旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

冬がはじまっている町へ 北上線を完乗!

2018-12-21 | 呑み鉄放浪記

 大人の休日3日目、朝の北上駅まで東北新幹線に乗ってやってきた。
このお得なきっぷ、新幹線沿線に住んでいるなら日帰りを重ねる使い方もある。 

 

北上線はここで東北本線から分岐して、奥羽山脈の脊梁を越え、奥羽本線の横手に至る。
起点を示す0キロポストは杭ではなく、1番ホームにペイントされていた。

脊梁の手前と先ではきっと風景が一変する。
北上盆地は雪の気配こそあれ、稲刈り後の田圃がそのまま車窓の左右に広がる。 

和賀川を遡るにつれ路盤を覆う雪が厚くなり、平行する2本の鉄路だけが鈍く光る。
モノトーンの風景にトラス橋の「赤」が映える。 

 湯田ダムが形成する錦秋湖が途切れると中心駅ほっとゆだ駅に停車する。
湯田温泉峡のシンボルでもある温泉付きの駅舎は、木造にトンガリ屋根の時計台。
ちょっとひと風呂っていきたいところだけれど、途中下車したら次の列車まで3時間半。 

 何時の間にか下り勾配になっている。列車は秋田県に入り横手盆地へと下って往く。
屋根にはたっぷりの雪。あと2~3日降雪があれば、年内に最初の雪おろしだろうか。 

4番線に終着した単行気動車は乗客を降ろすと、ほどなく引き込み線に引き揚げる。 

1日平均乗降人員が1,200人程度の横手駅だけど、駅舎は驚くほど近代的な建屋。
階下の観光案内所で「横手やきそばガイドマップ」を手にする。B1グランプリでお馴染だ。 

 

革靴の足元を気にして慎重に足を運んで5~6分、「食い道楽本店」の暖簾を潜る。
地元横手の酒 "阿櫻 純米超辛口" は、日本酒度+10のシャープなキレの良い飲み口だ。
"肉豆腐" と "タコ塩辛" でほんの軽く一杯。

 

2年連続で「四天王」の栄冠を手にした此の店の一皿は "牛バラやきそば"。
もっちり太麺に牛肉の濃厚な味を楽しんだら、後半は黄身を割ってマイルドにいただく。
って、冬がはじまっている町で "やきそば" と辛口の酒で〆る北上線の旅。

北上線 北上~横手 61.1km 完乗

 

冬がはじまるよ / 槇原敬之



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