サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

デンタルリンスに気をつけて トリクロサンの毒性について

2014-07-15 16:01:40 | 健康・病気
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日頃からデンタルリンスや歯磨き粉では歯周病や虫歯予防にはあまり効果がないことを患者さんに啓蒙しているのですが、

テレビでは多くの歯磨き粉やデンタルリンスに強力な殺菌効果があると宣伝が流れています。

しかし今年、FDA(アメリカ食品医薬品局)が「トリクロサンが普通の石けんや水よりも抗菌効果に優れているという証拠はない」と発表しました。

トリクロサンとは多くのハンドソープや歯磨き粉などに含まれている殺菌剤で、日本の売り上げナンバーワンのデンタルリンスにも含まれています。

しかし、トリクロサンにはホルモンかく乱物質が含まれているため、免疫システムに害を及ぼしたり、発がん性などの毒性についての研究結果が報告されています。

また、子供の尿中のトリクロサン濃度を量った結果、トリクロサンの濃度が高い子供ほどアレルギーやアレルギー性鼻炎である率が高かったという報告もあります。

それを受けて米ミネソタ州ではこの成分の使われている商品の使用を禁止する法案が可決されました。

効果がなくて危険性があるものをあえて使うよりは、普通の歯磨き粉でいいので時間をかけてしっかり歯磨きを行うことが歯だけでなく身体にとっても安全ではないでしょうか?


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インプラント専門医は5年ごとの更新制です! 日本口腔インプラント学会専門医更新

2014-04-28 11:27:54 | 健康・病気
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今年は日本口腔インプラント学会の更新年です。

専門医は5年ごとの更新を義務づけられているので平成16年に専門医試験に合格後、2回目の更新となります。

更新には学会への参加や症例報告などのノルマがありそれをクリアーすると新しい専門医の認定証を授与されます。

こういった更新制度があり学会に参加の必要があると自然と自分の治療内容も更新していくのでありがたいです。


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ロボットが作る矯正装置! eBrace舌側矯正アドバンスコース in 東京2

2013-11-08 11:26:49 | 健康・病気
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今回の講演された先生はDr.Mazor 先生はイスラエル出身でUCLAで勉強され世界中で舌側矯正装置の講演をされています。

とても落ちついた方で、英語での講演でしたがわかりやすくいろいろと為になる知識をいただきました。

ところでイスラエルというとなかなかなじみがない国ですが実は医学と軍事の研究水準が高いことは世界でも知られています。

今回の舌側矯正装置もお口の中を型をとらずにスキャナーで読み込んでコンピューター上で治療後の状態をセットアップ、それに合わせて金属から矯正装置を削りだして作ります。

ちなみにワイヤーもロボットが曲げて歯に合わせます。

これが日本で一般的になるのはまだ少し時間がかかることでしょう。





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見えない矯正装置! eBrace舌側矯正アドバンスコース in 東京 1

2013-11-08 11:14:03 | 健康・病気
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今日は東京国際フォーラムで開かれたeBrace舌側矯正アドバンスコースに出席してきました。

インプラントの世界もそうですが矯正の世界も技術革新は著しく画期的な発明が次々とでてきます。

特に矯正の世界では形状記憶合金のワイヤー以来の発明ではないかと言われているCADCAMによるカスタマイズブラケットです。

今までは既成の矯正装置を患者さんに合わせて使用していたのを患者さんごとに装置を一から作ってしまう技術です。

これによって舌側矯正装置のとれやすい、大きい、操作が難しい等の欠点が改善されることになります。

インビザラインなどマウスピース型の矯正装置をそれぞれ長所短所がありますが確実に審美矯正の世界が技術革新をしているのは間違いないようです。



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歯周病で太る!?歯周病でボケる!? 愛知学院大学口腔病理学講座同門会2013

2013-09-21 15:54:02 | 健康・病気
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今日は名古屋で開催された母校である愛知学院大学口腔病理学講座の同門会に参加してきました。

今回は歯周病学講座の野口教授に「Periodontal Medicineに対する取り組み」というタイトルで講演していただきました。

講演の中で野口教授は歯周病と全身疾患との関連性について最新の知見を講演してただけました。

歯周病と糖尿病や呼吸器感染症や心臓病などの関連性については以前よりよくいわれてきたことですが、最近の知見だと、歯周病と骨粗鬆症、肥満、関節リュウマチ、

しいてはアルツハイマーとも相互関連性があることがわかってきたとのことでした。

歯周病に罹患すると全身の健康が損なわれるとのこと。まさに健康はお口からですね。



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インプラントで8020を達成しよう! 第13回専門医臨床技術向上講習会

2013-03-27 10:19:38 | 健康・病気
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日曜日は大阪千里で第十三回専門医臨床技術向上講習会を受講してきました。

専門医を維持する為には学会参加や発表、講習会の受講などが義務付けされています。

そして5年ごとの更新の際に業績や症例をチェックされ、条件を満たせない場合は取り消しとなります。

そこまですることによって患者さんにとって価値のある本当の専門医になると学会は考えています。


講演では「8020運動(80歳で20本の歯があれば食事が不自由無くできるのでそれを達成しましょう)の効果は上がってきており25%の患者さんが80歳で20本の歯をお持ちです。

しかし言葉を返せば残りの75%の患者さんは満足に食事ができない状態であり、それを救い、患者さんの健康状態を増進させることがインプラント治療を行う歯科医の使命です!」とのこと。

ブリッジはや入れ歯ではどうしても残っている歯の負担が大きくなるため可能であればインプラントが残りの歯を守るベストな治療方法となり得ます。

また、インプラントによって入れ歯の能力を上げることも可能です。これからの歯科治療はインプラントなしでは考えられません。

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インプラントを含む包括的治療(総合的治療)第33回日本口腔インプラント学会in浜松

2012-10-29 09:10:10 | 健康・病気
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週末は第33回日本口腔インプラント学会の発表で浜松へ行ってきました。

日曜日の朝一番の発表で一番大きな会場だったので少し緊張しました。

タイトルは「インプラント義歯を欠損補綴と矯正治療のアンカーとして同時に使用した一症例」です。内容をわかりやすくまとめると、

「歯並びも悪く、歯も抜けて部分義歯なってしまった患者さんに対してインプラント治療と矯正治療を併用することによってインプラントで自分の歯のようにしっかり噛むことができるようになり、

しかも歯並びも治って4年経ってもいい状態なので発表します」という内容になります。

こういった包括的治療(総合的な治療)は海外では一般的に行なわれており、それぞれの専門医がチームアプローチで行ないます。

残念ながらまだ日本ではそれぞれの科が連携がとれておらず治療方針がどうしても偏ってしまいます。

欧米諸国の歯科治療レベルまで日本の歯科治療レベルがあげれるようひきつづきがんばりたいと思います。


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世界のインプラント事情 第42回日本口腔インプラント学会総会 2

2012-09-26 17:54:43 | 健康・病気
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学会2日目は国内外のドクターの講演やメーカーの新製品、インプラント関連の新書籍の販売など見て回っているうちに1日があっという間です。

特に書籍や器具は日頃手に取ってみることはできないのでこういった機会があるとついつい衝動買いしてしまいます。

話は変わってアメリカ、ドイツ、オーストラリアのトップのインプラントロジストがそれぞれの国のインプラント事情についてディスカッションしていましたが

、インプラント治療の誇大広告と資格制度、また未熟なドクターによる手術の危険性についてはどの国も同じ問題を抱えているのとのことでした。






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クラゲで癌を治す!愛知学院大学口腔病理学同門会2012

2012-07-10 16:44:36 | 健康・病気
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今週末は所属している愛知学院大学口腔病理学講座の同門会で名古屋でいってきました。

当口腔病理学講座の前田教授は非常に人脈が豊かでいつも同門会の講演会には色々興味深い先生を招待してくれます。

今回は当学院の生化学講座の鈴木準教授による「生物発光を利用した細胞解析技術」についての講演でした。

鈴木先生は東大出身で2008年にノーベル賞をとられた下村先生と同じテーマの研究をされています。

そうです例の発光クラゲの話です。

蛋白質の変化をオワンクラゲなどの発光生物の仕組みを使って観察する研究で、癌細胞に組み込んで手術時に発光させて癌細胞を取り残すこと無く切除するといった話は聞いた方もいるかもしれません。自然界の生き物を使って医学の発達をさせるという話はなかなかロマンのある話で大好きです。


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インプラントの材料はチタンというレアメタル

2012-05-22 12:45:57 | 健康・病気
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昨日は運良く月で太陽が綺麗に隠れているのを見ることができました。

その後すぐインプラントの手術でした。

現在インプラントの材料は生体親和性の高いチタンという合金で、レアメタルとして希少価値があります

。現在はオーストラリアやカナダなどでほとんど採掘されていますが、2005年にNASAがハッブル宇宙望遠鏡を用いて月にチタン鉄鉱が豊富に存在することを発見してから、それを採掘し利用しようと宇宙開発を急いでいるそうです。

そうなれば将来、月のチタンでできたインプラントがあなたのお口の中に入る時がくるかもしれません。

それとも他のいい素材が登場するのでしょうか?





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