旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

朝焼けの周防灘を見渡して 小野田線を完乗!

2018-03-18 | 呑み鉄放浪記

 明けたばかり、どんずまりの長門本山駅に折り返しの1224Mがやってきた。
今は春休み、ホームの少年はどんな冒険をするのだろうか。 

06:43、起点の居能駅、小野田線は宇部線から分岐して小野田をめざす。 

宇部新川からやって来たのは、昨夜と同じクモハ123って云う単行電車だ。 

雀田駅で朝陽を浴びるクモハ123、ここから2.5kmの長門本山支線に入る。 
長門本山支線は、朝2往復、夕1往復、早朝じゃないと潰せない線区なのだ。 

やってきた長門本山駅。心細げな細いレール、古びた枕木、電車は恐る恐る入線する。 
簡易な車止めの先には海が広がっているはずだ。 

 きららビーチ焼野、穏やかな周防灘。下関へと続く海岸線と九州が見渡せる。
「日本の夕陽100選」認定の瀬戸内海に沈む美しい夕陽を眺めることができるビーチだ。
今回は朝焼けの風景だけどね。 

長門本山支線の分岐点雀田駅に戻る。線路はYの字、ホームは三角形をしている。 
ほどなく三角形の長辺に小野田行きが入線してきた。やはり単行電車なのだ。 

小野田港、南小野田にかけて左手にセメント工場群が広がる。
有帆川の鉄橋を渡ると右手から山陽本線の複線が近づいて、電車は小野田駅に終着する。 

小さな小野田駅には不釣り合いな構えの立ち食いそば「味一」がある。
肉、天ぷら、玉子と全部のせた "味一特製うどん" を注文。細麺に甘めの出汁の一杯だ。

 

山陽小野田市には酒蔵がある。旧山陽道沿い、厚狭川べりの永山酒造だ。
ちょうど「厚狭おひなさまめぐり」に合わせた「蔵開き」に巡り合わせた。
無料の「酒粕詰め放題」イベントが人気を呼び、時間前から長い行列が出来ている。 

山口県産の山田錦で醸した吟醸酒 "山猿" を試す。
バナナのような香りと云うのかな、穏やかな酒が旨い。蔵出しをいただいてご機嫌だ。
土産に1本仕込んだら、雛祭りの旧山陽道を厚狭駅へと歩く。これから美祢線で呑みます。

  小野田線 居能~小野田 11.6km
長門本山支線 雀田~長門本山  2.3km 完乗 

 

小野田線 / 浅野佑悠輝



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