する為に禁煙を強くお薦めします。
今週は愛知インプラントセンターにてインプラントの講習会です。
今回は第17回インプラント講習会の最終日でした。
よく考えると自分は第1回の卒業生なのでそれからもう15年もたったことになります。
当時はインプラントをしている先生もあまりいなかったのですが今回の講習会にはすでにインプラントを何年もされていて技術向上の為にもう一度勉強されている先生も多くおられました。
しかもその先生方もどこで聞かれたのか、皆さん口コミで集まった先生ばかりです。
宣伝をかけて人が集まるのは当たり前の事ですがインプラントの治療経験のある先生が口コミであつまる講習会、、、これはすごい事です。
この環境で勉強できることに感謝する今日この頃です。
講習会が続き少しお休みしていましたが、今週からまた再会します。今日は昨日参加した「ムーシールドによる反対咬合の早期初期治療」です。
要約すると「受け口の子供さんを早期に簡単な方法でなおしてあげよう」ということです。
通常、乳歯が生え揃って受け口になってしまっているお子さんは経過観察していくのがいままでの考え方でしたが、このムーシールドは3才から早期に顎の筋肉に働きかける事によって受け口を治してしまう装置です。
いままで治癒した症例や話は聞いていましたが講習会を受けその背景にある理論の理解した上でこれは患者さんにおすすめできると確信を得る事ができました。
休みの日に風邪をおして行っただけの事はあったようです。
受け口のお子さんには朗報になるでしょう。