広い通りの歩道 向こうから歩いてくる高齢男性の様子がおかしい
私から見ると左側の店に入りたいらしい らしいというのは まさに空を泳ぐ状態だ
左手に缶ビールなど入ったビニール袋 右手が前に出し 何かにつかまりたい様子でもがく
そのまま 後ろへよろよろと 私の目の前で転倒した 仰向けだが 頭は最後に地に付いた
だが強打はしていない 倒れたまま 起き上がろうともがく 仰向けからは難しい
2.3人 通行人はいたが通り過ぎる 瞬間 私は反応してしまって身体を抱き起そうとした
脇の下から手を入れて 後ろから抱えるようにすれば 起こしやすい
何とか足を延ばして 座った状態にはなった 立ち上げるのは重くて無理だった
そこで声をかけた 大丈夫か 頭はぶつけていないか 痛みは無いか 彼は大丈夫と答えた
ほんの少しだが様子を見ていた 救急車を呼ぶ感じではなく ほっとして離れた
そばに立ち止まった中年女性が 複雑な顔を私に見せていた 大丈夫かと私に問いかけているような
はじめて コロナ感染がどこにでもあると気が付いた 身体は瞬間に反応してしまったのだ
コロナ渦以来 密着は厳禁だ もし この方がウイルス感染していたら 私も濃厚接触になる
それこそ これから再開しようとしている うたごえの活動にも赤ランプが灯る
万が一 私が感染者でも同じ・・・スーパーへ直行して 念入りに消毒液を手にこすりこんだ
私はこうした場面に直面することが何故か多い
昨年はウォーキング中 目の前で高齢男性が倒れた これは熱中症の症状で 救急車を呼んだ
失禁もしている 乗せるまで 車が来た時の誘導やら 隊員への説明など半時間が経過した
添乗員で会社へ行く雨の朝 前を歩く足の不自由な30代くらいの女性が倒れた
仰向けに近くもがいていたが もともと足も悪そうで立ち上がれない 女性だからどうしていいか
瞬間 身体が動く やはり 後ろに回るように脇の下から手を入れて起こした こうするしかない
雨も降っている 傘を渡し 汚れている服に持っているすべてのティッシュを差し上げた
今度は私が恥ずかしくなって すぐ駅へ向かった
もっと危険な体験もある 10年前以上 師走の頃 地下鉄駅の階段を私は登っていた
何気なく上の方向を見たら 若い女性が 足を踏み外して目の前に覆いかぶさるように降ってきた
踊り場でなく 階段の途中 瞬間 私は抱き留めた 危なく私も階段を転げ落ちそうになった
かろうじて助かったが この女性の言葉 なにすんのよ~と大声で叫んで降りて行った
冗談じゃないよ こんな言葉を聞くなら ひょいと除けてしまったら 下まで落ちて行っただろう
酔っていたらしいが すんでのところで 痴漢にされる一瞬だった
助けるのは良く考えて・・・一瞬のことは 身体が助けようと反応してしまう 困ったものだ
想い出写真 中央道 岐阜・恵那渓SA 遠く恵那山も見える
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