大崎駅の7番線で出発を待つのは、東京臨海高速鉄道の10両編成。
ステンレス製の車体にひかれたラインは、マリンブルーとターコイズグリーン、
臨海副都心の海と緑地を表現していると云うスタイリッシュな車両だ。
ともすれば無機質なオフィス街の只中、4路線が乗り入れる大崎駅がりんかい線の起点。
リゾートアイランドお台場や、臨海副都心へのアクセス抜群のFUNが詰まった路線なのだ。
東京テレポートを降りると、正面のプロムナードに満開の紫陽花が迎えてくれる。
西日を正面から浴びて進むと、訪日外国人に囲まれたユニコーンガンダムが立ちはだかる。
セントラル広場を右に折れ、湾岸道路を跨ぐ歩道橋のピークに至ると視界が開ける。
っと、品川砲台跡が東京港に浮かび、レインボーブリッジと東京タワーの朱が目を惹く。
エメラルドグリーンのラインはJR埼京線の車両、小江戸・川越から快速を飛ばしてきた。
10両編成は国際展示場を出ると地上に姿を現し、高架線をラストスパートする。
終点手前の東雲(しののめ)で途中下車する。
新末広橋の中央に立つ、北側は東京スカイツリーがりんかい線越しに望める。
南側に目を移すと「恐竜橋」東京ゲートブリッジと、羽田に舞い降りる翼たちを望む。
マリンブルーとターコイズグリーンの10両編成が島式ホームの新木場に終着する。
鉄路は高架線をさらに先へと延びる。将来、京葉線と乗り入れる日が来るのだろうか。
大井町の長いエスカレーターで地上に這い出すと、夏至近い陽もさすがに傾いている。
っと、呑み人は東急大井町線のガード下、大衆居酒屋「味の磯平」への階段を降りる。
先ずは "赤ホッピー" を。どこか懐かしい感じの店だから、アテは基本の "ハムカツ" だね。
松竹梅の "豪快" ってのは飲食店限定の純米吟醸酒らしい。
威勢の良い兄さんが、グラスどころか枡からもゴーカイに溢れさせてくれた。
なんだか気分が良い、大井町の宵、りんかい線の旅の〆なのだ。
東京臨海高速鉄道 大崎~新木場 12.2km 完乗
RHYTHM AND POLICE