東京での矯正セミナーが終わり新幹線で富士山を見ながら名古屋へ移動。母校の口腔病理学講座で学生実習です。
今回学生は初めて「炎症について」詳しく学びます。炎症のなかでもっとも大切なことは「急性炎症は症状が強く、慢性炎症は症状がほとんどない」ということです。
なぜこれが大切かというと患者さんは「痛みがなくなった=治った」と考えてしまいますがそうではないことを理解してもらわないと痛み出るまで病気は進行し続けます。
歯周病などは慢性炎症の状態になっているので歯茎から血がでる、たまに歯が浮いた感じがるする、程度の症状なので放置している患者さんが多く歯周病は重症化しがちです。
患者さんにまず「慢性炎症はほとんど症状がありません!」を理解してもらい腫れや痛みが引いても治療が必要なことを理解してもらうことがなによりも大切だといつも思います。