お楽しみはこれからだ❣️

本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

アメリカテレビシリーズ『華麗な探偵ピート&マック』を憶えてますか?

2006年12月02日 | テレビ番組
「華麗な探偵ピート&マック」 Switch は、1975年~78年までCBSで3シーズン放映された60分の探偵ドラマで日本では1976年からテレビ朝日の土曜深夜「セイコーホームシアターS」枠で「ロックフォードの事件メモ」と交互に放映されました。ロス市警で詐欺犯専門の刑事だったフランク・マクブライドは、定年退職して探偵事務所を開設することにしました。そこで以前逮捕し2年の刑期を終えて出所した詐欺師のピート・ライアンに声をかけます。マクブライドが考えていたのは警察のやり方では逮捕できない知能犯や凶悪犯を詐欺の技術を使って罠にはめ逮捕に導くというものでした。そのためにも詐欺の天才と呼ばれたライアンの協力が不可欠だったのです。自分をムショにぶち込んだデカと一緒に仕事ができるかと最初は頑なだったライアンもマクブライドに説得されて"マクブライド&ライアン探偵事務所"が誕生します。この辺の経緯は[泥棒刑事]という前後編エピソード、実はパイロット版TVムービーで描かれています。事件が発生すると関係者から情報を集め、詐欺のシナリオが準備され、コンゲームの開始です。警察の協力はもちろんのこと、マルコムなどライアンの昔馴染みの詐欺師連中も登場して、カモである悪党の料理にかかります。若干の作戦変更や修正は想定の内で、そこは口八丁のライアンの独断場です。第1シーズンこそ映画『スティング』ばりの仕掛けやひねりも見られましたが、第2・第3シーズンと進むにつれ普通の探偵ドラマと化してしまいました。予算の問題かシナリオの問題か、スタート当初のレベルを維持するのはむずかしいようです。ピート・ライアン役に「スパイのライセンス」「コルディッツ大脱走」「探偵ハート&ハート」のロバート・ワグナー、フランク・マクブライド役に「農園天国」や『ローマの休日』のエディ・アルバートが扮しています。この二人は『エアポート80』にも出演しているのですが残念ながら共演シーンはありません。ロバート・ワグナーが発射したミサイルでコンコルドの床にひびが入り、エディ・アルバートは裂け目から落ちそうになっていました!(笑)受付嬢マギー役で「女刑事キャグニー&レイシー」のシャロン・グレスもレギュラー出演しています。

CAST:
ピート・ライアン(ロバート・ワグナー):城達也
フランク・マクブライド(エディ・アルバート):佐野浅夫 →水戸黄門
マギー(シャロン・グレス):野沢雅子 →ゲゲゲの鬼太郎
マルコム・アーゴス(チャールス・カラス)


ロバート・ワグナーとエディ・アルバート、つまり城達也と佐野浅夫の掛け合いが面白かった。二人とも素晴らしい俳優。


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アメリカテレビシリーズ『ロックフォード氏の事件簿』が観たい。

2006年12月02日 | テレビ番組
Rockford Files: Season Two (3pc) (Full Sub Dol)



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日本語版のDVDが出ない。ジェームス・ガーナー、かっこ良かったなぁ。番組の冒頭は毎回「電話のなる音」から始まる。日本では『ロック・フォード氏の事件簿』から「氏」をとって、『ロックフォードの事件簿』にタイトルが変わった。
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女優「小田切みきさん」が亡くなった。

2006年12月02日 | 映画・DVD・ビデオ
黒澤明監督作品『生きる』で、胃がんに侵された志村喬演じる主人公が小田切みきの「若さ」「明るさ」に引き寄せられるというシークエンスが印象的だった。テレビ「チャコちゃんシリーズ」の主演チャコちゃんを演じた四方晴美の実の母親。76歳になられていたとは知らなかった。ご冥福をお祈りします。


小田切 みき(おだぎり みき、1930年6月29日 - 2006年11月28日)は、日本の女優。本名、四方 美喜(よも みき)、旧姓、山藤(さんとう)。

東京府豊多摩郡千駄ヶ谷町(現在の東京都渋谷区千駄ヶ谷)生まれ。幼時より日本舞踊の英才教育を受け、新協劇団で子役として活躍。1935年、『夜明け前』で初舞台を踏む。

1938年、山本薩夫監督の『田園交響曲』で映画に初出演。この時の芸名は富士山君子。

俳優座研究生時代、1952年に黒澤明『生きる』の志村喬の相手役として抜擢され、役名の"小田切とよ"から苗字を取って小田切みきを名乗る。

のち俳優安井昌二と結婚、四方姓となる。娘の四方正美・四方晴美姉妹は子役として人気があった。

日本舞踊尾上流の名取としては尾上菊生の名前を持つ。

その他の映画出演作に『十代の性典』(1953年、島耕二)、『ひめゆりの塔』(1953年、今井正)、『雁』(1953年、豊田四郎)、『太陽のない街』(1954年、山本薩夫)、『警察日記』(1955年、久松静児)、『潮騒』(1971年、森谷司郎)、『親鸞 白い道』(1987年、三国連太郎)など。テレビドラマ出演作に『パパの育児手帳』(1962年-1963年)、『東京警備指令 ザ・ガードマン』(1965年)などがある。

永らく芸能活動から遠ざかっていたが、2003年、舞台作品『シベリア超特急4』に友情出演し、往年のファンの間に話題を呼んだ。

2006年11月28日、心臓疾患のため死去。享年76歳。

生きる

東宝

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無気力な日々を過ごしてきた公務員の渡辺(志村喬)は、ガンで後半年の命と知らされ、恐れおののき、嘆き悲しんだ末、市役所に懇願する人々の願にこたえて公園を作ろうと努力していく…。
黒澤明監督が、人間の尊厳を高らかにうたい上げたヒューマン・ドラマの傑作。そこにはどんな者であれ、人はここまで高められるのだという希望と同時に、ルーティンワークに甘んじる体制社会、およびそこに安住する人々への痛烈な批判も込められている。黒澤映画のいぶし銀、志村喬の代表作。自由奔放にふるまう部下のとよ(小田切みき)との交流の数々もせつなく印象的だ。後半、いきなり主人公の葬式シーンへと飛躍し、周囲の者が彼について回想し始めていくという構成も、実に大胆かつ秀逸。最期に主人公が公園で歌う流行歌『ゴンドラの歌』は、本作の功績によって今ではスタンダードな名曲として讃えられている。(的田也寸志)

チャコねえちゃん DVDコレクション

ジェネオン エンタテインメント

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容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
昭和40年代、一世を風靡した日本の良き時代のホームドラマ。5人家族の中で、チャコと健一の姉弟が日常生活を通して成長していく姿をほのぼのと描く。後に健ちゃんシリーズに発展する。初回限定生産。




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映画『手紙』を観た・・・号泣!!!!!

2006年12月02日 | 映画・DVD・ビデオ
007で寝たのに、懲りず、隣の映画館でやっていた『手紙』を観た。東野圭吾の原作を読んだ時、僕がドラマで以前から企画書を書いてやりたかったテーマをやられたと思った。「加害者の家族を中心としたドラマ」である。特に「少年が殺人等を起こした時の家族の問題」を取り上げたかった。僕の企画書の書き方が下手だったのか、テーマがテレビドラマとして、取り上げにくいものだったのかは分からない。TBSで「男女七人夏物語」や「金八先生」を撮った生野慈朗が監督をしている。とても感情移入しやすく撮っていて、映画前半から何度も涙が頬を伝った。原作にしっかりとした「ドラマ性」「ストーリー」があるから、いい映画になる。原作とかなり設定も変えられていたが、違和感無く観られた。「愛の流刑地」と逆のパターン。原作に「ドラマ性」が無いのを監督始め、キャスト・スタッフが面白くしていく。これには限度がある。

思いっきり、泣きたい人は是非『手紙』を観る事を勧める。
http://www.tegami-movie.jp/
手紙

文藝春秋

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内容(「BOOK」データベースより)
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

手紙 オフィシャルブック

学習研究社

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出版社/著者からの内容紹介
直木賞作家・東野圭吾のロングセラー「手紙」(11月3日(金)全
国ロードショー 配給・ギャカ・コミュニケーションズ)のオフィシャルブック
が登場。
山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカの特写グラビア、さらのは公開直前に行った主
演3人の緊急座談会、また、原作ファン必見の東野圭吾ロングインタビュー&全
作品データ集を掲載。 ほかにも、山田、玉山、沢尻3人の特製ポストカードや全
43日間の撮影日誌、物語の全容が分かるフォトストーリー、メイキングショット
など盛りだくさんの内容です。

内容(「BOOK」データベースより)
直木賞作家の涙のロングセラー、待望の映画化!映画の魅力に迫るPhoto Story。日本ドラマ界の名匠・生野慈朗監督が語る「手紙」への思い。




コメント (1)
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『007カジノロワイヤル』を観た。

2006年12月02日 | 映画・DVD・ビデオ
昨日までの疲れが出たのか、途中で寝てしまい、気が付いたら、エンドロールが流れていた。今作を入れて21本の「イオンプロダクション」製作の「007映画」を全て観ている。今作だけ、途中で寝てしまったので、DVDが出た時に見直してみようと思う。脚本に「ミリオンダラー・ベビー」「父親たちの星条旗」の脚本を手掛けているポール・ハギスが参加しているので期待していたのだが・・・疲れには勝てなかった。タイトルバックが今までの形と全く違う様になっていたし、起きていた前半の展開は最近の007シリーズに無かった、たたみかける様なストーリーだった。http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/


映画 007(ダブルオーセブン)シリーズ

概要
1954年に『カジノ・ロワイヤル』が短編テレビドラマ化された(主演:バリー・ネルソン)が、1950年代を通じてそれ以外の映像化の例は確認されていない。このドラマで敵役ル・シッフルを演じたのは、『M』『暗殺者の家』『マルタの鷹』などの映画で知られる名優ピーター・ローレだった。

その後、二人のプロデューサーが007に関心を抱いたことで本格的な映画化が始まった。

なお、各作品作成時の国際情勢・各国国内情勢が各作品に多かれ少なかれ影響されてはいるが、各作品は娯楽作品に徹し、敵役は実在の国家政府・犯罪組織・企業などとはかけ離れた存在の設定が多い。

また、冷戦時代の作品でも、ソ連政府それ自体を主敵とした作品は少ない。例として、1983年の作品ではソ連政府の急進派政治家を敵の一つとする、あるいは1960年代の『ロシアより愛を込めて』ではソ連も敵だが二次的な敵であったが、いずれも「主敵」ではない。ただし、1995年の作品では、冒頭での任務はソ連の神経ガス工場の破壊任務であったが、これはむしろ冷戦終結後の時代との対比のための設定であろう。逆に1970年代の作品ではソ連スパイと協力して敵を倒した作品も存在する。冷戦時代、各作品でのソ連等の共産圏の扱いは、「雪解けのバロメーター」とされた。


イオン・プロダクション
1960年頃、フレミングの原作を読んだプロデューサーのアルバート・ブロッコリは、「これは映画化に向いている」と感じ、フレミングに交渉を求めた。しかし、フレミングは映像権を一足先にハリー・サルツマンに売り渡していた。ブロッコリは直ちにハリー・サルツマンと接触、二人は手を組んでイオン・プロダクションを設立し、協力して007映画の製作に当たることになった。

検討の結果『ドクター・ノオ』Dr.Noが映像化に最も向いていると判断され、ユナイテッド・アーティスツを配給会社に、職人肌の監督テレンス・ヤングを当てて映画化した(1962年公開。邦題は『007は殺しの番号』)。この映画は低予算ながらも、予想以上の大ヒットとなった。主役のショーン・コネリーはこの1作で成功、ボンドは彼の当たり役となった。モンティ・ノーマン作曲、ジョン・バリー演奏の「ジェームズ・ボンドのテーマ」も大好評で、以後の作品のオープニングで、ボンドを狙う銃口―逆に撃たれて血を流すシーンと共に必ず流されるようになった。

この作品のヒットに影響され、1960年代中期には「007もどき」のB級スパイ映画が世界各国で濫造されたが、一つとして007を超える成功を収めたものはなかった。

『ドクター・ノオ』以後、イオン・プロダクションによってプロデュースされる007映画は、主演俳優を幾度か変えつつも、現在に至るまで人気シリーズとして存続している。シリーズでも特に有名な作品として、第2作『007 ロシアより愛をこめて』(初公開時の邦題は『007危機一発』)(1963年)が挙げられる。

1970年代初期以降の作品は、フレミングの小説から題名のみを借りたシナリオライターによるオリジナルストーリーで、原作とほとんど無関係となっている。その内容は、派手な設定とグラマラスな美女、大物俳優のゲスト出演をセットとした、エンターテインメントの王道とも言うべきもので、設定は全般にマンネリズムの傾向が強い。


ブロッコリとサルツマンの反目
アルバート・ブロッコリとハリー・サルツマンは、1970年代初期まで共同プロデューサーを務めていたが、ブロッコリの娯楽路線に、原作派で文芸趣味のあるサルツマンは次第に反発するようになる。レン・デイトンが007へのアンチテーゼとして執筆した難解なスパイ小説『イプクレス・ファイル』をマイケル・ケイン主演で『国際諜報局』(シドニー・フューリー監督 1965)として映画化させたのは、他ならぬサルツマンだった。

サルツマンの意見を元に製作され、リアリティやロマンチシズムへの傾倒があった『女王陛下の007』の興行成績が芳しくなかった一方、続いてブロッコリの意見を元に製作された荒唐無稽で派手なストーリーの『ダイヤモンドは永遠に』の興行成績が良かったことから、ブロッコリが主導権を握るようになった。

結局、サルツマンはイオン・プロダクションから離脱し、それ以降、イオン・プロダクションはアルバート・ブロッコリとその一族が支配することになる。


怪映画『カジノ・ロワイヤル』
小説のシリーズ第1作『カジノ・ロワイヤル』だけは権利関係の錯綜からイオン・プロは権利を押さえることができなかった。

この映画はコロムビアが制作権を得、ジョン・ヒューストンら5人の監督によって共同で映画化された(1967年)。だが実際には更に多数の監督が関わっているとも言われ、製作過程は混乱の上の混乱を極めた。デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズら実力派の名優を総動員しながら、結果としては原作から別次元に乖離した奇想天外なドタバタパロディ作品として作られている。ストーリーはもはや筋の通ったものとして理解することは困難なほど破綻しており、最初から最後までギャグとジョークと人を食った展開が連発されるナンセンスものの怪作である。

現在では、1960年代中期のポップ・カルチャーの影響を色濃く残すユニークな映画としてカルト的評価を受けており、近年のヒット映画『オースティン・パワーズ』シリーズにも強い影響を与えている。本来の映画007シリーズとは異なった層の評価の高い作品である。


『ネバーセイ・ネバーアゲイン』
1982年に、007映画から離れていたショーン・コネリー主演で『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(アーヴィン・カーシュナー監督)が制作された。タイトルはコネリーの妻が再び007になる夫に言った言葉である。

これは1961年にフレミングが書いた『サンダーボール作戦』(1965年にイオン・プロダクションのシリーズ第4作としてテレンス・ヤング監督、コネリー主演で映画化)の、イオン・プロダクションから離れた形での再映画化である。この作品も権利関係の混乱による産物であり、以後、イオン・プロダクション以外で007映画は制作されていない(上記の様な理由から、007映画にはおなじみのオープニングテーマとオープニングで、ボンドを狙う銃口―逆に撃たれて血を流すシーンは使用されていない)。

2000年頃に『ネバーセイ・ネバーアゲイン』のプロデューサーとソニーが組んで、イオン・プロダクションとは無関係の新007シリーズを製作すると発表した。イオン・プロダクションとMGM(ユナイテッド・アーティスツを買収)はこれに反発し、事態は法廷闘争に持ちこまれた。最終的にソニーは新007の製作を断念、その代替としてかヴィン・ディーゼル主演のスパイアクション大作トリプルXを製作した。これをシリーズ化するかと見られていたソニーだが、意表を突くかのように、経営難に陥ったMGMを買収したので、ソニーは本家「007」映画の製作に携われるようになった。


メイン・タイトル
 映画シリーズは最初からタイトル・デザインの面白さでも知られる。タイポグラフィ(字体)が変幻自在なソウル・バスやカイル・クーパーとは異なる独自のスタイルが今日まで一貫している。

 第1作『ドクター・ノオ』ではスタンリー・ドーネン作品で知られていたモーリス・ビンダーを招聘した幾何学パターンを用いたアニメーション作品。第2~3作ではロバート・ブラウンジョンが女性の身体に文字や作品のワンシーンが投射されるという奇抜な映像を提供し、女性をモチーフにしたスタイルが確立された(ブラウンジョンはタイトル・デザイナーとしては寡作で、007シリーズ2作の他には『スパイがいっぱい(1965)』と『将軍たちの夜(1967)』が有るだけである)。

 第4作『サンダーボール作戦』からはビンダーが再び担当し、女性のシルエットを多用したスタイルが続くが、1991年にビンダーが亡くなり、『ゴールデンアイ』以降はビンダーの助手で80年代からマドンナ (歌手)やヴァン・ヘイレンのミュージック・ビデオを多数手がけているダニエル・クラインマンが、デジタル合成を駆使しつつビンダー/ブラウンジョンのスタイルを受け継いだ。  


音楽
イオン・プロの007シリーズはモンティ・ノーマン作曲による「ジェームズ・ボンドのテーマ」と、初期〜中期の音楽監督ジョン・バリーのオーケストレーションが007サウンドの基本スタイルを作り上げた。
(わずかな例外を除けば)メインタイトルバックにはボーカル入りのテーマ曲がかかるのが通例になっており、時代ごとの一流ミュージシャン・歌手が参加。映画とともにテーマ曲もヒットした。
『トゥモロー・ネバー・ダイ』以降の音楽を手がけるデヴィッド・アーノルドはもともと007映画の大ファンで、歴代テーマ曲のカバーアルバム『Shaken And Stirred』を発表したことが起用のきっかけになった。
メインテーマ (括弧内は歌手名)

『007 ロシアより愛をこめて』 From Russia With Love (Matt Monro)
『007 ゴールドフィンガー』Goldfinger (Shirley Bassey)
『007 サンダーボール作戦』Thunderball (Tom Jones)
『007は二度死ぬ』You Only Live Twice (Nancy Sinatra)
『007 ダイヤモンドは永遠に』Diamonds Are Forever (Shirley Bassey)
『女王陛下の007』We Have All The Time In The World (Louis Daniel Armstrong)
『007 死ぬのは奴らだ』Live And Let Die(Paul McCartney & Wings)
『007 黄金銃を持つ男』The Man With The Golden Gun (Lulu)
『007 私を愛したスパイ』Nobody Does It Better (Carly Simon) :ボンド本人に関する初めてのテーマ曲
『007 ムーンレイカー』Moonraker (Shirley Bassey)
『007 ユア・アイズ・オンリー』For Your Eyes Only (Sheena Easton) :オープニングタイトルに歌手本人が登場
『007 オクトパシー』All Time High (Rita Coolidge) :歌詞のどこにも作品名がない
『007 美しき獲物たち』A View To A Kill (Duran Duran) :全米1位を記録
『007 リビング・デイライツ』The Living Daylights(a-ha)
『007 消されたライセンス』Licence To Kill (Gladys Knight)
『007 ゴールデンアイ』Goldeneye (Tina Turner)
『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』Tomorrow Never Dies (Sheryl Crow)
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』The World Is Not Enough (Garbage)
『007 ダイ・アナザー・デイ』Die Another Day (Madonna) :テーマ曲を歌った歌手が作品に役者として登場
『007 カジノ・ロワイヤル』You Know My Name (Chris Cornell)
メインテーマ曲を一番たくさん歌っているのはシャーリー・バッシー。『ゴールドフィンガー』『ダイヤモンドは永遠に』『ムーンレイカー』の3回。
第一作『007 ドクター・ノオ』のオープニング曲は「ジェームズ・ボンドのテーマ」で、ボーカルのメインテーマはない。第六作『女王陛下の007』もメインテーマはインストゥルメンタル曲だが、ルイ・アームストロングが歌った挿入歌「愛はすべてをこえて」( We Have All The Time In The World)が劇中とエンディングに流れ、印象深い。
イオン・プロ以外の007映画の音楽

1967年のパロディ版『カジノ・ロワイヤル』は全編の作曲・編曲がバート・バカラック、演奏がハープ・アルバート&ティファナ・ブラスという、後年のソフト・ロックファンにとっては垂涎の組み合わせであった。ダスティ・スプリングフィールドが歌った挿入歌『The look of love(恋の面影)』は、本家イオン・プロのナンバー以上にスタンダードとして愛されている。
『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の映画音楽は映画音楽界の大御所ミシェル・ルグランが担当、テーマ音楽もラニ・ホールがうたっており本家に勝るとも劣らない豪華なものである。ただしこの映画公開当時はサウンドトラックのアルバムが存在せず映画音楽紹介番組では映画からの同録がそのまま放送されていた。

シリーズ一覧
ショーン・コネリー (Sean Connery) 主演作品
第1作『007 ドクター・ノオ (Dr. No) 』 (1962年/テレンス・ヤング監督)
※日本初公開時の邦題は『007は殺しの番号』
第2作 『007 ロシアより愛をこめて (From Russia with Love) 』 (1963年/テレンス・ヤング監督)
※日本初公開時の邦題は『007 危機一発』
第3作『007 ゴールドフィンガー (Goldfinger) 』 (1964年/ガイ・ハミルトン監督)
第4作『007 サンダーボール作戦 (Thunderball) 』 (1965年/テレンス・ヤング監督)
第5作『007は二度死ぬ (You Only Live Twice) 』 (1967年/ルイス・ギルバート監督)
第7作『007 ダイヤモンドは永遠に (Diamonds Are Forever) 』 (1971年/ガイ・ハミルトン監督)
番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン (Never Say Never Again) 』 (1983年/アーヴィン・カーシュナー監督)
ジョージ・レーゼンビー (George Lazenby) 主演作品
第6作『女王陛下の007 (On Her Majesty's Secret Service) 』(1969年/ピーター・ハント監督)
ロジャー・ムーア (Roger Moore) 主演作品
第8作『007 死ぬのは奴らだ (Live and Let Die) ]』(1973年/ガイ・ハミルトン監督)
第9作『007 黄金銃を持つ男 (The Man with the Golden Gun) 』(1974年/ガイ・ハミルトン監督)
第10作『007 私を愛したスパイ (The Spy Who Loved Me) 』(1977年/ルイス・ギルバート監督)
第11作 『007 ムーンレイカー (Moonraker) 』(1979年/ルイス・ギルバート監督)
第12作『007 ユア・アイズ・オンリー (For Your Eyes Only) 』(1981年/ジョン・グレン監督)
第13作『007 オクトパシー (Octopussy) 』(1983年/ジョン・グレン監督)
第14作『007 美しき獲物たち (A View to a Kill) 』(1985年/ジョン・グレン監督)
ティモシー・ダルトン (Timothy Dalton) 主演作品
第15作『007 リビング・デイライツ (THE LIVING DAYLIGHTS) 』(1987年/ジョン・グレン監督)
第16作『007 消されたライセンス (LICENCE TO KILL) 』(1989年/ジョン・グレン監督)

5代目ボンド役のピアース・ブロスナンピアース・ブロスナン (Pierce Brosnan) 主演作品
第17作『007 ゴールデンアイ (GOLDENEYE) 』(1995年/マーティン・キャンベル監督)
第18作『007 トゥモロー・ネバー・ダイ (TOMORROW NEVER DIES) 』(1997年/ロジャー・スポティスウッド監督)
第19作『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ (THE WORLD IS NOT ENOUGH) 』(1999年/マイケル・アプテッド監督)
第20作『007 ダイ・アナザー・デイ (DIE ANOTHER DAY) 』(2002年/リー・タマホリ監督)
ダニエル・クレイグ (Daniel Craig) 主演作品
第21作『007 カジノ・ロワイヤル (CASINO ROYALE) 』(2006年11月16日(日本2006年12月1日)公開/マーティン・キャンベル監督)

番外
『007/カジノ・ロワイヤル (CASINO ROYALE) 』(1967年)
共同監督:ジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ヴァル・ゲスト、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マクグラス 出演:ピーター・セラーズ、ウルスラ・アンドレス、デビッド・ニーヴン、オーソン・ウェルズ、ウディ・アレン、ジョアナ・ペテット)



アルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマンの共同プロデュースで始まったシリーズがブロッコリの単独プロデュースになったのが『007私を愛したスパイ』で、僕はこの映画がシリーズの中でいちばん好きだ。大学受験直前の正月に大阪梅田の三番街シネマ3で立ってみた事を鮮明に憶えている。

007 私を愛したスパイ アルティメット・エディション

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シリーズ第10作目にして、3代目007、ロジャー・ムーアの代表作となった傑作。女にも敵にもあくまでソフトに接する彼の甘くスマートなスタイルは、本作で確立することになる。英国とソ連の原子力潜水艦が次々と奪われ、消息を絶つ。東西両陣営、イギリスからジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)、そしてソ連からアニア(バーバラ・バック、後のリンゴ・スター夫人)を送り込み、海運王ストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)に接近していく。
これまでのシリーズのパロディが満載で、また水中を潜るロータス・エスプリなどメカも楽しい。また敵の手下の鋼鉄の歯を持つ大男“ジョーズ”(リチャード・キール)もファンの間で評判となった。監督はシリーズ2度目の登板となったルイス・ギルバート。マーヴィン・ハムリッシュの音楽の冴えや、カーリー・サイモンの唄う主題歌の美しさも特筆ものである。(的田也寸志)
007 アルティメット・コレクション BOX

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内容(「Oricon」データベースより)
007シリーズが一挙にグレードアップして帰ってきた!全作品が究極の高画質、高音質になったDVD-BOX。10,000セット完全数量限定生産。

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一青 窈のベストアルバムは最高!!!!!

2006年12月02日 | 歌・CD
BESTYO
一青窈, 武部聡志, 星勝, 山内薫, 弦一徹
コロムビアミュージックエンタテインメント

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商品の説明

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大ヒットデビューシングル「もらい泣き」からミサワホーム「CENTURY」CMソング「さよならありがと」などを収録した待望のベスト。


メーカー/レーベルより
大ヒットデビューシングル「もらい泣き」からミサワホーム「CENTURY」CMソング「さよならありがと」などを収録した待望のベスト。

●2002年10月30日発売「もらい泣き」での衝撃的なデビュー以来、その圧倒的なパフォーマンスと世界観で、独自の立ち位置を確立し、多くの支持を集め続ける一青 窈のベストアルバムが発売決定!
●今年はデビューから5周年に入る節目の年となります。今作は、第一期一青窈の集大成であるとともに、新曲『てんとう虫』の収録により、今後の一青 窈の方向性を提示し、さらにワンランク上のアーティストへとステップアップして行くための作品となります。
●これまでにリリースしてきたCD作品は、シングル8枚、アルバム3枚。そんな珠玉の作品群の中から選ばれた15曲に、今年夏の「ap bank fes'06」他で披露され、ファンの間ではすでに大きな話題となっている新曲「てんとう虫」を加えた、全16曲を収録。
●これまでに発売してきたアルバム『月天心』、『一青想』、『&』はもちろん、『もらい泣き』や『ハナミズキ』といったシングルもロングセールスを記録し、移り変わりの激しい現在のJ-POPシーンにおいて、エヴァーグリーンな輝きを放ち続ける稀有な存在として広く知られています。既に一青窈関連作品を持っている方も、また、気にはなっているもののまだ手にしていない方にとっても、十分な満足度を得ることが出来るベストアルバムです。
●初回プレス分は、三方背ジャケット仕様となります。

【収録曲】
1.ハナミズキ(5th single、作曲:マシコタツロウ)
2.翡翠(「もらい泣き」収録、作曲:武部聡志)
3.もらい泣き(debut maxi single、作曲:溝渕大智、マシコタツロウ、武部聡志)
4.一思案(ひとしあん)(2nd album「一青想(ひとおもい)収録、作曲:井上陽水)
5.月天心(1st album「月天心」収録、作曲:武部聡志)
6.影踏み(6th maxi single、作曲:都志見隆)
7.うれしいこと。(3rd album「&」収録、作曲:武部聡志)
8.江戸ポルカ(4th maxi single、作曲:武部聡志)
9.大家(ダージャー)(2nd maxi single、作曲:マシコタツロウ)
10.さよならありがと(3rd album「&」収録、作曲:武部聡志)
11.指切り(8th maxi single、作曲:小林武史)
12.アリガ十々(1st album「月天心」収録、作曲:山内薫)
13.かざぐるま(7th maxi single、作曲:武部聡志)
14.金魚すくい(3rd maxi single、作曲:富田素弘)
15.あこるでぃおん~Long ver.(「大家(ダージャー)収録、作曲:武部聡志)
16.てんとう虫(新録音、作曲:小林武史)
*全曲作詞:一青 窈

歌もいいし、歌が上手い。どの曲にも感情移入できるお薦めの一枚。
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ついに届いた「きらきらアフロ」in大阪城ホールのDVD。

2006年12月02日 | 映画・DVD・ビデオ
きらきらアフロ in 大阪城ホール2006

Sony Music Direct

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メーカー/レーベルより
あの放送禁止イベント"きらきらアフロ in 大阪城ホール"が遂にDVDになって登場!
笑福亭鶴瓶とオセロ松嶋の2人がMCを務めるテレビ大阪制作の超人気トーク番組「きらきらアフロ」が、スタジオを飛び出しイベントを開催!テレビ大阪開局25周年記念として開催されたこのイベント、テレビ番組の企画としては前代未聞、空前のスケールで行われ、なんと大阪城ホールにて1万人の観客で盛り上がりました!!オンエア一切なし、総制作費1億円、番組で先行発売したチケットは開始30分であっという間に完売....果たしてどれほど凄いイベントだったのか??その中身は番組ではいっさい放送されず、このDVDでしか公表されません!番組内で結成された、MCであるオセロ松嶋尚美がボーカルのロックバンド"KILLERS(キラーズ)"も、記念すべきデビューライブをこの大阪城ホールのオープニングで初披露!!その他、鶴瓶&松嶋の史上最強のTALKコーナーはもちろん、笑いあり、ダンスあり、涙あり、豪華ゲスト映像あり、と盛りだくさん名イベントの模様が遂に明かされます!特典映像もDisc2にたっぷり収録。豪華2枚組、2時間半以上の超大作です。

DVD2枚組/2006年8月16日大阪城ホールにて収録

◆収録内容
・KILLERS 初LIVE
・鶴瓶&松嶋 至上最強のトーク
・楽屋風景
・アンコール
・特典映像もたっぷり収録


2時間57分もある二枚組。年末年始の休みにゆっくり見よぉっと。チョー嬉しい。
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これは「北海」の扉横のマークのレプリカ(複製品)である。

2006年12月02日 | 鉄道・車・タクシー・バス・飛行機
こちらは1500円。「北海」が大好きなので、ついこれも買ってしまった。
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小樽で泊まったホテルのすぐ横に「鉄道グッズショップ」があり、思わず買ってしまった。

2006年12月02日 | 鉄道・車・タクシー・バス・飛行機
これは、実際の寝台急行「狩勝」のドアの横に差し込まれていた「サボ」。結構な値段がした。店の中には貴重なものばかり。僕がいちばん欲しかったのは、今は無き、函館本線経由で、函館-札幌間を走っていた特急「北海」のグッズ。「北海」グッズは店主に訊くと、やはり大人気らしい。僕が「北海」という特急に愛着があるのは、大学に入って初めて北海道に青函連絡船で渡った時、乗った列車が「北海」だったからだ。大阪から青森まで特急「白鳥」に乗り、青森港0:10発の連絡線で函館港到着は4:00。2編成の特急が僕らを待っていた。函館本線経由札幌行の特急「北海」と室蘭本線経由の札幌行特急「北斗」である。初めて、車窓から見た早朝の北海道は、まるでアメリカの西部劇に出てくる様な雄大な景色だった。列車は駒ヶ岳の裾野を迂回して進んでいく。今、北海道に行く時は飛行機で新千歳空港に直接着いてしまうが、青函連絡船に乗って、函館から札幌に向かうのが、北海道に足を踏み入れるという事で言えば、最高の感動を味わえた。

写真の寝台急行「狩勝」にも釧路から札幌まで乗った記憶がある。鉄道・・・なんて魅力的なんだろう。
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