今週は診療日を変更して母校の口腔病理学実習に参加してきました。
口腔病理学とは普段聞きなれない言葉ですが簡単にいうと口の中の組織、細胞を調べる学問となります。
日本では基礎系として扱われていますが欧米では臨床系として扱われます。
というのも実際お口の中にガンなどができた場合、お口の中から組織を採取してその性質によって治療方針を決めるなどまさに臨床の要になる学問だからです。
実際、うちの大学病院の病理診断も当医局で行われています。
ぼくも歯医者ではありますがガンの研究で論文を書きました。
なので学生さんにとってはまだあまりピンとこないかもしれませんが(ぼくも学生の時はそうでした)歯科の学問の中では一番命に関わる学問でとても大切です。
ただ詰め物を詰めたり入れ歯を入れているだけの旧世代の職人的な歯科医師ではなく耳鼻科や眼科の医師と同じように口の医師として患者さんの身体を守るには口腔病理学が大切だと思います。