地方鉄道の運転士氏は忙しい。折り返しの発車までは7分、少ないとはいえ降車客の精算を行い、
運転台を切り替え、お年寄りに乗換案内をしていたら、時間はあっという間に過ぎてしまうのだ。
それでもたった1両の627列車は定刻の15:09、身震いひとつ北条町に向けて粟生駅を出発する。
法華口という駅名に釣られて途中下車、駅名は「法華山一乗寺」から来たもので、三重塔は国宝になっている。
とはいえ駅から5km、この旅で往復2時間は捻出できない。駅で借りれるはずのレンタサイクルはお休み、
国道端のバス停まで行ったけど、気まぐれな旅人に都合良いダイヤでは走っている訳もない。こりゃ無理だ。
「紫電改」を展示した旧⽇本海軍練習航空隊の鶉野⾶⾏場の資料館は第1・3日曜日のみ開館。これも残念。
そこで片道30分をトコトコと富久錦の蔵をめざす。こちらは「ふく蔵」というcafeが開いているはずだ。
田園地帯の真ん中に重厚な蔵が煙突も誇らしげに建っている。地元の米だけでまさに地酒を醸す酒蔵なのだ。
カフェタイムは甘味だけかと思ったら、つまみ付き飲み比べセットがあった。瑞福、純青、播州古式を試す。
愛山を醸した “純青” は、ほのかな甘い香りをまとった生酛純米吟醸酒、美味いねこれ。土産は決まりだ。
雨上がりの空は暗くなるのが早い。前照灯も煌々と631列車が入ってきた。旅の後半は彼に委ねる。
北条鉄道は際立った勾配や山越えはない平坦なローカル線、長閑な田圃の風景を車体を揺らして気動車が行く。
呑み人が訪ねた翌日は、JR五能線からやってきたキハ40系のイベント列車が走って、大いに盛り上がった
様子がTVニュースで紹介されていた。平日の今日は少ない乗客を乗せて終点へと直走る情景がそこにある。
只4人を乗せた631列車は、沿線唯一と言える住宅密集地を、慎重に速度を落として終着駅に進入する。
僅かに13キロ、所要20分、たとえ廃線になっても大きな影響がなさそうなミニ路線だけど、地元自治体は
誇りにかけて経営を維持して、こうして1両のディーゼルカーがゴトゴトと走っている。
日没を迎えて灯ったばかりの街灯は、やがて時計台の尖り屋根を浮かび上がらせることだろう。
北条鉄道の旅を終えた呑み人、終着駅の町の渋い酒場に魅かれながらも、早めに三宮に戻ることにした。
所要70分で高速バスが走る三宮へ、北条鉄道と神戸電鉄を乗継ぎ2時間かけて戻る。やはり鉄道が好きだから。
北条鉄道 粟生〜北条町 13.6km 完乗
グッドバイからはじめよう / 佐野元春 1983
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の冬・長野の鉄道を呑むをみて このブログ&記事を思い出しました。
このロケで長野の酒蔵も訪ねてたのも
参考になりました。
フォローさせていただきました。旅のブログ楽しみに読ませていただきますね😃
昨日とは一転、いい天気ですね。
日曜日をいかがお過ごしでしょうか。
ちょっと遠出したくなります。
先週の呑み鉄本線?見逃しました。
どこを訪ねたのか気になっています。
ご訪問いただきありがとうございます。
多彩な趣味というか芸をお持ちなのですね。
拝見させていただきます。
日曜日、良いお天気になりましたね。
今日も動画を撮りにお出かけでしょうか。
楽しく拝見しております。
コメントありがとうございます。