油で煤けたピンクのテントにカバのシェフのマークが目印、窓のない店舗は一見さんにはちょっと入り辛い。
意を決してドアを開けると、中はいかにも昭和っぽい雰囲気の「洋食屋」という名の洋食屋さんです。
何年ぶりかの訪問で、択んだメニューは “ナポリタン”。
これっずいぶん手の込んだひと皿で、オーソドックスな具材のほかにゴロッとナスが入っていて、
トマトのクリームソースが旨味たっぷり、仕上げにジェノベーゼソースがかかっている。
美味しい、申し分なく。
連れが択んだのは “ミックスグリル”、ビーフ、ポーク、チキンを焼いたけっこうな豪華版。
特に網目状の焼色がついた厚切りのビーフが美味しそう。
塩加減バッチリ、熱々のポテトがいい感じで、ジョッキーのビールのアテにいただきたい。
値段はちょっと高めかな、老舗人気店のプライドを感じるね。あと御同輩には高カロリーかも。
レトロな雰囲気×抜群の美味しさ、高単価×高カロリー、んっやっぱり前者が勝っちゃうよね。
ランチに再訪して他のメニューを楽しむもよし、週末のディナータイムも試してみたい。
そんなことを思う、満足なランチなのであった。
<40年前に街で流れたJ-POP>
The Stardust Memory / 小泉今日子 1984