7月のアメリカインプラント学会マキシコースで朝日大学歯学部歯科放射線学講座教授である勝又明敏教授にお話をいただきました。
僕たち歯科医師は毎日のようにレントゲン撮影を行っていますがなかなか放射線についての知識は学生以来勉強することがなく、
こういった機会に最新の知識を得ることはとても重要です。
最初に福島の原発事故以降よく質問のある歯科でのレントゲン撮影とその危険性について改めて説明していただきました。
普通に生活していて一年に浴びる自然界からの放射線量が1~2.5mSvで、パノラマレントゲン(検診時にお口の全体像を撮るレントゲン写真)で
1回 0.01mSv、頭部のCTで1回0.05mSvとなりますのでほとんど影響がないとのことです。
参考までに航空機でアメリカ旅行すると往復で0.2mSvほど放射線を浴びることになりますので歯科クリニックでの放射線量は気にすることはないと再度説明されていました。
あとそれに加えて、臨床でのレントゲン写真の読影(文字通りレントゲンを読む)のちょっとしたコツなど放射線の専門の先生ならではの視点を色々教えていただき大変参考になりました。
皆さん、歯科の定期検診はデメリットよりメリットの方がはるかに大きいので是非定期的に受けるようにしてください。