日本で唯一の四方懸崖造り 笠森観音は 坂東三十三観音の第三十一番札所である
先日の金運スポットの 長福寿寺から4キロの地点にあった
車を駐車場に置いて 坂道をふうふう言いながら登っていく
大体 お寺さんや神社は何で高い山や階段を登って行くだろう 信仰心薄い私のたわごと
簡単にお参りは出来ない あるいは 神域としての存在感は有る
運動不足の身には 結構きついが 他の方たちを見ると同じく 喘ぎながら登って居た
坂の途中には 松尾芭蕉の句碑もある 彼もこの坂を登ったのだろうか
大きな三本杉がある かなりの時代 保護されてきた証しでもある
そして 巨木の楠もあり 根元に人がくぐれそうな穴が開いている
ここをくぐれば 子授けの運があると書いてある
遊び心に私もくぐって見ようかとも思ったが止めた
もし 途中でつっかえて動きが取れなかったら 誰かが来るまで救助を待つしかない
やがて 大きな山門があり その向こうの小高い懸崖の上に寺の本堂が見えた
土産物屋の横に小さな展示スペースがあり 良寛さんの教えが画になって居た
これは ハワイ在住の住職が書いたもので 英語の解説も付けくわえてある
ユーモラスな人物画が 羅漢様のように見えた
こうした教えや 身近な言葉が 私は好きだ
素直に 共鳴するものであり 自分を振り返り反省と新たな道しるべを知る
本堂へは急な階段を登って行く
途中の懸崖から大きな岩の上に足場を組んで出来上がって居るのが分かる
これが 日本で唯一の 四方懸崖造りと言うらしい
回廊から下を見ると 先ほど登ってきた山門や 遠くの山々が見渡せた
この回廊に一本の木材があり ここから本堂内へ綱が伸びている
ここへは 無数のお願いを込めて書いた布が巻き付けられていた
坂東三十三観音は源頼朝が発案し 西方の霊場巡りを基に出来た
1番札所は鎌倉の杉本寺 13番は浅草の観音様 16番は群馬の水澤寺
そして 33番がこの笠森観音 結願寺は 同じ房総の 那古寺である
上に書いた有名なお寺さんは 何度も訪ねたことがある
四国八十八か所巡りは 多くのお遍路さんが長い月日を掛けてお参りをする
この三十三観音も こうした信者さんが 信仰の中に巡って居るのだろう
最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m