酸性の飲食物が原因で歯が溶けてしまう「酸蝕歯」あるいは「酸蝕症」が最近話題になっているようです。
最近の病気ではなく、昔はメッキ工場で歯の表面のエナメル質が溶けてしまっている方がいたそうで、大学院でそのチェックをしていたのですが、当時でも労働環境が改善しそんな方はいませんでした。
ところが最近になって清涼飲料水、スポーツドリンク、ワイン、酢、果汁、クエン酸など消費量に比例して歯が侵食されているとWHOの報告でもあります。
ちなみにコーラとリポビタンDはpH2 、チューハイ、 オレンジジュース、梅酒、黒酢はpH3程度ですから頻繁に摂取すれば歯は溶けてしまいますね。
エナメル質がほとんど溶けてしまうと自然には回復しなくなってしまいます。
実際、当院でも運動時にスポーツドリンクを毎日飲んで酸蝕症で歯が溶けていた患者さんが来院されたこともあります。
しかしながら果物やお酢は身体にとって有益ですし、クエン酸は疲れを取ってくれます。ワイン、梅酒、酎ハイは、、、、精神的な疲れを取ってくれます。
なのでそういった酸性の強いと思われる飲食物を摂取するときは、ストローでのどにながしこむお口に長く含まない、ちびちび時間をかけて飲まない、摂取後すぐにお茶や水でゆすぐ、飲んだまま寝ないなどの注意が必要です。
レモンスカッシュ!一気に飲んでお冷でゆすぎました。美味しかったです。