のびたとブレイク

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一通の 願い応えた 自衛隊

2017年12月20日 10時24分39秒 | うたごえ

クリスマスの週にふさわしいかなと思い 遠い素敵な想い出を綴ろうと思った

一度はブログに書いたこともあるが 私には思いも寄らない夢を叶えてくれた話である

昨日 ブロ友さんが自衛隊音楽隊の演奏を聴きに行った記事にも触発された

 

 

それは私が定時制高校に通っていた居た時代に遡る 高校4年18歳の時だ

全日制・昼間の高校は3年で卒業だが 定時制は4年で卒業して同格となる

昼間は町工場で働いているが 夜の学校へは16時に終わらないと通学できない

 

下町の機械工場 油で作業衣は真っ黒に汚れる 洗濯は母がする 洗濯機は無い頃だ

下請けの工場の弱み 相手の決めた納期は完全に守る 学校から帰るとまた工場に向かう

徹夜作業だ 夜 2時間の仮眠を取って 次の日も連続で仕事 また学校へ行く

 

睡魔で勉強もはかどらない 休日は隔週日曜日だけ 月2回である

労働基準法なんて 今ほど適用されない 残業は月100時間を超える これが普通だった

学校では体育はあった様な気がするが 校庭には防犯用の電気が点る程度で運動は出来ない

 

それでも若い身体 特に辛いとか 何でこんな苦労をするのかと言う気持ちは起きなかった

ただ同じ高校に通って 全日制の生徒は 運動会も文化祭もあって 掲示板に躍動している

定時性生徒は 勉強するだけで その他の連帯行事が無いことが寂しかった

 

音楽はこの頃目覚め コーラス部に入った 工場に居た一年上の先輩に誘われたのである

日比谷の野外音楽堂で安いコンサートがあって行くと言ったら 10数名の同級生が同調した

おかげで教室はガラガラだったらしい 教頭に翌日呼ばれて説教された

 

 

ある日 こんな定時制の生徒たちが居ることを知って欲しい

出来れば私たちを励まして欲しいと こともあろうに海上自衛隊音楽隊隊長宛てに手紙を書いた

誰も知り合いがいるわけでは無い 唐突に名も知れぬ定時制生徒の夢みたいな手紙である

 

しかし ビックリ仰天 私の夢みたいな話が実現するのだ

音楽隊の隊長の眼に止まり 多分 その上司の認可も経て 学校に連絡が入った

学校も私が出したよと言っていないから 突然の連絡に私以上に驚いたろう

 

念のために また教頭に呼ばれた 今度はお説教では無いが その先の方法が大変だ

平日は授業があって それも夜間 そこで実施することは不可能である

職員室も会議で相当苦労しただろうと今は思う なんたって自衛隊の方が来るのだから

 

学校には体育館や講堂は無い 現在の私のウォーキングの江戸川区・小松川に区民館がある

ここに会場を決めて 特別コンサート開催の運びとなった 実施は日曜日である

私の一通の夢のような手紙が まさに 夢でなくなるのである

 

 

 

定時制全生徒がこの日参加をした 私はただその中の一員としてコンサートを聴く

自衛隊があのトラックを続々と会場に到着させた 見たことも無い大きな楽器も搬入される

教頭以下 私も含めてその規模に驚いた なんと4.50名のフル編成である

 

通常 消防庁などのコンサートでも 街へ来るときは 20名くらいの編成である

教頭 おそるおそる隊長に聴いた お弁当など取らなくて良いでしょうか?

隊長曰く 私たちは仕事 お弁当も勿論 報酬も要りません 終わったら直ぐ帰ります

 

曲目は覚えていないが あまり大きく無いホール 満員では無い定時制全生徒

季節は文化祭の頃だから 10月か11月だった 生の吹奏楽団フル編成の迫力はすごかった

私は自衛隊のこの措置に今でも感謝を忘れない 私が卒業後あと2回コンサートは行われたと聞く

 

昨年の中山競馬場・有馬記念のファンファーレ

写真は全て 自衛隊音楽隊から借用しました 当時のものではありません

 

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