街を歩くと犬を連れて散歩する姿が 以前より増えた気がする
スーパーへ行けばドッグフードの売り場は私が迷い込むほど広く 私より豪華なメニューがある
核家族化での影響もあろうが ペットを愛する気持ちは心も豊かになろうし好ましいことだ
かなり前 女流作家が飼っていた犬が亡くなり 毎日の散歩も無くなった
そして愛したものが居なくなった虚しい空間が埋められず 自らも心身衰えて行く
ある日 また飼ってはどうかを知人から勧められ しばらくは迷ったが たまらず買ってきた
みるみる体調も回復したが 犬の面倒を見るのではなく 犬が自分を支えてくれたと悟る
私もペットショップがあると 買う予定は無いが 可愛い子犬 子猫をしばらく見るのが楽しみだ
撮影禁止で写真は撮れないが 全部の犬や猫が 優しい家庭に買われて行くことを願う
テレビ録画している映画やドキュメント 旅番組がいっぱいあって 暇な時にゆっくり見る
昨日は 2008年3月公開で 多くの方は見ている映画 「犬と私の10の約束」を観た
犬の立場に立って もし飼って貰うならば この約束を守って下さいと示す
その中に 犬の寿命は10年です とある
平均的だろうが 周囲で見るあのワンちゃんたち 10年しか生きないのかと改めて思った
もう数年経っているワンちゃんたちは そのいのちはもっと短い
家族同様に育てられて居るワンちゃん もし いなくなった時の悲しみは辛くのしかかるだろう
私も可愛いと思うけれど 私の寿命とどちらが長いか 飼いたい気持ちはあるが到底飼えない
それと 私には中学時代の想い出が トラウマのように頭の中に生きている
私の娘がやはり中学頃 近所に棄てられていた子猫を拾って来て 飼っていいか私に願う
絶対ダメ まして都営住宅に住んでいて ペットを飼うことは禁止されていた 娘は泣いていた
結局 次の日 娘は子猫を友人に引き取ってもらったが 随分の間 口を聴いては貰えなかった
冷たい親だと 心に沁みただろうが 団地の決まりだけでは無い理由がある
私は中学の頃 電車で通学していた 引っ越しで 学校が変わるのが嫌だったこともある
ある朝 それは可愛い子犬が 駅への途中に現れ 私にじゃれて離れない
もう連れて帰りたいほど可愛い子犬だった それでも学校へ行く為 しっしっと追い払う
何度追い払っても付いて来る しまいには駅まで来てしまった
その頃の駅は ホームが2面 小さい改札を通って入るだけ 下りのホームへ短い踏切がある
気が付いたら その踏切の上に子犬が居て 尻尾を振りながら私を見て居たのだ
その時 電車は近くまで来ていた 早く気が付けば 駆けて行って呼ぶのだが何秒も無い
仮に運転士が気が付いていても ブレーキは掛けず 驚いて逃げるだろうと普通は思う
あっという間の出来事 非常にも電車が上を通過していた
飼い主か分からない子犬 それでも 縁があって 数分でも私になついてきた子犬
哀れであり 成人しても頭から離れない 絶対 犬猫は飼わないぞと 心に決めたあの日だった
今は 金魚しか飼っていない それでも餌をあげると近寄って喜ぶ
何匹か死んでしまったが 飼い方が悪かったかと反省もするし 哀しく思う
犬 猫 を飼う方たち どうか最後まで 共に生きて 天国へ見送って欲しいと切に思うのだ
最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m