昨日までの疲れが出たのか、途中で寝てしまい、気が付いたら、エンドロールが流れていた。今作を入れて21本の「イオンプロダクション」製作の「007映画」を全て観ている。今作だけ、途中で寝てしまったので、DVDが出た時に見直してみようと思う。脚本に「ミリオンダラー・ベビー」「父親たちの星条旗」の脚本を手掛けているポール・ハギスが参加しているので期待していたのだが・・・疲れには勝てなかった。タイトルバックが今までの形と全く違う様になっていたし、起きていた前半の展開は最近の007シリーズに無かった、たたみかける様なストーリーだった。
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
映画 007(ダブルオーセブン)シリーズ
概要
1954年に『カジノ・ロワイヤル』が短編テレビドラマ化された(主演:バリー・ネルソン)が、1950年代を通じてそれ以外の映像化の例は確認されていない。このドラマで敵役ル・シッフルを演じたのは、『M』『暗殺者の家』『マルタの鷹』などの映画で知られる名優ピーター・ローレだった。
その後、二人のプロデューサーが007に関心を抱いたことで本格的な映画化が始まった。
なお、各作品作成時の国際情勢・各国国内情勢が各作品に多かれ少なかれ影響されてはいるが、各作品は娯楽作品に徹し、敵役は実在の国家政府・犯罪組織・企業などとはかけ離れた存在の設定が多い。
また、冷戦時代の作品でも、ソ連政府それ自体を主敵とした作品は少ない。例として、1983年の作品ではソ連政府の急進派政治家を敵の一つとする、あるいは1960年代の『ロシアより愛を込めて』ではソ連も敵だが二次的な敵であったが、いずれも「主敵」ではない。ただし、1995年の作品では、冒頭での任務はソ連の神経ガス工場の破壊任務であったが、これはむしろ冷戦終結後の時代との対比のための設定であろう。逆に1970年代の作品ではソ連スパイと協力して敵を倒した作品も存在する。冷戦時代、各作品でのソ連等の共産圏の扱いは、「雪解けのバロメーター」とされた。
イオン・プロダクション
1960年頃、フレミングの原作を読んだプロデューサーのアルバート・ブロッコリは、「これは映画化に向いている」と感じ、フレミングに交渉を求めた。しかし、フレミングは映像権を一足先にハリー・サルツマンに売り渡していた。ブロッコリは直ちにハリー・サルツマンと接触、二人は手を組んでイオン・プロダクションを設立し、協力して007映画の製作に当たることになった。
検討の結果『ドクター・ノオ』Dr.Noが映像化に最も向いていると判断され、ユナイテッド・アーティスツを配給会社に、職人肌の監督テレンス・ヤングを当てて映画化した(1962年公開。邦題は『007は殺しの番号』)。この映画は低予算ながらも、予想以上の大ヒットとなった。主役のショーン・コネリーはこの1作で成功、ボンドは彼の当たり役となった。モンティ・ノーマン作曲、ジョン・バリー演奏の「ジェームズ・ボンドのテーマ」も大好評で、以後の作品のオープニングで、ボンドを狙う銃口―逆に撃たれて血を流すシーンと共に必ず流されるようになった。
この作品のヒットに影響され、1960年代中期には「007もどき」のB級スパイ映画が世界各国で濫造されたが、一つとして007を超える成功を収めたものはなかった。
『ドクター・ノオ』以後、イオン・プロダクションによってプロデュースされる007映画は、主演俳優を幾度か変えつつも、現在に至るまで人気シリーズとして存続している。シリーズでも特に有名な作品として、第2作『007 ロシアより愛をこめて』(初公開時の邦題は『007危機一発』)(1963年)が挙げられる。
1970年代初期以降の作品は、フレミングの小説から題名のみを借りたシナリオライターによるオリジナルストーリーで、原作とほとんど無関係となっている。その内容は、派手な設定とグラマラスな美女、大物俳優のゲスト出演をセットとした、エンターテインメントの王道とも言うべきもので、設定は全般にマンネリズムの傾向が強い。
ブロッコリとサルツマンの反目
アルバート・ブロッコリとハリー・サルツマンは、1970年代初期まで共同プロデューサーを務めていたが、ブロッコリの娯楽路線に、原作派で文芸趣味のあるサルツマンは次第に反発するようになる。レン・デイトンが007へのアンチテーゼとして執筆した難解なスパイ小説『イプクレス・ファイル』をマイケル・ケイン主演で『国際諜報局』(シドニー・フューリー監督 1965)として映画化させたのは、他ならぬサルツマンだった。
サルツマンの意見を元に製作され、リアリティやロマンチシズムへの傾倒があった『女王陛下の007』の興行成績が芳しくなかった一方、続いてブロッコリの意見を元に製作された荒唐無稽で派手なストーリーの『ダイヤモンドは永遠に』の興行成績が良かったことから、ブロッコリが主導権を握るようになった。
結局、サルツマンはイオン・プロダクションから離脱し、それ以降、イオン・プロダクションはアルバート・ブロッコリとその一族が支配することになる。
怪映画『カジノ・ロワイヤル』
小説のシリーズ第1作『カジノ・ロワイヤル』だけは権利関係の錯綜からイオン・プロは権利を押さえることができなかった。
この映画はコロムビアが制作権を得、ジョン・ヒューストンら5人の監督によって共同で映画化された(1967年)。だが実際には更に多数の監督が関わっているとも言われ、製作過程は混乱の上の混乱を極めた。デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズら実力派の名優を総動員しながら、結果としては原作から別次元に乖離した奇想天外なドタバタパロディ作品として作られている。ストーリーはもはや筋の通ったものとして理解することは困難なほど破綻しており、最初から最後までギャグとジョークと人を食った展開が連発されるナンセンスものの怪作である。
現在では、1960年代中期のポップ・カルチャーの影響を色濃く残すユニークな映画としてカルト的評価を受けており、近年のヒット映画『オースティン・パワーズ』シリーズにも強い影響を与えている。本来の映画007シリーズとは異なった層の評価の高い作品である。
『ネバーセイ・ネバーアゲイン』
1982年に、007映画から離れていたショーン・コネリー主演で『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(アーヴィン・カーシュナー監督)が制作された。タイトルはコネリーの妻が再び007になる夫に言った言葉である。
これは1961年にフレミングが書いた『サンダーボール作戦』(1965年にイオン・プロダクションのシリーズ第4作としてテレンス・ヤング監督、コネリー主演で映画化)の、イオン・プロダクションから離れた形での再映画化である。この作品も権利関係の混乱による産物であり、以後、イオン・プロダクション以外で007映画は制作されていない(上記の様な理由から、007映画にはおなじみのオープニングテーマとオープニングで、ボンドを狙う銃口―逆に撃たれて血を流すシーンは使用されていない)。
2000年頃に『ネバーセイ・ネバーアゲイン』のプロデューサーとソニーが組んで、イオン・プロダクションとは無関係の新007シリーズを製作すると発表した。イオン・プロダクションとMGM(ユナイテッド・アーティスツを買収)はこれに反発し、事態は法廷闘争に持ちこまれた。最終的にソニーは新007の製作を断念、その代替としてかヴィン・ディーゼル主演のスパイアクション大作トリプルXを製作した。これをシリーズ化するかと見られていたソニーだが、意表を突くかのように、経営難に陥ったMGMを買収したので、ソニーは本家「007」映画の製作に携われるようになった。
メイン・タイトル
映画シリーズは最初からタイトル・デザインの面白さでも知られる。タイポグラフィ(字体)が変幻自在なソウル・バスやカイル・クーパーとは異なる独自のスタイルが今日まで一貫している。
第1作『ドクター・ノオ』ではスタンリー・ドーネン作品で知られていたモーリス・ビンダーを招聘した幾何学パターンを用いたアニメーション作品。第2~3作ではロバート・ブラウンジョンが女性の身体に文字や作品のワンシーンが投射されるという奇抜な映像を提供し、女性をモチーフにしたスタイルが確立された(ブラウンジョンはタイトル・デザイナーとしては寡作で、007シリーズ2作の他には『スパイがいっぱい(1965)』と『将軍たちの夜(1967)』が有るだけである)。
第4作『サンダーボール作戦』からはビンダーが再び担当し、女性のシルエットを多用したスタイルが続くが、1991年にビンダーが亡くなり、『ゴールデンアイ』以降はビンダーの助手で80年代からマドンナ (歌手)やヴァン・ヘイレンのミュージック・ビデオを多数手がけているダニエル・クラインマンが、デジタル合成を駆使しつつビンダー/ブラウンジョンのスタイルを受け継いだ。
音楽
イオン・プロの007シリーズはモンティ・ノーマン作曲による「ジェームズ・ボンドのテーマ」と、初期〜中期の音楽監督ジョン・バリーのオーケストレーションが007サウンドの基本スタイルを作り上げた。
(わずかな例外を除けば)メインタイトルバックにはボーカル入りのテーマ曲がかかるのが通例になっており、時代ごとの一流ミュージシャン・歌手が参加。映画とともにテーマ曲もヒットした。
『トゥモロー・ネバー・ダイ』以降の音楽を手がけるデヴィッド・アーノルドはもともと007映画の大ファンで、歴代テーマ曲のカバーアルバム『Shaken And Stirred』を発表したことが起用のきっかけになった。
メインテーマ (括弧内は歌手名)
『007 ロシアより愛をこめて』 From Russia With Love (Matt Monro)
『007 ゴールドフィンガー』Goldfinger (Shirley Bassey)
『007 サンダーボール作戦』Thunderball (Tom Jones)
『007は二度死ぬ』You Only Live Twice (Nancy Sinatra)
『007 ダイヤモンドは永遠に』Diamonds Are Forever (Shirley Bassey)
『女王陛下の007』We Have All The Time In The World (Louis Daniel Armstrong)
『007 死ぬのは奴らだ』Live And Let Die(Paul McCartney & Wings)
『007 黄金銃を持つ男』The Man With The Golden Gun (Lulu)
『007 私を愛したスパイ』Nobody Does It Better (Carly Simon) :ボンド本人に関する初めてのテーマ曲
『007 ムーンレイカー』Moonraker (Shirley Bassey)
『007 ユア・アイズ・オンリー』For Your Eyes Only (Sheena Easton) :オープニングタイトルに歌手本人が登場
『007 オクトパシー』All Time High (Rita Coolidge) :歌詞のどこにも作品名がない
『007 美しき獲物たち』A View To A Kill (Duran Duran) :全米1位を記録
『007 リビング・デイライツ』The Living Daylights(a-ha)
『007 消されたライセンス』Licence To Kill (Gladys Knight)
『007 ゴールデンアイ』Goldeneye (Tina Turner)
『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』Tomorrow Never Dies (Sheryl Crow)
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』The World Is Not Enough (Garbage)
『007 ダイ・アナザー・デイ』Die Another Day (Madonna) :テーマ曲を歌った歌手が作品に役者として登場
『007 カジノ・ロワイヤル』You Know My Name (Chris Cornell)
メインテーマ曲を一番たくさん歌っているのはシャーリー・バッシー。『ゴールドフィンガー』『ダイヤモンドは永遠に』『ムーンレイカー』の3回。
第一作『007 ドクター・ノオ』のオープニング曲は「ジェームズ・ボンドのテーマ」で、ボーカルのメインテーマはない。第六作『女王陛下の007』もメインテーマはインストゥルメンタル曲だが、ルイ・アームストロングが歌った挿入歌「愛はすべてをこえて」( We Have All The Time In The World)が劇中とエンディングに流れ、印象深い。
イオン・プロ以外の007映画の音楽
1967年のパロディ版『カジノ・ロワイヤル』は全編の作曲・編曲がバート・バカラック、演奏がハープ・アルバート&ティファナ・ブラスという、後年のソフト・ロックファンにとっては垂涎の組み合わせであった。ダスティ・スプリングフィールドが歌った挿入歌『The look of love(恋の面影)』は、本家イオン・プロのナンバー以上にスタンダードとして愛されている。
『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の映画音楽は映画音楽界の大御所ミシェル・ルグランが担当、テーマ音楽もラニ・ホールがうたっており本家に勝るとも劣らない豪華なものである。ただしこの映画公開当時はサウンドトラックのアルバムが存在せず映画音楽紹介番組では映画からの同録がそのまま放送されていた。
シリーズ一覧
ショーン・コネリー (Sean Connery) 主演作品
第1作『007 ドクター・ノオ (Dr. No) 』 (1962年/テレンス・ヤング監督)
※日本初公開時の邦題は『007は殺しの番号』
第2作 『007 ロシアより愛をこめて (From Russia with Love) 』 (1963年/テレンス・ヤング監督)
※日本初公開時の邦題は『007 危機一発』
第3作『007 ゴールドフィンガー (Goldfinger) 』 (1964年/ガイ・ハミルトン監督)
第4作『007 サンダーボール作戦 (Thunderball) 』 (1965年/テレンス・ヤング監督)
第5作『007は二度死ぬ (You Only Live Twice) 』 (1967年/ルイス・ギルバート監督)
第7作『007 ダイヤモンドは永遠に (Diamonds Are Forever) 』 (1971年/ガイ・ハミルトン監督)
番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン (Never Say Never Again) 』 (1983年/アーヴィン・カーシュナー監督)
ジョージ・レーゼンビー (George Lazenby) 主演作品
第6作『女王陛下の007 (On Her Majesty's Secret Service) 』(1969年/ピーター・ハント監督)
ロジャー・ムーア (Roger Moore) 主演作品
第8作『007 死ぬのは奴らだ (Live and Let Die) ]』(1973年/ガイ・ハミルトン監督)
第9作『007 黄金銃を持つ男 (The Man with the Golden Gun) 』(1974年/ガイ・ハミルトン監督)
第10作『007 私を愛したスパイ (The Spy Who Loved Me) 』(1977年/ルイス・ギルバート監督)
第11作 『007 ムーンレイカー (Moonraker) 』(1979年/ルイス・ギルバート監督)
第12作『007 ユア・アイズ・オンリー (For Your Eyes Only) 』(1981年/ジョン・グレン監督)
第13作『007 オクトパシー (Octopussy) 』(1983年/ジョン・グレン監督)
第14作『007 美しき獲物たち (A View to a Kill) 』(1985年/ジョン・グレン監督)
ティモシー・ダルトン (Timothy Dalton) 主演作品
第15作『007 リビング・デイライツ (THE LIVING DAYLIGHTS) 』(1987年/ジョン・グレン監督)
第16作『007 消されたライセンス (LICENCE TO KILL) 』(1989年/ジョン・グレン監督)
5代目ボンド役のピアース・ブロスナンピアース・ブロスナン (Pierce Brosnan) 主演作品
第17作『007 ゴールデンアイ (GOLDENEYE) 』(1995年/マーティン・キャンベル監督)
第18作『007 トゥモロー・ネバー・ダイ (TOMORROW NEVER DIES) 』(1997年/ロジャー・スポティスウッド監督)
第19作『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ (THE WORLD IS NOT ENOUGH) 』(1999年/マイケル・アプテッド監督)
第20作『007 ダイ・アナザー・デイ (DIE ANOTHER DAY) 』(2002年/リー・タマホリ監督)
ダニエル・クレイグ (Daniel Craig) 主演作品
第21作『007 カジノ・ロワイヤル (CASINO ROYALE) 』(2006年11月16日(日本2006年12月1日)公開/マーティン・キャンベル監督)
番外
『007/カジノ・ロワイヤル (CASINO ROYALE) 』(1967年)
共同監督:ジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ヴァル・ゲスト、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マクグラス 出演:ピーター・セラーズ、ウルスラ・アンドレス、デビッド・ニーヴン、オーソン・ウェルズ、ウディ・アレン、ジョアナ・ペテット)
アルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマンの共同プロデュースで始まったシリーズがブロッコリの単独プロデュースになったのが『007私を愛したスパイ』で、僕はこの映画がシリーズの中でいちばん好きだ。大学受験直前の正月に大阪梅田の三番街シネマ3で立ってみた事を鮮明に憶えている。
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シリーズ第10作目にして、3代目007、ロジャー・ムーアの代表作となった傑作。女にも敵にもあくまでソフトに接する彼の甘くスマートなスタイルは、本作で確立することになる。英国とソ連の原子力潜水艦が次々と奪われ、消息を絶つ。東西両陣営、イギリスからジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)、そしてソ連からアニア(バーバラ・バック、後のリンゴ・スター夫人)を送り込み、海運王ストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)に接近していく。
これまでのシリーズのパロディが満載で、また水中を潜るロータス・エスプリなどメカも楽しい。また敵の手下の鋼鉄の歯を持つ大男“ジョーズ”(リチャード・キール)もファンの間で評判となった。監督はシリーズ2度目の登板となったルイス・ギルバート。マーヴィン・ハムリッシュの音楽の冴えや、カーリー・サイモンの唄う主題歌の美しさも特筆ものである。(的田也寸志)
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内容(「Oricon」データベースより)
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