400本のソメイヨシノ、しだれ桜や八重桜などを併せて約2600本が咲き誇る弘前公園の桜を観たい。
折からの低気圧が過ぎ去って午前中には雨も上がった。満開の便りは昨日届いている。
秋田駅での乗り換え時間は10分、それでも改札を飛び出して駅ビルで地酒のワンカップを求めてきた。
12:40、2号車には僅か3人を乗せ「つがる3号」が滑り出す。初めての桜の弘前に期待は大きく膨らむ。
20分もすると車窓に八郎潟干拓地が見えてくる。とにかく広いの一言、昭和の大事業に思いを馳せる。
"天の戸" は横手盆地の浅舞酒造の酒、酒名は大胆にも天照大神の逸話「天の岩戸」からとられている。
なるほどラベルには勾玉 (まがたま)があしらわれてるね。カップ酒だけど純米酒?スッキリと旨い酒だ。
っと一合の旨酒に酔い、うとうと微睡むうちに碇ヶ関を越えて津軽平野に入る。弘前までは2時間の旅になる。
弘前さくらまつりの100円バスに揺られて10分、左手車窓がピンク一色になる、いやいや想像以上だ。
三の丸東門までやってきた。外濠の土塁にはびっじりとソメイヨシノが満開を誇って目を奪う。
もはや外堀と一体となった絢爛たる桜の海が城と城下を分けているのだ。
東門から南門へと中濠を巡る。二の丸と三の丸双方からソメイヨシノが枝を延ばして濠を桜色が覆う。
杉の大橋を渡る、視界にいっぱいのソメイヨシノ、重厚な南門の黒、欄干の朱がアクセントになって美しい。
下乗橋を渡ってようやくの本丸、曳屋されて石垣のスカートを脱いだ三層の天守はなんだか恥ずかしそう。
「弘前枝垂れ」と「八重紅枝垂れ」が天守に付き従い、その薄紅と淡紅紫が足元を隠そうと努めているね。
最後に本丸未申櫓跡に上る。ソメイヨシノ越しに西濠と城下を見下ろし岩木山を眺望する。絶景だね。
「美食処 松の木」に萌葱色の暖簾が掲がる。帰路の特急まで僅かな時間だけど津軽の酒肴を堪能したい。
先ずは生ビール、今日のおすすめから "めばち鮪" を択ぶ。適度な脂が乗って美味しい。中落ちが泣かせる。
ところでお通しの "つがる漬け" が絶品、数の子が入った松前漬けとでも云うのか、日本酒のアテに最高だね。
カネタ玉田酒造店は弘前市内の蔵、ふわりとフルーティー、すっきりとしたキレの "華一風" をいただく。
特別純米酒の華やかなピンクラベルが満開の桜にぴったり重なるね。
イカをたたいて玉ねぎなど野菜と揚げた "イカメンチ" は酒の肴には外せない津軽地方の郷土料理だ。
"帆立貝味噌焼き" が湯気を立てて運ばれてきた。熱々のホタテと豆腐が、口に入れてハフハフと美味しい。
二杯目の "豊盃" も弘前市内の蔵(三浦酒造)、どんな食事とも合う定番の特別純米酒なのだ。
店を出ると弘前駅が夕陽に染まっている。小一時間だけど津軽の酒肴を存分に愉しんだ。
こんな時勢だから人気店の客もボク一人、飲食業の皆さんには辛い時期に違いない。今暫く頑張ってほしい。
18:02発「つがる5号」で新青森へと向かう。22:00過ぎには東京と云うんだから新幹線は偉大だ。
角館武家屋敷と桧木内川堤、弘前城で満開の桜を眺め、津軽の酒肴を愉しんでの濃~い日帰り旅を終える。
車窓に夕陽を背負って津軽富士が美しい。
渚のラブレター / 沢田研二 1981
日帰りですかぁ〜
すごいです。
7年位前の夏休みに娘と行きました。
弘前城!工事中でした。
桜の木が沢山あって、これ
桜の時期に来たいなぁと思いました。
そうかぁ〜
日帰りも出来るのかぁ〜
JR東日本の大人の休日クラブ!
検討中なんですよねぇ〜
10年前のGWの楽しい旅の思い出ですね。
ノーマルタイヤでまさかの残雪、冷や冷やです。
さて今回、私にとって初めての弘前の桜でした。
平年より早い開花、平日の休み、(不謹慎ですが)現下の状況、
諸々の条件が重なって実現しました。
キレイでした。出掛けて良かったです。
母娘の旅行って、最高に楽しそうですね。
弘前城の工事が終わって、天守が元に戻ったらまた行きたいものです。
私もすでに「おときゅう」世代、
大宮駅が近いので、泊まらないで日帰り✖️4日で利用してます。
高崎駅がお近い様ですから、使い勝手がいいと思います。
ドライブ旅行とはまた違う楽しみがありますよ。
是非お楽しみください。
この時間のジュリー
鉄道 日本酒 おつまみ
あ〜
見てしまった!
最高です( ´∀`)
メッセージありがとうございます。
飲みながら、はたまた旨い酒肴を求めて
列車に揺られています。
ピーちゃんはどんな旅をされますか?
よろしかったら、たまに覗いてくださいね。