旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

氷川神社と鉄道博物館といづみや本店と ニューシャトルを完乗!

2017-11-13 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 通称ニューシャトルは埼玉県とJR東日本などが出資する第三セクターの路線だ。
新幹線建設の見返りとして地域住民が勝ち取った都市鉄道で大宮と伊奈町の内宿を結ぶ。

大宮を発展させたものを3つ挙げるとしたら、まず1番に氷川神社であることに異論ない。
社記によると氷川神社は第五代孝昭天皇の御代の創立と伝えられ、御祭神は須佐之男命だ。
武蔵一宮、関東一円280の氷川総本社として信仰を集め、日々多くの参拝客で賑わっている。

 

2番目に挙げるとしたら鉄道でしょう。 
明治16年に高崎線、2年後に東北本線が開通、分岐点として大宮駅が開設した。
隣接して現JR大宮総合車両センターが開かれ、大宮は鉄道の町として発展していくのだ。

鉄道の町の象徴としての 「鉄道博物館」に併設された駅からニューシャトルに乗車する。

 

ニューシャトルの終点内宿駅から折り返して大宮駅まで埼玉新都市交通伊奈線を呑み潰す。
否、缶ビールを求めるキオスクもコンビニも見当たらない。やむなく手ぶらでの乗車となる。

マッチ箱のような6両編成が走り出す。日曜夕方の上り列車は常識的にガラガラだ。
プシュって音と「乾杯」の声、隣の車両で工員さんたちが車内プチ宴会を始めたらしい。
しまった。どこかにコンビニがあったのか。 

ニューシャトルは何本かの新幹線に追い越されて27分かけて大宮駅に到着する。
大宮駅では列車は折り返ししない。上り線がループしてそのまま下り線となる。
マッチ箱は今度は満員の乗客を呑みこんで西口のビル街に消えて行った。

3番目に挙げるのは「いづみや本店」だろう。
昭和22年創業、高度経済成長を支えた労働者やサラリーマンのオアシスだ。 

 

瓶ビールは "赤星" だ。泣けてくる。
厚めに切ったハムが練りからしを付けて案外旨い。"まぐろぶつ" も意外と上等なのだ。

 

三角巾と割烹着のオバサン、否、お姉さんに注いでもらったのは "榮冠上撰"。 
どこの酒かは分からない。でもだし汁の浸み込んだ "肉どうふ" に良く合って旨い。
「親父とこんな酒場で呑みたかったなぁ」としみじみ思う日曜日の夕暮れなのだ。

埼玉新都市交通・伊奈線 内宿~大宮 12.7km 完乗 

 

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